仕事中に車で環状6号線をひた走り湾岸道路からレインボーブリッジを越え目指すはお台場のパレットタウンへ。

これまでもアイドリング見たさに仕事中にお台場まで車を飛ばして行ったことが何度かあったが、今回の目的はアリスプロジェクトの主催ライブに参戦するためである。

今回、パレットタウンで行われる2日間のライブの動員数いかんによってはアリスプロジェクトの常設劇場が出来るという話が持ち上がっている。

つまり「アリス劇場」の常設というビッグプランが成就するか否かがこの2日間の動員にかかっているというわけだが、そのためには何を差し置いても今回、有料入場者数が集まらなくてはすべては絵にかいた餅になるわけで、勿論自分もアリスのヲタなので常設劇場の設置に反対する理由はなく、微力ながら協力出来たらと思いこの平日の16時というかなり無茶な開演時刻に間に合うように現地に到着した。

会場はボーリング場の敷地内のいってみればただのフロアであり照明もなければまともな音響設備もなく、おおよそこれからアイドルのライブが始まるといった緊張感はない。

ステージ脇の物販スペースにはこの日から売り出されたチェリーブロッサムのポスターが置いてあったのだが、このポスターの写真…これが尋常ではなくカワイイ。

こんなに写真映りがよく撮れているチェリブロとか初めてではないだろうか。


ほ、欲しい…。

ただ仕事中に、こんな怪しげなものを持参して会社に戻るのは危険だし、だからといって家に持って帰っても貼れないし…。

もともとオレとかアイドルの写真とかカードとかポスターとかっていう類いに、昔からほとんど関心がないんですよ。

5年に一度くらいカレンダーを飾ったりすることがあるくらいで、部屋で写真やポスターを眺めてnynyなんてことは絶対といっていいくらいないですわ。

そんな、ある意味、アイドルヲタの風上にもおけないオレのような人間でもチェリブロのあのポスターは本気で欲しいと思ったね。うん。

結局、この日は購入を諦めたのだが、あれは近日中に入手して是非とも手元に置いておきたいね。

16時。ライブがスタートする。

トップバッターはPrism。何だかよくわからないがメンバーが4人しかいない。

舞台はいかにも貧相なつくりで簡易ステージといった代物だが客席から見ていると西陽に照らされた東京湾の風景がステージの背後に広がりそれらが舞台の上のメンバーと調和し、なかなか絵になる。

場内を見渡したところ有料入場者数は百人くらいだろうか?

少ないとは思うが逆にこんな時間によく集まったともいえる。

夜の公演にはもう少し人が集まりそうな気もするが、平日の(さらには月末の)16時にお台場に集客するというのは、やはりかなり無茶なことなのだろう。

この時間に遥かお台場でライブとかこれでは「無職の人以外はこなくて結構です」と言ってるようなものだ。

中には自分みたいに仕事や学校を干して見にきている人もいるだろうな。

ステージの上では今回からバックダンサーを従えた麻友美が、チェリブロが、ぴゅあふるが、いつもの調子で盛り上がってやっているのだが、そういうときに限ってワケのわからん仕事関係の電話がやたらかかってくるのよ。

おかけでぴゅあふるの「Dive-E」を干すはめになってしまった。

アリス十番の「BELIEVE ROAD」はよく考えてみると初めて生で観たかもしれない。

「ちぃ散歩」のエンディングテーマではじめて聴いたときから思っていたが、なんかノレそうでノレない不思議な曲だ。

というよりも必要以上に盛り上がることを拒否しあえて抑制しているような作曲者の意図を感じさせる曲である。

ただ個人的にはこういう楽曲は嫌いではない。

結局、ライブがすべて終了したのが17時30分。

このあと物販とかいうても、そんなことに参加している時間的な余裕はまったくないので即座に立ち去り現場をあとにする。

結局、会社に到着したのは19時をまわっていた。

翌日、31日は行けなかったが昨日の運営の発表をみると目標の500人動員が達成出来たと書いてあったがそれはつまりアリスの常設劇場が近い将来に出来ることを示唆しているのだろうか。

またこの「500人」という数字が1公演あたりの動員数なのか、1日あたりの動員数なのか、あるいは2日間の累計なのかといった説明がいっさいないのだが少なくとも自分が見た30日の一回目の公演の動員数から推測するに2日間の累計の動員数を指しているのだと思う。

アリスプロジェクトのアイドル達、スタッフ、またそれを応援するヲタとして、それぞれ皆が「夢」を持っていると思うが、今回のアリス劇場常設へ向けた一連の動きはそんな夢の一端を担うべき特別なことだったのだろうと思う。

オレはさきほどアリス劇場の常設の設置に反対する理由はないと書いたが、それは言い換えると賛成する理由もないということである。

つまり自分にとって劇場の常設などたいして大きな問題ではなく、オレにとってはそんなことよりもずっと価値のある夢を彼女達に託したいと思っている。

何か?

ズバリ言うとそれはフジロックフェスティバルへの出場だ。

ダイブするアイドル。ヘビメタアイドル。スリップノットを尊敬しているアイドルとして超アウェーなフジロックの現場にアリス十番が参上したら…オレは本気で死んでもいいと思うかもしれない。