今度は4月22日からやってた実験を紹介しましょう。これは結構尾を引いていて、いまだにやってます。そんな実験の記事をまとめてみました。

 ところで、桜の香りって嗅いだ事あります?僕はないです。あの花って香りが薄いんで、ほとんど分からないそうです。じゃあ、桜餅のあの香りはニセモノなのか。というとこれもまた違うんですね。あれはちゃんと桜から作っていますし、香りも桜由来です。これを作りだすのも化學反応です。桜の花や葉にはo-クマル酸に糖が結合した物質が含まれています。花や葉を塩水につけることで細胞が破壊されて酵素に触れ、その時に糖が切り離されて、ベンゼン環から余った腕みたいな部分が環化してクマリンという物質ができます。これが桜餅の香りを作っているのです。(桜に関する以上の話は有機化學美術館・分館 さんを参考にしました。)

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上の構造式がクマリンの構造式です。いかにも自然でできそうなややこしい化合物です。まあ、その中では簡単な方でしょうが。何より痛いのはエーテル結合があることですね。この時点でもう僕の知識じゃお手上げです。合成なんてしようとは思いません。ところが、こういうのを成し遂げちゃう先人というものがこの世にはいるものです。それがウィリアム・パーキンさんです。彼は、サリチルアルデヒドに無水酢酸を作用させてクマリンを作りだしたのです。これが世界で最初の人工香料の合成となりました。この人、すごい天才で18歳のときに染料のモーヴェインを作っちゃった人です。やっぱ天才は違います。
 化學に関してまだまだ初心者である僕には、彼の業績を追って実験するくらいしかできません。というわけで実際にやってみました。そういえば、サリチルアルデヒドといえば思い出しませんか?そう、この前悪戦苦闘した時のこと。あれもこのためだったんです。でも、今回は別の方法でサリチルアルデヒドから合成することにしました。サリチルアルデヒドは、フェノールのアルカリ水溶液にクロロホルムを加えたら出来ます。ところが、クロロホルムが薬品庫にない。ということでそこから合成しました。
 まず、アセトンと過塩素酸ナトリウムを反応させます。
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これによってクロロホルムができるのですが、本当に生成したのかは見た目では分かりません。そこで、ここでいったん定性分析(その物質が含まれているかどうかを調べること)をやってみました。これを少量エタノールに溶かして、それに水酸化カリウムと微量のアニリンを加えて熱します。
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そうするとこうなるのですが、もしクロロホルムが入っていたなら、不快なにおいがするはずです。ということで、一回溶液の臭いをかいでみました。ほとんど臭いはなかったのですが、微妙にゴムが焦げたような不快なにおいがしました。クロロホルムの量が微妙だったので、こんなもんかと思い、次へ進みました。
 次はフェノールのアルカリ水溶液にクロロホルムを加えました。
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すると、こんな風に沈殿ができているではないですか。おそらく、これこそがサリチルアルデヒドです。サリチルアルデヒドは水にとけなかったはずですから、おそらくそうです。やっと合成できました。そして、これで後は無水酢酸を加えるだけになりました。というわけで、時間が迫っていながらも無水酢酸を加えました。すると、
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こんな風になりました。クマリンも白色の結晶なので出来たかどうか分かりにくいです。香りも無水酢酸の刺激臭にかき消されて分かりません。というわけで、ろ過してみました。
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この日はここで終わりました。これこそが、僕のクマリン合成の道の始まりだったわけです。
 そのあと4月22日にこのろ過した沈殿を調べてみました。この日は顧問のK島先生のアドバイスを受けながらクマリンの精製をやっていました。というのも、おとといの粉末、ちゃんとろ過を出来たのは良いのですが、改めて臭いをかいでみると、なんかフェノール臭いんです。というわけで、クマリン以外のほとんどを溶かしそうな溶媒を見つけようとしたんですが、これが結構早く見つかったんです。
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この試験管に入れたのはジエチルエーテル(有機溶媒の代表格)ですが、全く粉末が溶解しません。それどころか試験管の内壁に密着して動きもしません。この時点でクマリンは跡形もなく溶解すると思ってきた僕には大変意外なもので。サクラは数週間で散っちゃいますけど、サクラの香り成分はちょっとやそっとのことでは溶解しないということでしょうか。でも、このジエチルエーテルで昨日、合成に使った未反応物は全て取っ払えます。というわけでこれで粉末を洗ってみようとしました。でも、結論から言うと失敗でした。それでもフェノール臭さはとれませんでした。
 次に、K島先生の助言で他の溶媒を使ってみることに。使ったのは、テトラヒドロフラン、アセトンです。それぞれに粉末を溶かしてみると、

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写真では分かりにくいですが、一部は溶解して、また一部は沈殿したままでした。K島先生によると、これで不純物が分離できてどちらかにクマリンがあるということ。てなわけで、
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使ったのはエーテルやアセトンみたいな揮発性の高いものばかりですから、一晩放置しておいて、溶媒を吹っ飛ばして、そこで残った結晶があるのかを調べて、残っていればそれがクマリンぽいかどうかを調べようというわけです。
 一方、沈殿の方も、ろ紙状にあったものはだいたいさっきの形で精製できたので、今日には正体がつかめるかもしれません。量からして、僕はこっちがクマリンである可能性が濃厚だと思っていますが、未反応の過塩素酸ナトリウムなどの無機試薬である可能性も捨てきれませんでした。で、少量の沈殿で調べてみました。無機試薬なら、ましてや過塩素酸ナトリウムなら水に溶解するはずですから。すると、
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左の方の試験管なのですが、分かるでしょうか、試験管の底に微妙に沈殿しています。つまり、こいつは過塩素酸ナトリウムなどの、この反応に関係した無機試薬でないことが証明できたのです。ちなみにこの沈殿はシクロヘキサンにも溶けませんでした。極性溶媒(つまるところ水)にも無極性溶媒(要は油)にも溶けないというのはどういうことなのでしょうか。
 この次の日、仕込んでおいた試験管と蒸発皿をチェックすると、エーテルが全部吹っ飛んで、カピカピになっていました。といっても蒸発皿に残っていたのは無臭の謎の結晶(未反応の酢酸ナトリウムか過塩素酸ナトリウムかな)と褐変したフェノール。
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これがその蒸発皿の写真ですが、これという結晶などほとんど残っていません。でも、何かあるかもしれないので一応保存。あと、試験管にたまった沈殿の方は内壁に貼り付いてなかなか出せません。というわけでこれを使いました。

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超細長い薬さじです。これでひたすら掻き取りました。その結果、結晶は結構取れまして、

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こんな風にたくさん取れました。こちらの結晶にはにおいがあったのでこちらをクマリンと見るのが妥当でしょう。この前のろ過と結果は変わらないじゃないかと思われるかもしれませんが、結構違います。今回のでこの結晶はエーテル漬けになったのにもかかわらず、フェノールやサリチルアルデヒドのような他の有機試薬のようには溶けず、臭いがあったので無機の塩でもないということになり、クマリンの可能性がさらに高まったのです。ついでに言えば、ろ紙にたまっていたあの沈殿のフェノール臭さの原因の代表格だったフェノールは溶液の方に残っていたのでその可能性が消えたのもほぼ確かです。しかし、ではなぜサクラの臭いがしないのか。それが分かりません。だから、これについてこれから調べていくつもりだったのですが、ある教師につぶされたので、結局一旦ここで頓挫しました。
 で、その教師のせいで、もう一回やり直し。ただ、前のように試験管単位でやると分析する時の試料が少なすぎるので、今回はビーカーに薬品を入れてやっていきました。ちょっと実験をパワーアップさせてみました。そして、サリチルアルデヒドを沈殿させる操作までやったのがこちら。
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やはり量がパワーアップしているでしょう。これで分析も楽になることでしょう。ともかく、そこに無水酢酸を入れて反応を起こして、下のような感じにしました。
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なんか、内壁に結晶がこびりついているのが気になりますが、上等な機器もないので、この部分の少量の結晶だけの性質を調べるなんてことはできないので、ここは無視しろ過しました。
 そういえば、今回は前回の失敗を踏まえて自分の実験セットを1つのかごにまとめました。コハク酸もやっている手法です。それがこんな感じです。
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沈殿も結構集まってるし、かごにまとめたことで動かすのも楽です。今回はろ過する時にテトラヒドロフランも入れたので精製も一緒にやったようなものです。だから、明日、部活に行ったらすぐにクマリンを気化させて香りをチェックするつもりです。気化させた方が臭いが薄まりやすいと考えたからです。あってるかどうかは別にして。駄目だったら精製や合成をやりなおしたり、ろ液を調べたりしてみます。今度は誰かに行方不明にされることもないでしょうから、マイペースにやっていきます。
 次の部活でも、
クマリン合成の続きをやってました。まず、この前ろ過で取り出していた沈殿を取り出し、すりつぶしてこんな感じにしました。
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結構きれいな粉末になっているでしょう?その上にパラフィルムをかけて粉が吹き飛ばないようにしました。それで、粉末をちょっとだけ火にかけてみたんです。熱せられて気化したら桜餅の香りがするかなと思ったので。ところがここで2つ問題が発生しました。1つ目は僕が、桜餅の香りが分からないこと。よく考えると桜餅の香りってなんだったんだろう?こっちは嗅いだら分かるかもしれないので何とかなります。大きいのは2つ目です。なんと、ほとんど気化しなかったんです。クマリンの沸点は、300度弱であるのに対し、昔融かしたKOH(昔の記事、Oh My God!を参照)の融点は360度ですから、クマリンは絶対に気化するはずです。なのに実際火にかけてみると気化するどころか融けさえしない。要はこの物質がクマリンでない可能性が出てきた、というかそっちの方が有力になったんです。さらに、その前のサリチルアルデヒドの融点はマイナス7度。今まで粉末だと思っていたサリチルアルデヒドが、実は液体だったんです。さらに、改めてクロロホルムの製法を調べてみるとアセトンに作用させるのは過塩素酸ナトリウムではなく、次亜塩素酸ナトリウムだったんです。要するに、この実験は根本的に手順を間違っていたということです。てな訳で、またやり直していきたいと思っています。まあ、中間テストが終われば、時間はたっぷりありますから、また最初から頑張ります!でも、この謎の粉末が何なのかも気になりますし、ちょっとまた調査してみます。というわけで、こっちの粉末も保存することにしました。
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こんな風にいつも保存しています。僕のは右上です。結構こじんまりとした感じになってますね。
 その次の回もこれに挑戦。
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 謎の粉末の正体を調べようとしていました。まず、溶媒がないと話にならないので溶媒探しからやっていきました。まず、上の写真みたいに、試験管に色々な溶媒を入れてみました。これは左から純水、無水エタノール、ヘキサン、ジエチルエーテル、希硝酸です。それぞれにこの前の粉末を溶かしてみました。僕の予想では、純水や酸には溶けず、有機溶媒によく溶けると思ったのですが、
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現実は全く逆。有機溶媒にはあんまり溶けないという顛末になりました。そこで、粉末が溶けた水とエタノールの性質を調べてみることにし、まずは酸性か塩基性かを調べてみました。すると、
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酸性になってます。クマリンが酸性になること、それ以前に水に溶けることなんてないと思ったのでこれは何かと考えてみると、多分最後に加えた無水酢酸だという結論になりました。つまり、未反応の無水酢酸が粉末に残っている状況下でちゃんとした性質を調べることは無理だし、どうやら無水酢酸を取り除く方法もないようです。何しろ、粉末は完全に溶けるか全く溶けないかのどちらかでしたから、粉末の主成分と無水酢酸に合う溶媒は一緒ですので、分離は難しいと思ったからです。
 てな訳で、お手上げ状態ながらも現在も進行中のクマリン合成の話でした。他にも取り上げたい話題はいくつかありますが、テスト勉強もあるし、部活までまだ時間があるので、また今度にします。ではでは、アデュー★

 続けて更新していきましょう。テスト中にまとめないと、また書くことがたまってしまうヽ(;´ω`)ノ

 では、今回紹介する実験は一気に飛んで4月20日、約1か月前の記事です。この間にも実験をしたことにしたのですが、とても1つの記事にできる長さじゃない・・・。

 というわけで4月20日にやったシンナムアルデヒドの合成の実験を紹介しましょう。何それ?と思われるかもしれませんが、これは実はシナモンの香り成分で香料としても有名な物質です。この物質、別に天然物からじゃなくても合成できるんです。つまり、実験室でシナモンの香りを作りだすことができるわけです。今回はそんなシンナムアルデヒドの合成の手順を見ていきましょう。

 この物質の作り方はかなり簡単です。まず、実験に必要な3つの溶液を用意します。
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左から、希水酸化ナトリウム水溶液(溶液A)、ベンズアルデヒド(溶液B)、アセトアルデヒド(溶液C)となってます。原料が気持ち悪く臭いの物質のオンパレードですね。水酸化ナトリウムの方はともかくとして、残りのアルデヒドの臭いがひどい。吐き気を催します。アセトアルデヒドの方なんて2日酔いの原因ですから、無理ないといえば無理ないのでしょうが。そして次に、溶液Bと溶液Cを混ぜます。この時点では何の反応もしていません。
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実際、シンナムアルデヒドの生成に必要なのはベンズアルデヒドとアセトアルデヒドのみなのですが、それだと反応が進まないので触媒として水酸化ナトリウムを加えたいのです。この反応を(交差)アンドール反応というのですが別にそれはどうでもいいです。しかし、溶液Aと溶液B+Cを混合した時の反応熱がすごいんです。今の溶液B+Cの体積では、沸騰して吹きこぼれてしまう可能性があります。そこで、溶液Aに溶液B+Cを加えます。するとこんな風になります。
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色が変わったでしょう。この黄色い油状の物質がシンナムアルデヒドです。だから変化は色だけではなく臭いにもありました。さっきまでのアルデヒドの臭いのひどさが緩和されているんです。もしかしてと思って臭いを、うっすらと嗅いでみるとちゃんとシナモンの香りがするんです。実験成功です。これはいいですね。シナモンの香りをこんなに手軽に作れるのですから。しかし、その後溶液はこんな色になりました。
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なぜか赤っぽくなっていました。なぜかというと、おそらくシンナムアルデヒドが酸化されたのでしょう。シンナムアルデヒドは空気中で桂皮酸になるので、それが起こったのでしょう。というわけで、シナモンの香りが届いた今日の実験でした。しかし、ちょっと届きすぎだったような。というのも誤って手につけてしまったために1日中臭いが取れなかったからです。まあ、酪酸ほど臭くもなかったのでいいや。
 そんなシンナムアルデヒド合成の実験でした。次の実験はすぐ後にやった実験です。ではではアデュー★

 どうも、超×100お久しぶりです。何かとこっちのブログまでに手を回す時間がなかったもので。すみませんでした。現在テスト中で部活がないので、この間にまとめをやっちゃいましょう(テスト勉強しなくていいのか…)。

 今回は、前の前の記事、つまり2か月前の記事ですね。それの後日談を紹介していきたいと思います。

 ちょっと下にスクロールしてみたり、前のページに戻ったりして2か月前の記事を見てみてください。そこでグリニャール試薬を作った話を載せてます。今回はそれの後日談を。実はこれも本家では2か月前のものなのですが(°д°;)

 あのあと、いくつか本家でコメントもいただいてその内容とかも考えてみたりしたところ、この実験は失敗だと思っていたのですが、意外と出来ていたかもしれません。この前の食塩水は冷凍庫に入れておいてあったので、今日、それを取り出してみるとこんな風に凍りついているのです。
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どうせ何もないだろうなとは思いつつ、凍傷になりそうなくらい冷たい試験管を抜いてみると試験管の底あたりになんか白い結晶が。氷かなと思って外壁を拭いてみても、とれない。その結晶がこちら。
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試験管の内壁に白いものがこびりついているのが見えるでしょうか?それで、氷でなかったら、この可能性が生まれるんです。グリニャール試薬の白色結晶が析出した可能性が。というわけで、この状況を詳しく調べてみると、氷の温度はなんと-13℃。凝固点降下ってすごいですね。そんでもって、反応に関わった物質の融点を調べてみると、ベンゼン、グリニャール試薬以外はみんなそれ以下でした。この時点で、凝固した未反応のベンゼンが溶けきれなくなったか、グリニャール試薬の結晶が溶解度の関係で析出したかのどちらかになります。個人的には後者だったらうれしいですし、今回は出来たんじゃないかと個人的には自信を持っています。というのも、この前試薬を調整した時、ブロモベンゼンベンゼン溶液はテトラヒドロフランに比べたら少ししか入れてなかったので、ベンゼンは溶けきっていると思うんです。

 何より、氷水につけてみても、何もなかったのでてっきりもう何もできていないかと思っていましたが、-13℃まで冷却してみると、変化はありました。それ自体がうれしいですね。やっぱり、去年の9月にニトロセルロースを作った時もそうでしたが、物質は冷やしてみるものですね。だけど、これがベンゼンですなんて言われると興ざめですよね。やっぱ。まあ、これができていた方がすごいですけどね。ちょっと反応性が高いこの物質をあんなにルーズな反応条件で作ったんですから。長くなりましたが、ともかくどちらの場合でも-13℃の力に万歳!また、みなさんこれについて意見を下さったらと思います。
 そうはいえど、実はこの次の日にこの結果に水を差す出来事が。
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冷凍庫に入れたブロモベンゼンベンゼン溶液は凍結しました。どうやらベンゼンの割合の方が高かったようです。それと、続けて冷やしていた2つの試験管のうちの1つがこんなことになっちゃったんですよね。 写真ではちょっと分かりにくいですが、薄いかけらみたいな結晶が下にたまっています。おそらく溶けきれなくなったベンゼンの結晶でしょう。これで、昨日の実験結果に暗雲が立ち込めましたが、その心配はどうやらなさそうです。というのも、この結晶が葉っぱ状であるのに対し、昨日の結晶は雪の結晶状であったので、同じ物質ではないと思えるからです。つまり、消去法でむしろ昨日のがグリニャール試薬である可能性が高くなったわけです。これはうれしい混乱でしたね。実験成功の可能性が高まったわけですから。
 この後、これ以上一学生である僕には調べようがなかったのでこの溶液は処分しました。
 そんなグリニャール試薬作りのお話でした。ではでは、アデュー★
 まず、有機溶媒の安全性についてちょっと触れてみましょう。理由はあとあと分かりますから。特に僕の実験って、化学2年目の初心者の分在で危険薬品をバンバン使っているので、今までなんともなかった方がすごい、というくらい危なっかしく見えても仕方ないんですよね。まだ器具の取扱いにも慣れていませんから。その中での、ベンゼン使用。ドラフトを使ったとはいえ、やっぱり多少の蒸気吸入は避けられません。有機溶媒の危険性、もっと考えるべきですね。今日のでは、ちょっとそれも触れてみましょう。さあ、ここから実験に触れていきましょう。
 さて、ここ数日、なぜその危険を知ってベンゼンを使ったのかです。つまり、昨日の質問の答えですね。それが題名になっているグリニャール試薬を作るためなんです。グリニャール試薬とは、多少の意味のずれを無視してざっくり説明すると、ハロゲン化アルキル(炭化水素がハロゲンと反応したもの)の構造の中にマグネシウムが割り込んだものですね。このハロゲン化アルキルにブロモベンゼンを使いたかったというわけです。反応を分かりやすくとらえるために、このハロゲン化アルキルの中のハロゲンは1つにとどめておきたかったのですが、どうしても、ハロゲンが一個だけ結合した物質が薬品庫にはなかったのです。というわけで、自分が作れるそれらの中では最も作りやすいブロモベンゼンを採用した。というのが危険なベンゼンを使った理由です。
 では、そのグリニャール試薬の1つ、臭化ベンジルマグネシウムを作る過程を書いていきましょう。
 まず、本当は用いるフラスコの中を窒素やアルゴンで置換しないといけないのですが、窒素やアルゴンのみを作るのは、僕たちの技術では大変です。そこで、ここではフラスコを温める事で中の水分を飛ばそうとするだけにとどめました。
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その下準備ができたら、細かく刻んだマグネシウムリボンをフラスコに入れ、そのマグネシウムが浸かるくらいのテトラヒドロフランを入れます。このテトラヒドロフランは溶媒になっているエーテルです。危険性は毒性というよりも、引火性ですね。だから、火で加熱する時には沸騰させないように気をつけないと、下手すると爆発する危険性があるということです。あと見ていただければ分かりますが、僕が火を使って加熱しているのでその点少しひやひやしながらやっていました。また、長期暴露で内臓に障害が出るそうです。ここで、実験に話を戻しましょう。溶媒を入れたら次はヨウ素を少量加えます。これはマグネシウムの表面の被膜を溶かして、反応を進めやすくするためだそうです。そこまでやって、加熱したものがこちら。
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これで、ハロゲン化アルキルと反応させる準備はできました。というわけでここにハロゲン化アルキルを滴下して加熱します。すると、こんな風になります。
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少し、溶液の上の方に白い濁りがあります。これが、グリニャール試薬ができた証拠です。これを何度か、沸騰しないように加熱します。沸騰すると爆発、曝露の危険性があるためです。その操作が終わったら、今度はフラスコ内の液体を乾燥した試験管に注ぎます。そして、下の写真のように氷水で冷却します。これ以上余計な反応が起きないように溶液の温度を下げているのです。この一連の操作を3回繰り返すと下の写真のようになります。
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 これで、グリニャール試薬溶液と思しきものは作れました。ただ、これは本当にグリニャール試薬なのでしょうか。むかし、失敗したことがあるので、ちょっと疑心暗鬼になりました。そこで、実際にチェックしてみました。そのやり方を説明します。
 まず、グリニャール試薬の性質から触れましょう。グリニャール試薬はアルデヒドやカルボン酸、ケトン等を還元する性質をもっています。そのため、ホルムアルデヒドは第1級アルコールに変化します。僕の最初の計画では、ホルムアルデヒドのこの変化によってホルムアルデヒド溶液が酸化されるようになるので、溶液が酸化されたらこの溶液はグリニャール試薬だ、と思ったのです。しかし、僕は重大な点を見逃していました。アルデヒドだって酸化されるということを。それもつゆ知らず、実験操作を続けた場合、こうなります。
 初めに、ホルムアルデヒド水溶液と問題の溶液を混ぜます。
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そこに酸を加え、反応を起こします。これによって反応が行われたなら、ホルムアルデヒドはアルコールになっているはずです。
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ここに過マンガン酸カリウムを加えて、溶液を酸化しますが、過マンガン酸カリウムを入れると、
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こんな風に激しく反応しました。普通のアルデヒドやアルコールの酸化ではこんな激しい反応は起きません。おそらくですが、これはグリニャール試薬ができていることを示しているのではないのでしょうか。グリニャール試薬は、強い還元剤としての面も持っているので、それと強い酸化剤である過マンガン酸カリウムが反応した時に、2つがもともと持っていたエネルギーの多くが必要なくなったため、大きな発熱につながったのではないかと考えています。ともかく、今日作ったこの臭化ベンジルマグネシウムは色々使えそうなので、栓をして冷凍庫に保存することにしました。
 ついつい、この実験のことばかりで長く使ってしまったので、他のことはざっくりといきます。
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まず、昨日のように食塩を電気分解して、その陽極側の水酸化ナトリウム水溶液を中和滴定しました。やっぱりめったに滴定をやらないので、あまりうまくはいきませんでした。
 今日は、他にも実験をしていた人はいましたが、自分のグリニャール試薬の合成の実験で手いっぱいだったので写真はありません。ただ、ちらっと見たところ、ステアリン酸あたりが金メッキやアンモニアの噴水をやっていました。
 では、最後に今日の1枚。
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紙チェスに興じる中1の写真です。うちの学校はボードゲームは基本持ち込み禁止なので、こんな形に落ち着いています。でも、これって楽しいのでしょうか。
 ともかく、実験に関するご意見、ご感想、訂正などおありの方は、コメント自由なのでご遠慮なくコメントしてください。では、Au revoir.
 今日は何も前置きなし、シュウ酸です。今日もいつもどおりに部活がありました。ただ、今日、色々な事情が久しぶりに掃除をせざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。そのため、部活時間の半分ほどを掃除に割かなくてはならなくなりました。
 そのために、僕はこの実験を中止せざるを得なくなりました。
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見た目では何の実験かは多分分からないと思います。ただ、下にちょこっと液体がたまっているのが分かりますか?この液は濃リン酸です。濃リン酸をフラスコの中に入れて振ることでフラスコ内の空気の湿気を吸い取ってやろうとしたわけです。そのあと、テトラヒドロフランにリン酸を分散させて、粘り気のある濃リン酸を、さらさらにしてから捨てました。ただ、これがなかなかうまくいかない上にこのアクシデントで、実験時間は半分になったため、この実験はまた明日やり直すことにしました。
 実は昨日のブロモベンゼンの実験とこの実験はつながっています。また、リン酸の溶媒をわざわざテトラヒドロフランという中高生にはなじみが薄い溶媒にしたのか、という問いの答えにもつながっていきます。さて、僕はおとといから何をしようとしているのでしょうか?多分、早ければこの補習中には実験が終了しますから、答えはその時にでも。
 そのあとは、必死のパッチで掃除を進めていました。だって先生に掃除を指示されてしまったのですから。部長の指示では動かない中1の多くも、このときばかりはしっかり掃除してくれました。渋々ながらやった掃除ですが、最後は化學室も前よりははるかにきれいになったため、気分のいいものになりました。それでは、掃除中の写真をいくつか。
 化學部に有り余っていた紙をひもでまとめ終わったときの写真です。
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これで簡単に捨てられますね。
 そういえば、コハク酸が、掃除中にこんなものを見つけました。
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この写真だと誤解があるかもしれないので、注釈しておくと、コハク酸が見つけたのは右手に持っているハンガーを半分に切ったみたいなものです。なんと、これ、筒とハンガー状のものの間にある細い線に電流を流し、ショートさせたときの熱で発泡スチロールを切れるすぐれもの。さっそく、コハク酸が切っていました。
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ちゃんと切れ目が入っていますね。これがするすると出来るのだから、これ、ちゃっちく見えるけどもすぐれものです。
 ともかく、そんなこんなで掃除を終わらせて、僕は授業に向けての予備実験をしました。今回も食塩の電気分解を行いました。今回は昨日考えていたように、溶液を2つのビーカーに分けてそれらを塩橋でつなぐことで電気分解を、陽極側の液と陰極側の液が混ざらないように出来ると考えたわけです。ただ、ガラス管で作るような本格的な塩橋は、この前作ろうとして失敗したので、今回は紙ナプキンに食塩をしみ込ませたもので代用することにしました。そこまでやったのがこちら。
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意外とそれらしく見えるでしょう。塩橋は紙ナプキンなのに。そして、これを電気分解してみると、
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こういうようにきれいに分解されました。右側の溶液には、変化が分かりやすいようにフェノールフタレインを入れてあります。これをみると、塩素と水酸化ナトリウムがきれいに分離されているのが分かると思います。実験大成功です。これほどの結果であれば、まっとうな条件下で水酸化ナトリウムの中和滴定をすることができます。さっそく、明日の授業でやってみようと思います。
 一方、部長さんも実験をやっていました。彼がやっていたのは今日もクロムの還元。ただ、いつものように全く反応なし、というわけではありませんでした。ちょっとピンぼけしていますが、写真をどうぞ。
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なんか液が青くなっていること、沈殿ができていることが分かりますか?どうやら、2価クロムが本当に生成したようなのです。やっと生成したので部長さんはそれをろ過で取り出そうとしました。ただ、2価クロムは水さえ還元してしまうような代物であったため、酸素に触れた途端(今までは試験管を密封していた)どんどんもとの溶液に沈殿が溶けてしまい、その後どうなったのかは分かりません。
 最後に、今日の1枚。
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僕のあだ名のもとになったシュウ酸の写真です。中2の実験で使うので、ずっと机の上に出ています。部長さんが載せろと言ったので載せてみましたが、意図は全く分かりません。
 最後に、化合物の構造式が黒板にいくつかあったのでそれも載せたかったのですが、容量の都合でそれは明日にします。というわけで、半掃除デーとなった今日の化學部でした。Au revoir.


 続けて更新します。ここでは、さっきの以外の実験や日常の話題、そんなエトセトラなものを取り上げていきます。
 話の流れの都合で、昨日、おとといのその他の実験の話から。
 まず、おととい、僕以外にステアリン酸、DHAが実験していました。
 DHAの実験はいつも通り、クロムの還元でした。今回は還元に掘削片状の亜鉛を用いたそうです。なんと純度約99.9%だとか。だけど、反応しなかったのはいつもと同じだったようです。
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 ステアリン酸はスズとビスマスの合金を作っていました。本人によるとSnBi(スンビ)だとか。
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これが、バイアル瓶入りのSnBiの写真なのですが、右上に変な溶液があるでしょう。なんか、ステアリン酸が紙を燃やした後、その燃えかすを水につけたものだそうです。それにしても色が不気味ですね。リンゴ酸は"You must drink it!"、つまり「飲め!」とか言っていましたが、飲めたものじゃありません。
 今日は、コハク酸、僕が実験していたのでそれを。
 まず、コハク酸は授業に向けて酸化還元滴定の練習をしていたようです。そのビュレットの写真がこちら。
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過マンガン酸カリウム水溶液が入っています。酸化還元滴定をやっていたみたいです。そういえば、左奥に写っているのはこの前引き合いに出した中3です。今日久しぶりに来て、硫酸銅の電気分解をして帰って行きましたが、この反応は一回紹介したことがあるので省きます。ご了承を。
 後は、僕の実験ですね。まず、僕も授業に向けて実験をしていました。僕は変わった実験を計画していて、食塩を電気分解してそこで生成した水酸化ナトリウムを滴定して濃度を求めようとしています。ところが、塩素の問題は解決しても、電極が汚く、変な沈殿が生成するという問題が残っていました。というわけで、DHAがピロールの合成のときに使ったステンレス板を切って、新品の電極にしてやってみました。切り出した電極がこちら。
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ところが、これでも問題は解決しなかったのです、電気分解してみるとこのざまになりました。
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新品にしても同じ汚れが出てきたのです。こうなるとどうしていいのか分かりません。もしもの時のために代案を1つ2つ立てながら、解決策を模索しています。今のところは、溶液を2つに分けて塩橋でつなぐとか、そんな感じですかね。
 今日はもう1つ実験をしました。それが、銀鏡反応ならぬ「銅鏡反応」です。銅鏡だからって別に呪術とかを使うわけではないです。フェーリング反応の強化版みたいな感じです。初めにスチールウールで試験管の内壁に傷をつけて、塩化スズ、硝酸銀の水溶液で試験管を洗ってから下の3つの溶液を混ぜます。
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右から硫酸銅水溶液、酒石酸カリウムナトリウムと水酸化ナトリウムの水溶液、ホルマリンです。これらを全部混ぜると下の写真の左の試験管のようになりますが、ちゃんと試験管に下準備を施していないと反応しても右の試験管のようになります。
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ただ、ちゃんと下準備をした試験管で左の溶液を熱せば、下のようなきれいな銅鏡になります。銀とは別の方向できれいです。
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 これが他の実験です。
 さて、おとといは懐かしい方がいらっしゃいました。今年卒業された高3の先輩の中の2人です。1人は公式ホームページ、ブログの管理をしていたあちゃがん、もう1人は鰯ことK瀧先輩です。久しぶりに話していろいろと楽しかったです。広告についても色々意見をいただきました。あと、公式ブログの引き継ぎもしました。まあ、基本的にはこのばけぶブログを使いますが。
 では、最後に今日の1枚。
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おとといの、「今日の一言」です。ダルトーン(渋い色調)と書かれているのは、部長の広告がその色調だったからです。その広告、相当評判悪かったですよ。では、Au revoir.
 どうも、3日ぶりのシュウ酸です。昨日、おとといは眠すぎて更新できませんでした。すみません。昨日、おとといと両方書きたいことはたくさんある(あった)ので、2つに分けますね。まずはおとといの実験のことから。
 おとといは実験に関しては1つのものに専念していました。そんでもって少しだけ昨日にもまたがりました。それについてこのページでは書いていきましょう。少々もったいぶりましたが、やったのはブロモベンゼンの合成です。あの亀の甲みたいなベンゼン環に臭素が1つちょこっとくっついたものです。教科書にも絶対のっているような典型的な実験ですね。では、実験を写真と共に見ていきましょう。
 まず、この合成においては材料の1つとなる臭素を自分で作らなくてはなりません。うちの薬品庫に臭素が瓶詰にされてそのままあるわけではありませんから。臭素を作るには、臭化カリウムに二酸化マンガン、濃硫酸を加えます。加熱は別にいりません。そこまでやってベンゼンに発生した臭素を通している写真がこちら。
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この臭素の赤さが、なんというか恐いですね。この赤さは何回見ても気持ち悪く感じます。ところで、いま、この写真ではベンゼン部分のビーカーが隠されています。さてベンゼンはどうなっているでしょうか?
1)ベンゼンに臭素が溶けて赤くなっている。
2)ベンゼンに臭素が全く溶けず、無色のままでビーカーの上部に赤褐色の気体がたまっている。
3)ベンゼンと臭素が反応して、液も上部の気体の色も無色のまま。
ベンゼンは二重結合もあるので、一見すると答えは3ぽいのですが、実際は、
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こんな感じでこれまた血みたいなまがまがしい赤色。というわけで答えは1です。それだけベンゼンっていう物質は安定なんですね。ここでブロモベンゼンができたら苦労しなかったのですが、実際は無理にでも反応させるために努力しなければならなくなりました。
 と言いつつも、さっきも言ったようにブロモベンゼンの作り方は、教科書にも書いてあるほど比較的知られたものなので、作り方を探すために僕が苦労することはなかったわけです。臭素ベンゼン溶液から、ブロモベンゼンを作るには鉄粉を入れて熱すればいいそうです。ただ、うちの薬品庫の鉄粉はあまりに少なすぎました。そこで、自分で鉄粉を作ってみました。釘を削ってやって。そうして得られた鉄粉の一部がこちら。
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これをどんどん削っていったがためにもとの釘はこんな無残な姿に。
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もう頭の部分が削りきれちゃってます。これだけ鉄粉を加えたのですが、当のベンゼン溶液はこんな感じ。
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全く変わっていないどころか、ベンゼンが飛んでむしろ濃くなってしまった気が…。そこで、参考書を穴があくまで(ウソ)見つめたところ、なぜ鉄を触媒とするのか書いてありました。どうやら、鉄がイオンとなってそれが反応を手助けするのだとか。イオンということは…。ベンゼンや臭素みたいな無極性の物質には溶けないんだ!ということに30分くらいしてやった気付いたのです。そこで少し水を加えて鉄がイオンとして溶けだせるようにしたところ、
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こんな風にちゃんと臭素の色が消えました(=反応しました)。やっぱり水が足りなかったんですね。そういえばどの参考書を見ても、ベンゼンに加えるのは臭素ではなく臭素溶液だったような。そして、触媒となった鉄粉も下にこんな感じでたまっていました。
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おまけに、ブロモベンゼン層と鉄イオン水溶液の層にきっちり分かれています。というわけで実験成功(?)となっておとといはこのまま放置していました。
 昨日、さっそくそれを分離しにかかりました。

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こういうように分離漏斗におとといの液を入れて下の層だけ追い出しました。上の層だけ取り出したのがこちら。
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きっちり透明になっています。でも、ここからベンゼンだけを抜き取る方法が思いつきません。ベンゼンとブロモベンゼンの構造式はすごく似ているので無理ないことかもしれませんが。でも、ベンゼンは溶媒としてよくつかわれている物質です。というわけで、ベンゼンはもう溶媒ということで片付けて、このまま保存することにしました。そこで用いたのが、この前届いたバイアル瓶です。バイアル瓶に移して封をしたのがこちら。
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これで、しばらくは保存できるでしょう。これを何に使うか、それは秘密ですし、もしかしたら使わないかもしれません。
 これが、おととい、昨日にまたがったブロモベンゼン合成の手順です。写真の容量の都合もあるので、今回はいったんここで切ります。それでは、またあとで。Au revoir

 今日もやっていきましょう、実験アーカイブ。記事数が少ない間はどんどんやっていきますよ。

 今日紹介する実験は黄リンの合成です。大変物騒に聞こえますが、とにかく、約半年前のその記事を見ていきましょう。そういえば、この記事は僕がカメラを買う前のものなので、写真がありません。ご了承ください。

 硫黄の同素体の実験の後、コハク酸がリンでも同じことをやろうと言い出しました。リンにも2つの同素体があります。赤リン黄リンです。前者は薬品庫にあるのですが、後者はありません。なぜか、それは、黄リン危険極まりない物質だからです。ニラに似た臭いを発する極めて有毒な物質で、発火点が約35℃なので、自然発火してしまうのです。そんな物質を僕たちは作ろうとしてしまったのです。どうやら、赤リンを空気を遮断して熱する必要があったようなのですが、コハク酸はそれを真空中で熱すると考えたようで、フラスコに水を入れて、それを沸騰させて真空を作っていました。ここまではよかったのですが、どうやってここから赤リンを入れるんだ、という話になり、断念。そこからの悲劇については忘れたので、僕は僕が体験した悲劇を書きます。

 空気を遮断して赤リンを熱する。それを僕は赤リンを乾留することだと思い、実際にやってみました。すると、赤リンをいれた試験管の内壁に黄色い物体が付いていたので、成功したかと思ったのですが、結果として黄リンができたとは思えない状況だったので片付けようとしました。そして、試験管をふさいでいたゴム栓を取ろうとした時、事件(?)が起こりました。ゴム栓が、火にあてていないのに、ひとりでに燃えだしたのです。つまり、ゴム栓に黄リンが付着していたのです。「なんでこんなところに?」それが僕の心の叫びでした。とにかく、酸素を供給しないために、一時的に雑巾をかけましたが、当然こんなもので収まるはずもなく、鎮火には苦労しました。それが、同様に実験に使っていたガラス管にも詰まっていたのだから大変で・・・。また、火が発生したのです。これがまた消火が大変でした。なんとか火は消したのですが、二次被害が発生しました。雑巾に黄リンが染みついてしまって、雑巾からは特有のニラ臭が漂うので黄リンの蒸気が出ているか気になって仕方がなくて雑巾が洗えなかったり、試験管の汚れは取れなかったりで大変でした。結局、今日はさじを投げて、変えることにしましたが、僕は少々黄リンを甘く見ていたようです。有害物質を使う時はもっと注意しないと・・・
 でも、小豆大の黄リンは作れました。でも、片付けはまた後日やりました。
 本当に黄リンというのは恐ろしい物質です。腕(骨に近い、筋肉の深いところ)が次の日から痛み出したのですから。黄リンは骨を侵して変質させるので、それに体がなじめず、痛くなってしまったというわけです。おまけに不幸なことにその時期は運動会の練習中。もうそれで倒立をしろなんて言われた時にはもう腕が痛んで全くできませんでした。幸い、当日突然に場所が都合のいいところに変わって、本番で大恥をかくことはありませんでしたが、痛みは1週間くらい続いて大変なものでした。その時に、黄リンは必要ができるまでは二度と作るものかと思いましたね。では、Au revoir.
 続けて更新します、シュウ酸です。今回about musicテーマとやらを作ってみました。せっかくの出張所なんだから、化學テーマ以外でも本家にあるものをバンバン書いていこうよというわけです。
では、その本家でのabout musicテーマ(向こうではabout Music書庫)の位置づけはというと、”我らばけぶの部員(特にコハク酸やシュウ酸)がおのおの個人的に応援しているアーティストの音楽に関する記事です。”ということです。もうそのまんまです。だって、化學の話題ばかりだと学生色薄くなってしまいますから。たまにはこういう記事も書かないと。というわけで、さっそく第一記事を。
公式ホームページには書いているのですが、僕はアーティストのコブクロさんやYUIさんの曲をよく聴かせて頂いています。というわけで、この書庫にも彼らや彼女に関する記事を書いていきたいと思います。それと、これからはアーティストの方々の名前は基本敬称略で行くので、よろしくお願いします。
今回はコブクロの新曲について書きたいと思います。4月27日(水)にコブクロの通算21枚目のシングル「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」が発売されることになりました。このタイトルを見てまず思った事が、長い。でも、長いだけコブクロの2人が僕たちに伝えたいことも多いのでしょう。
 この「あの太陽が、この世界を照らし続けるように」は5月7日(土)公開、小栗旬主演の映画、「岳-ガク-」の主題歌となっており、公式サイトのトップページや予告編で、サビだけですが聞けるようになっています。リンクはこちら。↓
http://www.gaku-movie.jp/
コブクロの2人の力強い声が心に響くとともに、映画のイメージにもぴったりだと思います。映画のホームページの方には、主題歌に関する小栗旬、コブクロ、プロデューサーのコメントもあるので、そちらもどうぞ。
 カップリングは「シルエット」という歌が入っています。今までのカップリングを聞く限りだとこっちも期待大ですね。
残念ながら、音源があるサイトを紹介するしかできませんが、コブクロの「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」、定価1000円(税込)ですので、一度買って聞いていただければと思います。コブクロの歌は力強いもの、繊細なもの、両方あって、僕は結構勇気をもらっています。なので、ぜひ。最後にジャケットの絵を。
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 あと、YUIの話もちょこっと。
 まず、YUIの新曲、「HELLO~Paradise Kiss~」と「YOU」がそれぞれ映画「パラダイス・キス」のオープニング曲と挿入歌・エンディング曲に決まりました。前者は主題歌になっている映画とか曲名見れば分かりますが。ともかく、映画の題名見れば分かっていただけるように映画が明らかに少女マンガの世界で僕が見るような映画じゃありません。音源もないので岳~ガク~のときみたいにURLを載せる気はさらさらありません。そして、僕自身まだその曲を聞いていません。ですが、それぞれ曲の雰囲気自体はよさそうなので、シングルが出次第買うつもりです。またの更新はその情報が出てからで。
 もう1つ、本家では最近の部活内容の記事に書いたのですが、こっちではこのテーマのことを言っていなかったために書かなかったことを。実は、おとといの記事の"It's all right!"のタイトルの和訳には自信がありませんでした。何でわざわざ自分の解釈に自信のない言葉を選らんだのかというと、これはアーティストのYUIの曲に"It's all right"という曲があるので、本家のabout Music書庫を更新したこともあったので絡めてみた、というだけです。YUIの"It's All Right"はアルバムの"Can't Buy My Love"に入っているので、まだ聞いていない人はぜひ1度手に取ってみてください。落ち着いていてかつ元気の出るYUIの隠れ夏うたです。
というわけで、長くなりましたが、僕の好きなアーティストに関する話でした。それではAu revoir.
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