東京テレポート駅に到着し改札口を出ると、地上へと向かうエスカレーターの壁の側面にはアイドリングの新曲「One Up!!!」の告知ポスターが派手に貼られていた。
それはTIF2012のホスト役を務める彼女達がポスターの中から「ようこそ、いらっしゃい」と出迎えてくれているようにも見える。
地上に出ると朝の9時前だというのに容赦ない日射しがお台場の路面を照らしつける。
駅から会場へと向かう途中ではたくさんのヲタクに混じって、おそらくこの日の出演者であろうアイドル達が自らキャリーバックを引きながら少し早足で歩いている。
きっと、ゆりかもめでも同じようなシーンが見られたことだろう。
そんな光景を目の当たりにすると今年もTIFが始まったんだなと実感する。
家に着くまでが遠足であるのと同じように会場に到着する前からTIFは始まっているのだと思う。
出演アイドル111組。総勢732名という出演者は、ざっと去年の二倍の数であり、今年からは企業の協賛もついたことにより、TOKYO IDOL FESTIVALもようやく三年目にしてひとつのブランドとして確立されてきたような気がする。
またヲタク的な視点で今回のTIF2012をとらえると、「ご当地アイドルの襲来」というテーマが見えてこないだろうか。
正確に数えたわけではないが、感覚的には全出演者の1/4くらいが、いわゆるローカルアイドルのように思える。勿論、その中には良い意味でも悪い意味でも今回の「主役」である名古屋のSKE48も含まれる。案の定、このSKEが出場したことによって、こちらも有形無形の被害を被ったのだが、そのへんは後述したい。
では、この2日間の軌跡を時系列に沿って順に書いてみよう。
前述したように今回のTIF2012はローカルアイドルを見ずしては語れないと思っていた。そういった意味合いからも、初日のSMILE GARDENのオープニングステージを仙台のDorothy Little Happyが務めてくれたのはラッキーだった。
歌とダンスを中心とした五人組のグループだが、歌にしてもダンスにしてもなかなか安定したパフォーマンスを提供してくれる。
昨年のTIFでもヲタの評価が非常に高かったグループだが、今回、初見の自分には正直、ハマるほどの魅力は感じなかった。
また、このSMILE GARDENは無銭ゾーンであり、昨年は前方のコンクリが敷いてある箇所は座ってみることが義務づけられていたのだが、今年は完全にオールスタンディング形式になっていた。
昨年と比較するとステージの位置が若干高くなってはいるものの後ろに行くとステージ上は見づらい。
両日のタイムテーブルをチェックすると自分が見たいアイドルは結構な回数で、このSMILE GARDENに出演することが多いので、本当に見たいときは早めに出向いて前の方を確保しなくてはならないだろう。
ドロシー終了後、すかさず湾岸スタジオ内のDOLL FACTORYに移動する。目的はアップアップガールズ(仮)を観るためである。
幸いなことに場内は思ったよりも空いていて、下手の前のほうでわりとゆっくり観ることが出来てよかった。
あとで知ったのだが、その時間帯、Zepp Diver Cityではすでに入場規制がかかっていたらしい。
それにしても、このアップアップガールズ(仮)というのは、よくよく考えてみると非常に不思議なポジションに位置したグループだと思う。
ハロプロエッグの下積み時代から、ようやく表舞台に出てきたと思いきや、メジャーともマイナーともいえない微妙な位置に落ち着き、すでに結構な時間が経っている。
良いふうに解釈するとメジャーアイドルにはないような敷居の低さと、地下アイドルでは味わえない高いクオリティを備えたグループといえるのではないだろうか。
実際に、ここで披露した歌も踊りも素晴らしく、彼女達のパフォーマンスには見ていると何かゾクゾクするような艶かしさがある。
この日、ほぼ一日中、行動をともにしたヲタ友も初めて体験したアプガのステージを絶賛していた。
自分自身も、このDOLL FACTORYのアプガのステージを見たことにより、今回のTIFは彼女達を中心にローテを組むことを決めた。
アプガを観たあと、とりあえず彼女達と接触するために物販ブースのあるGRAND MARKETに向かう。
ここでは各アイドルごとに物販のテントが用意されており、そこでCD等のグッズを購入して握手券を受け取り、所定の時間になったら少し離れた場所に位置するGREETINGS SQUAREに握手をしに行くという流れになっていた。
それにしてもアイドル関係のテントが100個以上集まっているのだから凄まじい光景だ。
アリスの物販ブースの前を通ると手伝いに駆り出されていたOZの小柳朋恵からアリス十番のうちわを貰った。
この日、彼女とは初めて会話を交わしたのだが、彼女のアイドルらしからぬ言動に満ちたブログは、たまに読んでいるので、ほとんど初対面にも関わらず小柳朋恵に対しては不思議と親近感がわく。
一般にアイドルのブログというのは「今日は学校帰りに友達とカラオケにいってプリクラを撮って云々」みたいな、ハッキリ言ってどうでもいいようなことしか書いていないものだが、この小柳ってコのブログは、そういった画一的なアイドルブログとはまったく違って世界が展開されており、「キモヲタの暇人ども明日のライブきてよ」とか「AV観てから寝る」とか終始一貫してその調子である。(当たり前の話だが会話してみると本人はいたって普通の女のコであり、むしろ礼儀正しい) まあ、一人くらいこういうアイドルがいたっていいと思うけどな。
再びSMILE GARDENに向かい次は野武士アイドリングを観ることにする。
要はアイドリングの2期メンバーだけで形成されているTIF用のユニットなわけだが、何といっても今年になって大化けした菊地亜美がいることに、このユニットの価値がある。
不思議なもので去年あたりとは菊地のオーラが違って見えたりもするわけだが、そんな冴え渡っている旬な菊地のトークを聞くのも、また一興だろう。
歌のほうは河村以外にまともに歌える人間がいないためメチャメチャだったが、このメンバーに歌唱力を求める人間などいないし、この際、そんなことはどうでもいいだろう。
本人達もMCで語っていたが、衣装がどこかぱすぽ風というかスギちゃんを思わせ、せりながスゴく似合っているように見えた。
野武士アイドリング終了後はアップアップガールズ(仮)の握手会に初陣である。
今回のTIFで、握手会に参加したのはアプガだけだったが、こういうのに参加するのは、いってしまえばそのときの勢いだったり、ノリだったりするわけで、そういう意味ではアプガのステージを観てすごく高まっていたのでタイミング的にもグッドだったと思う。
ただこの時は、このあと夕方と翌日にもアプガのメンバーと握手をすることになるとは思ってもみなかったが…。(つづく)
それはTIF2012のホスト役を務める彼女達がポスターの中から「ようこそ、いらっしゃい」と出迎えてくれているようにも見える。
地上に出ると朝の9時前だというのに容赦ない日射しがお台場の路面を照らしつける。
駅から会場へと向かう途中ではたくさんのヲタクに混じって、おそらくこの日の出演者であろうアイドル達が自らキャリーバックを引きながら少し早足で歩いている。
きっと、ゆりかもめでも同じようなシーンが見られたことだろう。
そんな光景を目の当たりにすると今年もTIFが始まったんだなと実感する。
家に着くまでが遠足であるのと同じように会場に到着する前からTIFは始まっているのだと思う。
出演アイドル111組。総勢732名という出演者は、ざっと去年の二倍の数であり、今年からは企業の協賛もついたことにより、TOKYO IDOL FESTIVALもようやく三年目にしてひとつのブランドとして確立されてきたような気がする。
またヲタク的な視点で今回のTIF2012をとらえると、「ご当地アイドルの襲来」というテーマが見えてこないだろうか。
正確に数えたわけではないが、感覚的には全出演者の1/4くらいが、いわゆるローカルアイドルのように思える。勿論、その中には良い意味でも悪い意味でも今回の「主役」である名古屋のSKE48も含まれる。案の定、このSKEが出場したことによって、こちらも有形無形の被害を被ったのだが、そのへんは後述したい。
では、この2日間の軌跡を時系列に沿って順に書いてみよう。
前述したように今回のTIF2012はローカルアイドルを見ずしては語れないと思っていた。そういった意味合いからも、初日のSMILE GARDENのオープニングステージを仙台のDorothy Little Happyが務めてくれたのはラッキーだった。
歌とダンスを中心とした五人組のグループだが、歌にしてもダンスにしてもなかなか安定したパフォーマンスを提供してくれる。
昨年のTIFでもヲタの評価が非常に高かったグループだが、今回、初見の自分には正直、ハマるほどの魅力は感じなかった。
また、このSMILE GARDENは無銭ゾーンであり、昨年は前方のコンクリが敷いてある箇所は座ってみることが義務づけられていたのだが、今年は完全にオールスタンディング形式になっていた。
昨年と比較するとステージの位置が若干高くなってはいるものの後ろに行くとステージ上は見づらい。
両日のタイムテーブルをチェックすると自分が見たいアイドルは結構な回数で、このSMILE GARDENに出演することが多いので、本当に見たいときは早めに出向いて前の方を確保しなくてはならないだろう。
ドロシー終了後、すかさず湾岸スタジオ内のDOLL FACTORYに移動する。目的はアップアップガールズ(仮)を観るためである。
幸いなことに場内は思ったよりも空いていて、下手の前のほうでわりとゆっくり観ることが出来てよかった。
あとで知ったのだが、その時間帯、Zepp Diver Cityではすでに入場規制がかかっていたらしい。
それにしても、このアップアップガールズ(仮)というのは、よくよく考えてみると非常に不思議なポジションに位置したグループだと思う。
ハロプロエッグの下積み時代から、ようやく表舞台に出てきたと思いきや、メジャーともマイナーともいえない微妙な位置に落ち着き、すでに結構な時間が経っている。
良いふうに解釈するとメジャーアイドルにはないような敷居の低さと、地下アイドルでは味わえない高いクオリティを備えたグループといえるのではないだろうか。
実際に、ここで披露した歌も踊りも素晴らしく、彼女達のパフォーマンスには見ていると何かゾクゾクするような艶かしさがある。
この日、ほぼ一日中、行動をともにしたヲタ友も初めて体験したアプガのステージを絶賛していた。
自分自身も、このDOLL FACTORYのアプガのステージを見たことにより、今回のTIFは彼女達を中心にローテを組むことを決めた。
アプガを観たあと、とりあえず彼女達と接触するために物販ブースのあるGRAND MARKETに向かう。
ここでは各アイドルごとに物販のテントが用意されており、そこでCD等のグッズを購入して握手券を受け取り、所定の時間になったら少し離れた場所に位置するGREETINGS SQUAREに握手をしに行くという流れになっていた。
それにしてもアイドル関係のテントが100個以上集まっているのだから凄まじい光景だ。
アリスの物販ブースの前を通ると手伝いに駆り出されていたOZの小柳朋恵からアリス十番のうちわを貰った。
この日、彼女とは初めて会話を交わしたのだが、彼女のアイドルらしからぬ言動に満ちたブログは、たまに読んでいるので、ほとんど初対面にも関わらず小柳朋恵に対しては不思議と親近感がわく。
一般にアイドルのブログというのは「今日は学校帰りに友達とカラオケにいってプリクラを撮って云々」みたいな、ハッキリ言ってどうでもいいようなことしか書いていないものだが、この小柳ってコのブログは、そういった画一的なアイドルブログとはまったく違って世界が展開されており、「キモヲタの暇人ども明日のライブきてよ」とか「AV観てから寝る」とか終始一貫してその調子である。(当たり前の話だが会話してみると本人はいたって普通の女のコであり、むしろ礼儀正しい) まあ、一人くらいこういうアイドルがいたっていいと思うけどな。
再びSMILE GARDENに向かい次は野武士アイドリングを観ることにする。
要はアイドリングの2期メンバーだけで形成されているTIF用のユニットなわけだが、何といっても今年になって大化けした菊地亜美がいることに、このユニットの価値がある。
不思議なもので去年あたりとは菊地のオーラが違って見えたりもするわけだが、そんな冴え渡っている旬な菊地のトークを聞くのも、また一興だろう。
歌のほうは河村以外にまともに歌える人間がいないためメチャメチャだったが、このメンバーに歌唱力を求める人間などいないし、この際、そんなことはどうでもいいだろう。
本人達もMCで語っていたが、衣装がどこかぱすぽ風というかスギちゃんを思わせ、せりながスゴく似合っているように見えた。
野武士アイドリング終了後はアップアップガールズ(仮)の握手会に初陣である。
今回のTIFで、握手会に参加したのはアプガだけだったが、こういうのに参加するのは、いってしまえばそのときの勢いだったり、ノリだったりするわけで、そういう意味ではアプガのステージを観てすごく高まっていたのでタイミング的にもグッドだったと思う。
ただこの時は、このあと夕方と翌日にもアプガのメンバーと握手をすることになるとは思ってもみなかったが…。(つづく)