THO'23コンサートマスターの上岡一輝ことTappyです。
このブログは、THO'23ラストライブのライブレポになります。
まずは、東京、京都の各会場にご来場頂いた皆様、また配信をご覧頂いた皆様、本当にありがとうございました。心からの感謝を申し上げます。
↑素晴らしいフライヤーbyいまりな(バンマス)
送られてきたとき声出た
長くなるかと思いますので、セットリストと演奏の様子をお先にご紹介
〜東京編〜
2/10@Jazz & Dining B-flat
1st Set
M1 Song for Barry
(Tp.味村辰、T.sax石脇サンタ、Gt.市橋春真)
comp.Michael Brecker/arr.The Third Herd Orch.
M2 Bad Kids to The Back
(Tp.楮原涼太、Drs.中森史章)
comp.Justin Stanton/arr.Kazuki Ueoka
M3 Gion
(Pf.山本懐輝、T.sax今林莉菜、Drs.中森史章)
comp.Ryo Otomo
M4 Poem 54(770)
(Trb.小林真大、Euph.中村樹生、Key.山本懐輝、Per.Tappy、Drs.中森史章)
comp.Daniel Zamir/arr.Israel Jazz Orchestra, The Third Herd Orch.
M5 Vulcan Worlds
(A.sax曽根田怜央、Gt.市橋春真)
comp.Chick Corea/arr.The Third Herd Orch.
2nd Set
M1 Killer THO (All)
comp.Nichol Thomson, Shawn Lee/arr. Natsuki Yamamoto
M2 The Adventures of Mr Pottercakes
(Fl.hrn.髙野凛星、Gt.市橋春真)
comp.Liam Dunachie
M3 34 Klezma
(Bass佐藤一雪、B.trb.平野敬巳、Gt.市橋春真)
comp.Bill Laurence/arr.Kazuki Ueoka
M4 Fragmented, Still A Dream
(Pf.山本懐輝、A.sax曽根田怜央)
comp.Eri Chichibu
M5 Entre Cuerdas
(Trb.小林真大、Per.Tappy、Gt.市橋春真)
comp.Edmar Castaneda/arr.Shigetaka Ikemoto
Enc. Retrospective
(Pf.山本懐輝、A.sax杉岡優弦)
comp.Re-trick/arr.The Third Herd Orch.
こちらは会場のJazz&Dining B-flatさん。
今回東京のラストライブでは右下にクレジットのある通りFUJI RECORDSさんにお写真を撮っていただきました。
この一年様々な場でお世話になりました。本当にありがとうございました。
1曲目、Song for Barryのソリストのお二方
いつもカッコええソロありがとね
2曲目、Bad Kids to The Backのイントロでは’24のバンマスでもあるB.sax前田にブチアゲMCをやってもらいました
前田「on Gt.イチハシハルマァ~ア~ァ~ア!!」
君、いつも楽しそうやね
4曲目、Poem54(770)は次期コンマスTrb.小林真大とソリスト賞の男Euph.中村樹生をフィーチャーしてお届け
この2人の組み合わせ、個人的には結構アツいです
1stセットラストVulcan WorldsはTHO'23が誇るソリスト曽根田怜央と
1stセットはGt.市橋春真のソロで締めてもらいました。この日もしっかり顔で弾いてくれてました
浴衣着て顔で弾いてるとガチでギター侍に見える
これは激写されてしまったマントヒヒみたいな僕
少し飛んで2nd3曲目の34 Klezma←これで"By" Klezmaらしいです、オシャレやね
いつも低音をブリブリかましてくれてる1回生のB.Trb.平野にソロをやってもらいました
自分から尺伸ばしたいって言ってきて僕はニコニコしちゃいましたね
肘にヒビが入ってもスマホの撮影用スタンドに肘を乗せて根性で演奏するLead Tp.楮原涼太。
カゴハラ is GOD...
そんなこんなで東京公演はお終い
続きましてですね、本当の終わり
〜京都編〜
2/19@LIVE SPOT RAG
1st Set
M1 Retrospective
(Pf.山本懐輝、A.sax杉岡優弦)
comp.Re-trick/arr.The Third Herd Orch.
M2 Poem 54(770)
(Trb.小林真大、Euph.中村樹生、Key.山本懐輝、Per.Tappy、Drs.中森史章)
comp.Daniel Zamir/arr.Israel Jazz Orchestra, The Third Herd Orch.
M3 Mentiras Piadosas
(Euph.小林真大)
comp.Pedro Giraudo
M4 Vulcan Worlds
(A.sax曽根田怜央、Gt.市橋春真)
comp.Chick Corea/arr.The Third Herd Orch.
M5 Bad Kids to The Back
(Tp.楮原涼太、Drs.中森史章)
comp.Justin Stanton/arr.Kazuki Ueoka
M6 Song for Barry
(Tp.味村辰、T.sax石脇サンタ、Gt.市橋春真)
comp.Michael Brecker/arr.The Third Herd Orch.
M7 Pep-Pep
(Key.山本懐輝、EWI曽根田怜央、B.sax前田雄一郎、Trb.曽布川堅、Tp.茅原緑藝)
comp.Jon Hatamiya
2nd Set
M1 Killer THO (All)
comp.Nichol Thomson, Shawn Lee/arr. Natsuki Yamamoto
M2 Gion
(Pf.山本懐輝、T.sax今林莉菜、Drs.中森史章)
comp.Ryo Otomo
M3 34 Klezma
(Bass佐藤一雪、B.trb.平野敬巳、Gt.市橋春真)
comp.Bill Laurence/arr.Kazuki Ueoka
M4 The Adventures of Mr Pottercakes
(Fl.hrn.髙野凛星、Gt.市橋春真)
comp.Liam Dunachie
M5 Fragmented, Still A Dream
(Pf.山本懐輝、A.sax曽根田怜央)
comp.Eri Chichibu
M6 Entre Cuerdas
(Trb.小林真大、Per.Tappy、Gt.市橋春真)
comp.Edmar Castaneda/arr.Shigetaka Ikemoto
Ending Theme - Mam'selle
comp.Edmund Goulding/arr.Miki Hirose
Enc. Home
(Pf.山本懐輝)
comp.Cory Wong&Jon Batiste/arr.Kazuki Ueoka
いつも(僕はバイトとしても)お世話になっているラグさんにて今年もラストライブを開催させていただきました。
この日の写真は同志社軽音の直樹くん(Instagram:@naokiii921)が撮ってくれました、いつもほんとにありがとね
リハからやる気満々ベーシスト
1曲目Retrospectiveから、A.sax杉岡優弦
東京の最後と京都の最初が繋がってる、というスーパー自己満足演出
3曲目Mentiras Piadosas、このちいかわ帽子くんは器用なのでユーフォも吹けます
諸般(前述)の事情によりソロマイクに出ていくのが困難なTp.カゴ
僕「生音デカいからマイクなくてもその場でソロ吹いても大丈夫やろ!笑」→いけました、意味わからん
1st最後のPep-Pepでは来年度のサドハドを担っていく期待の1年生たちにソロを取ってもらいました
応援してるよ~٩( ᐛ )و
ライブを見てくださった人だけがわかる一枚
ボツりかけたんですけどさすがに面白くてやってもらいました
曲入りのキューは「もうええわ」でした
2nd2曲目、Gion中間部でのいまりなのフィーチャー部分
バンドで唯一の女性メンバーかつバンドマスターのいまりなが男どものバキバキゴリゴリバッキングを背にクソカッコよフィーチャー吹くの、カッコよすぎないか???難しすぎるのやらせてごめんなさい
4曲目、髙野くんのフリューゲルソロ
この子フリューゲルの音がまあ綺麗なんだわ、普通にはできない大変な事を平然とやってのけるッ、そこにシビれる!あこがれるゥ!
この画角、よきだな
6曲目、今年度の山野でも披露したEntre Cuerdas
自分で提案してきた曲だけあって、責任もって最後まで締めてくれましたギターヒーロー市橋春真
そして2023年度のアンコール曲、Home
昨年度とは趣向の異なるアンコールでしみじみ終われたら、と思っての選曲です、お楽しみいただけたでしょうか
機材撤収後、ライブハウスを出る前に天井にみんなの名前を書かせてもらいました
みんなの個性が出ててこれ見てるだけで泣きそうになっちゃうね
そして、THO'23はこの2/19の京都でのラストライブをもって活動を終了しました。
体感としては思っていたよりもあっさりと終わりを迎えて、この1年の半分近く顔を合わせてきたメンバーたちと用がないと会わなくなるなんて未だに信じられません。
また、この一年僕たちの活動を支えてくださったOBや講師の方々、途中まで正規メンバーとして活動してくれた面々やメンバー不足に喘ぐサドハドをトラとして助けてくれた同世代のプレイヤーの皆様、心から感謝しています。本当にありがとうございました。
さてと
どうしてもこのブログで書きたかった話をさせてください。
今年度のヤマノ曲についてです。
今年は、2曲通して15分間のテーマを「夢」と設定しました。
サドハドとしてはコロナ禍以来初の出場、つまりサドハドとして山野に出たメンバーは誰もいない夢の舞台だったわけで。
でもかと言って「夢ってテーマでおなしゃーすww」って作編曲していただく方に投げたらさすがにフワフワしすぎているだろう、と思ったわけで、少し細かく3つのテーマを設定しました。
1.Daydream
2.Nightmare
3.Target
この1と2を1曲目の書き下ろし曲に、3をアレンジ曲に託してオーダーをさせていただきました。
そうして送られてきた譜面を自分たちなりに解釈して、ああでもないこうでもないとか考えに考えを重ねたものをヤマノの大会に持っていったわけですね。
特に1曲目、秩父英里さんに書き下ろして頂いた“Fragmented, Still A Dream"は、細かいところまで連絡を取り合いながら曲を書いて頂いたわけなんですが、その中で僕にとって非常に記憶に残っているやり取りがありまして、
タイトルをどうしようか、という話で
"Fragmented, Still A Dream"というところまでは決まっていて、秩父さんから「じゃあ読み方どうしよっか、決めていいよ」という風に言われ、フラグメンテッドスティルアドリームとしか思っていなかった僕の頭の中には盛大にハテナが飛び交っていたんですが、
秩父さん「Aをアって読むかエーって読むかで意味合い変わってくるよね、アって読むと断片的だけどそれでも"ひとつの"夢って意味になるし、エーって読むと断片的だけどそれでも"誰かの"夢って意味になるし」
これを聞いて考えに考えたんですが、僕としてはこの曲は"誰かの"夢でありたいなと思ってエーって読むようにしてました。
でも肝心なみんなの前でそれを伝えるのを忘れてたんですが…
そういうわけで、この曲は「誰か」の夢なんです。
それは演奏した僕らの内の誰かかもしれないし、演奏を聴いた誰かかもしれないし、はたまた空想の誰かなのかもしれないし…
Youtubeとかで探して頂くとこの曲の演奏を聴くことはできるかと思うんですが、上に書いたようなことを考えながら聴いて頂くとこの曲の印象がだいぶ変わって聞こえてくるんじゃないかなと思います。
とか言ってみちゃったりなんかしてね
ここまで比較的マジメに振り返りをしてきましたが、ここからは僕のTHO'23への思いの丈を綴るコーナーです。
普段こんなこと言いませんからね、珍しいこと言うてるわおもてよかったら見て行ってくださいな
この一年、大変でした。
何と言ってもやはり、本当にメンバーが集まらなかったこと。
一年間トラとして手伝ってくれた(もう正規の)サンタには頭が上がらないし、山野に参加してくれたもえかちゃんとかせーわには本当に感謝しかないし一緒に音楽に打ち込めてよかったし、途中楽器を変えながらも年内参加してくれたもとくんにもマヂBig Love...やし、新歓だけやったけどベンくんが一緒にやりたいって言ってくれたのは超嬉しかったし、無理やり乗せたみたいな形やったけど後田さんが乗るって言ってくれたのもめちゃくちゃ嬉しかったし、といった具合に関わってくれたあらゆる人に感謝せずにはいられない一年でした。
そんな中でこの18人のメンバーでラストライブを迎えられたのが本当に嬉しくて、でもそれが最後になってしまうのはとても寂しくて、東京のラストライブの前からもう喪失感みたいなものがうっすらと忍び寄ってきてるのが自分でも感じられておセンチな気持ちになったりもしてました。ほんとに。
それから、メンバーみんなに感謝とか愛は沢山あるんですけど、やっぱこの人には書かせてください。
自分でも驚くほどに仕事ができない僕が相方にも関わらず、一年間バンマスを務めあげてくれたいまりなには本当に、本当に、本当に本当に本当に頭が上がりません。マジでありがとう。
色々大変なことばっかりやったと思うけど、最後まで一緒にこのバンドやりきれて本当に良かったです。
また飯でも行こヤァ
1年越しにしっかり頭踏まれてきました
去年は足浮かしてくれてたけど今年はちゃんと踏まれました。本当に色々ごめんなさいでした。
これはなぜかサンタに頭踏まれるたつき
それから、コンマスという目線で言うとTHO'23は歴代のサドハドの中でもかなり異色な演奏をするバンドだと僕は思ってて
それは演奏する曲のジャンルとか編成とかみたいな話じゃなくて、バンドとしてのサウンドの話で
結論から言うと、THO'23は「電気楽器と生楽器が共存するビッグバンド」という演奏形態において、ひとつの答えを出したバンドだと思ってて
リズム体が音作りとしてバンドに隠れたり顔を出してきたりっていうことがコントロールできていて、かつその上で管楽器が音楽のために求められる表現をできる、そうすると管楽器の音量感とか質感に適したものをリズム体が察知して提供できる、そうすると管楽器は無理な努力をしなくて良くなるし(頑張るとこは頑張ってもらうけど)演奏も聴きやすい、電気楽器のバランスも良く取れていて聞いていて電気一辺倒にならない、と理論上はいいことづくめなわけですけども、これを割としっかり体現できたバンドだったんじゃないかなと思うわけです。手前味噌かもしれませんが。
よく歌うリードラインとそれに食らいつくサイド、セクションのバランスも良く取れているしリズム体はバンドの音楽にさまざまなアイデアを出してくれる、こんなバンドがサドハドみたいなゴツい音のバンドでかつてあっただろうかと考えると、僕の知る限りでは無いんですよね。
力で攻めるだけではなく、引くところはちゃんと引いて落ち着いた音楽もできる、サドハドがそんなバンドに育ってくれたことを、そしてそんなバンドでみんなと一緒に音楽ができたことを僕は本当に心から誇りに思います。
誰がなんと言おうと、俺たちが最強です。
みんな一年間ありがとう!
The Third Herd Orchestra 2023
Concert Master 上岡一輝