昨年の勝負の三週間 12月前半のGOTOトラベル活用者は急減 | 上下左右

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台湾の早期TPP加入を応援する会の代表。
他にも政治・経済について巷で見かける意見について、データとロジックに基づいて分析する・・・ことを中心に色々書き連ねています。

観光庁にて12月前半のGOTOトラベル活用者の実績が公表され、8月以降の活用者の推移が下記のとおりになることが分かりました。
8月:1326万人
9月:1418万人
10月:2206万人
11月:2565万人
12月前半:560万人(~12月15日まで)

(画像は観光庁HPより引用)

昨年11月に政府が新型コロナウイルスの感染拡大の対策を短期間に集中的に行うと呼びかけた「勝負の3週間」は、感染拡大を食い止めることができず『敗北』だったという評価が大勢ですが、12月前半の一日当たりのGOTOトラベル活用者は東京が除外されていた8~9月よりも更に少なく、『勝負の三週間』の呼び掛けはGOTOトラベルに対して一定の効果があったことが分かります。

このようにGOTOトラベルの活用について一定の自粛効果はあった勝負の三週間ですが、NHK NEWS WEBによると平日の人出は下図のとおりほとんど変化は無かったようです。

(画像はNHK NEWS WEBより引用)

新型コロナウイルス感染拡大の犯人にされがちなGOTOトラベルですが、12月のGOTOトラベルの活用が減少して平日の人出が減っていない時期には感染拡大が収まりませんでした。また、過去記事[GOTOトラベル停止から今日で14日]に書いたとおり、GOTOトラベルが一斉停止してから10日~2週間ほどで陽性判明者は爆発的に増加しましたが、逆に1都3県で緊急事態宣言が再発令されてからほんの一週間程度で減少傾向に転じています。
季節性、気温の関連性ももちろんあるのでしょうが、人の移動という点に注目すると、結局平日の人出が減ることが重要ということになりますね。

データが揃えば揃うほどGOTOトラベルと感染拡大については関連性が無いことばかりが判明していきます。即時再開というわけにはいかないでしょうが、極めて苦しい状況におかれている宿泊業界を救うためになるべく早急に再開してほしいと思います。