最低賃金は上がり続け、労働時間は減り、休日は増える。

労働者のためとは言いますが、本当にそうなんですか?

 

日本は先進国中、労働時間の長さや休日の少なさでワーストの部類だとか。

でもね、これって、他国と比較しなければいけない問題ですか?

それぞれの国の事情や文化や風土ってものもあるわけで、一概に日本は駄目よ、みたいな論理は少し違うのでは? と思うのです。

 

労働時間が減るのも、休日が増えるのも良いことだと思います。

ブラック企業なんて言葉が流行るくらいですから、酷い企業があるのは事実。

しかし、これについても、ブラック企業で働くか否かは個人の自由であって、強制的に働かされる状況は考えにくい。

嫌なら辞めてしまえばいい。

働く人が居るからブラックのままなのです。

個人の考え方が変わらなければ、根本的な解決にはならないと思います。

 

それよりも問題なのは、働きたいのに働けない状況になること。

短い時間でお金を稼げる能力がある人はいいですよ。

でもね、全ての方がそうできるわけではありません。

むしろ短い時間で効率よく稼げる能力を有する方々の方が、圧倒的少数だと思うのです。

ですから、職種にもよりますが、働きたい人の自由も認めるべきです。

ダブルワークにすら時間と日数の制約があるのでは、働きたくても働けません。

人それぞれ、能力や特性の差はあるわけで、自分にベストと思える働き方をすれば良いのです。

 

労働時間の長い日本と、労働時間の短いドイツは比較対象となることが多いです。

確かにドイツの効率的な部分や、個人主義的な考え方に、見習うべき点は多くあります。

しかしながら、それはドイツの文化や風土であって、それらを全て見習えば日本が良くなるとは思えません。

日本には日本の良さがあり、全てを一様に変える必要はありません。

同様に、働きたくない人は働かない自由、働きたい人には働く自由があって良いはずです。

(働かない自由と、職業選択の自由は今でもありますけどね)

 

単純に最低賃金を上げて、労働時間を規制するだけでは、更に格差は開くことになります。

なぜなら、仮に最賃が1,050円になったとしても、週40時間で一か月が4週間のとき、月給は168,000円にしかならないのです。

 

これが意味するところを考えるべきです。

 

負のスパイラルから抜け出せなくなる人が更に増える・・・