ジョン・スチュアート・ミルはイギリスの哲学者。
自由主義やリバタリアニズムの思想に大きな影響を与えた人です。
ベンサムの功利主義の擁護者としても知られています。
って、何のこっちゃ?? な感じの言葉が並んでいますよね。
要約すると、人は自由であるべき、その自由とは他者に危害を加えない限り、個人は何をしようと、何ものからも制限させるべきではない。
ってことを言っていた人です。
ちょっと要約し過ぎてるかもしれないけど、まぁ、大雑把な話ということでご勘弁ください。
有名な言葉としては、「満足した豚であるより、不満足な人間である方が良い」ってやつがあります。
でもね、最も私がフックしたのはこっち。
人間の能力は、知覚、判断力、識別感覚、知的活動、さらには道徳的な評価さえも、何かを選ぶことによってのみ発揮される。
何事もそれが習慣だからという理由で行う人は、何も選ばない。
最善のものを識別することにも、希求することにも習熟しない。
知性や特性は筋力と同じで、使うことによってしか鍛えられない。
世間や身近な人々に自分の人生計画を選んでもらう者は、猿のような物真似の能力があれば、それ以上の能力は必要ない。
自分の計画を自ら選ぶ者は、あらゆる能力を駆使する。
これね、大好きなホリエモンの論理と似ている。
そもそもホリエモンの思考の原点は、自由主義・功利主義にあるのかもしれません。
彼が他人の思想や意見に影響されるのならば、、ですけどね(笑)
例えば、近頃話題になっているドラッグ問題。
実はドラッグについては、私も同意見で、ホリエモンが発信する以前に、同様のことをブログにも投稿しています。
個人の趣味や嗜好について、他人に危害を加えない限り、何をしようと自由だと思います。
そも、他者に迷惑をかけないことを前提とした、個人の嗜好を法で縛ることが正しいのか、
そこのところを提起しているのです。
全てのドラッグが絶対に悪だとか、道徳的に許せないという人は、タバコやお酒も許せないことになりますよね。
タバコや酒も体に毒であり、副流煙による受動喫煙の影響や、酒酔いによる暴力や事故は明らかな悪です。
まさか、それらを嗜むくせに、全てのドラッグは道徳的に許せないなんて言いませんよね。
ちなみに私は酒もタバコも一切やりません。
それでも、それらを嗜む方々に何ら偏見を持ちません。
好きなものは好きで、他者に迷惑をかけず、違法でない限り、それを止める必要は無いと思っています。
ただ、いまだに歩きタバコをしているアホがいます。
すれ違う度に、私が受動喫煙を強いられるのは我慢なりません。
そうそう、アホな元国会議員がホリエモンに一喝されたニュースが流れていました。
薄っぺらな知識と精神は、本物の知性と知識と精神の前では見苦しいだけですね。
実際には、世の中の価値観は功利主義で決定しているのに、そこに不確かな道徳を持ち出すからややこしくなる。
いよいよ考えることの深みにはまっていきます。
先日投稿した累進課税の不平等についても、この功利主義で説明できます。
これね、マジで納得しちゃいますよ。