気づかないようなので、答えを先に言っておく。
もし、この町をもっと活気づかせ発展させたいなら、中に住んでいるやつが、ーーおいがおいが、おいんとこが儲かるごつ、とか、ーーあいつばっかり儲かって、ずるかー、とか、そういう金銭欲、嫉妬、エゴみたいなのを実現してやるのでなく、
いかに周辺自治体や日本全国に貢献できるか、というコンセプトから発想しなければならない。
発信することで戻ってくる
この原理にもとづくなら、
何を発信するか?
そのことを真剣に洞察することだ。
日本一だと宣伝をぶつのもいいが、何が日本一なのか。
施設の充実や図書の貸出冊数?
もちろん、それらも町民や周辺自治体への貢献ではあろう。
だが、本はどこにでも同じものが売ってある。どこの図書館もタダで貸出している。施設も立派なのがいくらでもある。
これでは独自の貢献とはならないのではないか?
グラウンド、コンサートホール、図書館、こども園・・・よかろう。だが、元々は町民の見栄と、町民の暮らしのために建設された。
だが、それだけでは町の人口は増えなかったことは周知の事実である。それどころか、何十年もどんどん目減りしていった。
なぜ移り住んで来ないのか?
良い町と思えないからだ。
素晴らしいものを発信している素晴らしい町だと思えないからだ。
自分もその素晴らしいものを発信する側になりたい! そう思う者が入って来られない。そういうことだ。
住んでいる地域への誇りってなに? どうやって培うもの。
この町出身の有名人、いるね、なんにんも。プロ野球選手だの漫画家だの音楽家だの。ちいさな町なのに。なのに、彼らの威光は町おこしにはなんの力も発揮しない。あん人知っとろ? おいが町の出身ばい! といくら宣伝しても、だからといって移り住む者は皆無だ。第一、その有名人たちは、その町を出て行った人たちばかりだ。
彼らを排出するだけの土壌がある
それがアピールポイントになる?
ならないから、若い夫婦が移住して来ないのだ。彼らが(いやらしい田舎性の人々と付き合うなんて、うんざり)本音でそう思っていることを無視する。
愛郷精神てなに? どうやって育まれるものなの?
漫画家ん、あん人知っとっちゃろ? おいの隣に住んったじゃんね! バカないなかもの丸出しではないか。
たとえばだ、町ぐるみで無農薬・無肥料の野菜や米を完成させたとしよう。ーーそして、この町の農家にはそれを成し遂げる能力がある。何世代も何世代も受け継いできた、非常に能力の高い農家がそろっている。
ある区画を完全な無農薬・無肥料・無除草剤の地区に指定して実現させる。人々の知恵を絞り、先人を呼んで指導を仰ぐ。ーーあくまで例えばの話だ。周辺自治体の助け方についてもよく考えろ。
これは周辺の自治体のどこもできていない。いや、全国どこでも二の足を踏んできた。
だが、これを成し遂げ、全国に向けて発信したら(情報だけでなく、実際の米や野菜を)人々は感謝して食し、健康も増進される。
それが、他者への貢献ということだ。
すでに、人々は腹一杯に食べるとか目先の真新しさには飽き飽きしている。特に都市部のマンション住まいの者たちは、自然の本物の食べ物に渇望している。
現役を退いた人々が畑を作る。健康に過ごしたいからだ。そんな野菜を子供たちに食べさせたい。若い夫婦はそう思っているだろう。自分たちも一緒になって野菜を作りたい。
これが潜在的な市場になってきつつある。
その人たちをいざなうこともできるのだ。
いいか、健康なる肉体には健全なる精神が宿る。
まっすぐに育った少年は頭も良くなる。労せずして難関大学にも受かり得るのだ。長期の研究や実験にもネをあげない強い体と精神を有している。その成果を日本全国、世界へと伝えていく。
自分たちのために作り、多く作りすぎた分は道の駅で販売する。周辺自治体へも供給する。大規模化でなく、小規模農家の集まりにしていくのだ。
本物を世の中に発し続けていく。
肉も果物も、同じように毒や薬品を使用せず、なるべく自然に育てる。家畜の病気のことばかり気にした生育方法ではない、本当に自然的な育て方をした物を流通させる。牧場を見せ、鶏を飼っている舎を見せ、心から納得した肉を譲る。分ける。
形と大きさと見栄えと値段だけを考慮してきた時代は終わりを告げている。
本物を世の中に発し続けていく
健康診断が充実していますよ! 受診率は日本一ですよ! だから、なに? それが、早めに病気を見つけて医者を儲けさせるシステムになっていることなど、多くの人が知っている。
生活習慣病になる人が日本一少ないですよ
これなら魅力がある。
本当に人々が求めていることをなぜやらないの?
いなかもんが、どこにでもありそうなもんをいくら日本一をアピールしたって、屁のツッパリにもならんよ。しょせんは猿マネ、よそにあるのを見栄はってこさえただけ。
それから、寺やら神社やら、京都の次に多いだけで、今の所、なんのごりやくもないではないか。お前たちは一体、なにをしているのか。
食いものだけではない。人々の心をなぜ、安らかに導かない? なぜ、清らかにしない。どこにもそこにも、心の汚いいなかもので溢れているではないか。お前たちは、京都から逃げ延びてきただけか? そしてやまやまに巣食い、京都への恨みを継承しているだけか?
坊主やら神主やら、いるだけか。
やまやまにある神社、仏閣は、どれも観光地にして金儲け。愚か者どもが。
金銭を得るために、人々を盲目にさせて貢がせる。最低の所業である。
人々の眼を開く手伝いをして、自分たちの存在意義をなくせ
それが、神社仏閣の使命である。ひとびとの覚醒と共に消えろ。
ところがどうだ、ますます発展している。信者を増やし、建物や駐車場をキレイに整備していく。
組織の維持のために教義を捻じ曲げ、門徒を甘やかし、信者を縛る。坊主や神主こそが、毒人、俗世に溺れて堕落している。
神社と寺の数はあまたあれど、ご利益は乏し。
眼の開いた少年は、難なく難関大学にも合格するだろう。そこで、周囲とは異なる発想で研究し、日本や世界に貢献する。
少年の眼を曇らせるな。この山々と自然の中で育った少年たちが、受験勉強に明け暮れた都会の少年たちをごぼう抜きにしていく姿はすがすがしい。
武道やスポーツにしても同じことだ。
数ばっかりあって、なかみはパーか?
非常に有能な農家と霊験あらたかな神社仏閣が協力して、まずは日本一、生活習慣病の少ない町を作ってみろよ。
少年たちがまっすぐに大きく育ち、世の中に羽ばたいていける町にしてみろ。
それができるのは、この町しかないのかもしらんぜよ。
