あゆちゃんこと森浦あゆ子がようやく再始動した。


まあ、こう言っては何だがSPDの頃もペンタゴンの頃も彼女は自分にとって、特にイチ推しのメンバーというわけではなかったが、それでも彼女には随分と仲良くさせてもらってきた。

ペンタゴン解散以降、彼女もしばらく迷走を続けていたようだが、今回ようやく地に足が着いたような活動を展開してくれそうなので内心ホッとしている。

以前、某所でも書いたことがあるが彼女のアイドル人生は、まるで根なし草のようにタフに転がり続ける「流れ者」のようでもあった。

地元、札幌から大阪へ。そして大阪から東京へとアイドルグループを渡り歩く彼女の姿はまさに「転がる石には苔が生えない」といったライク・ア・ローリング・ストーンなアイドル人生だといえよう。

そんな彼女の愚直な生き方はある意味、尊敬に値するし、そんなおバカな姿を見ていれば、そりゃ応援したくなるってものよ。

そして今回、彼女の何度目かの挑戦は渋谷アイドルサミットというグループの一員としての御披露目ライブだった。

14名から成る同グループは3つのユニットに分けられており彼女の所属するグループ名は「(M∀M)=マム」といって6人のメンバーによって形成されている。

この日のデビュー戦ではマムのメンバーはあいにく一人、病気で欠場していたが森浦はこのユニットのリーダーに任命されていた。

会場のAKIHABARA 85は決して広い現場ではなかったが開始時刻には場内は、ほぼ満員の観客で埋め尽くされ妙な熱気に包まれていた。

トップバッターは渋谷アイドルサミットからの4人ユニットでSp@rkledrop。

いきなりキューティーハニー歌うとかwww

フォトジェニックジャパンコンテストで入賞した噂の中学生、吉岡優美が在籍するというある意味いちばん注目株のグループだが、それ以上に目を引いたのがリーダーで最年長者の瀬戸ちひろというメンバー。

これで24歳てwwwww

ちょっと信じられないくらい童顔である。

近年の声優アイドルブームの影響によって今やアイドルの年齢というのは確実に上限値が上がってきているがこのスパドロ、24歳と中学生が同じグループ内に所属していても何の違和感もないことにちょっとした驚きを感じてしまう。

次に登場したのが、同じく渋谷アイドルサミット内のユニットでchu-ing。

スパドロの時も思ったが、ここの会場のステージがあまりにも狭すぎて客席から見ていると非常に窮屈そうに踊っているように映る。

スパドロにしてもチューイングにしても御世辞にも歌が上手いとはいえないが、少なくともキチンと自分の生声で歌っていたことに対して好感が持てた。(最近のアイドルは「ライブ」であることを標榜しながらも実際は口パクであることが多く、テレビでならともかく少なくともライブであれをやることは客を欺く一種の詐欺行為だとオレは思う)

またこの日の音響や照明も、とても良好な状態とはいえずトラブルが随所で発生していたが実際にニコ生の中継ではどのように映ったのだろうか。

…そんなマイナスな不安要素を客席で抱きながらマムの登場を待つ。

ステージ後方のスクリーンに個々のメンバーの映像が写し出されマムが登場。

その刹那、オレは生まれて初めて「あゆ子おおおおお!!」と咆哮したw

ペンタゴンから半年、ライブそのものは夏にソロで歌って以来、森浦あゆ子、再びアイドルという名の大海原に出る。

結論を急ぐと前の2つのグループに比べて歌もダンスもマムのパフォーマンスがいちばん安定感があった。

勿論、前述したような悪条件の下でのライブなので、この日の森浦を過去のSPDやペンタゴンのクオリティと比較するのは酷だと思う。

それでもステージに立っている彼女を観ているとオレの心に突き刺さってくるような「何か」が確実にあった。…それはきっと彼女が今こうして再びアイドルとして歌うこと、表現することに対する欲求の深さに自分の気持ちが共鳴しているからだと思う。

この先、彼女がどうなっていくのかわからないがパフォーマンスドールというみ旗の下で宿命的に出会い、そして今また、こうして何かの縁があり彼女の再スタートを客席から見つめる自分がいるということは、やはり運命的な何かがあるのだろう。

だから、いま改めて彼女にもう一度エールを送りたい。

「森浦よ、これから先もずっと転がる続けろ!キープ・オン・ローリング!!」と。

二部の公演では各ユニットの出演の順番が多少入れ替わり他のアイドルグループも出演したりして一部以上にアットホームな感じで盛り上がった。

終演後の物販時に一応、森浦に挨拶ついでに他のマムメンバーとも接触したが皆さんなかなかいい感じ。

つうかさすがに初々しいねw

中でもAKBのゆきりん風な雰囲気を持つ朱音とエキゾディックで大人びたな魅力を備えた亜美奈という現役JKの2人は今後、このグループの中で核になりそうな雰囲気を持っているので頑張ってほしい。

まあいろいろ言ってきたけど何よりいちばん感じたのは、やはり森浦の魅力はソロで歌っているときよりもグループの中にいてこそ光るし、同時にそれはまわりのメンバーを光らせることが出来るとことだと思った。

とりあえずこの先も長い目で彼女達の動向を見守っていきたいと思う。