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WHOOP HOOPの話その18 トクダ

前回からの続きです。


デビューまでの全国行脚は残酷で面白かったですね。

まず、誰も知らないですし、お金もないし、会場がスッカラカンですし。


なんせ北九州でやった時は、会場は出演者しかいませんでしたからね。

松山のときは、ビジュアル系のイベントの日で
10バンドお化粧してる中にぽつんとスムルースが浮いていましたし、

広島は、会場にいるのが関西から旅行ついでにきた友人2人だけでしたよ。

宿泊は、二人車で寝て、二人カプセルホテル、の振り分けです。

中国地方のどこかでさすがに体がつらいと、
メンバー4人でこっそりラブホテルに泊まるという規約違反を決行し、
その夜ガチガチの金縛りにあいました。

岡山は、体中刺青だらけで気に食わないことがあったらすぐ手が出そうな人たち中に埋もれ
モキューンと楽屋の片隅で居場所なく固まっていましたね。

香川は、初恋の人や同級生が来てくれたので盛り上がりましたが、
どの個所も初めてのことだらけなのでなかなか大変でした。


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(これはアカン。売れんね)


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(貧相やね)


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(ラモーンズ?)


九州ツアーも大変でしたね。

10月ごろなのに季節外れの台風が来て
14時間フェリーで大波に揺られたあと鹿児島でライブです。

なにより行く前に機材車が故障したせいで、
代車の普通車の中で縮こまりながらの移動ですよ。

ここでも御守りの数珠が切れたり、回陽のギターケースの取っ手がちぎれたり、
ずっと縁起が悪いことばかり起きましたね。

長崎では細い道しかない山の中の住宅地で迷子になり、身動きが取れなくなりますし

熊本ではガガーリンという素敵なバンドが助けてくれましたが、

福岡に着くころには疲れきってしまい、ほとんど記憶がないですね…。




つまり、楽しかったというわけです。




青春でございます。

オモシロ話にはメンバーみんな食いつきますが、
一言の愚痴もでませんでしたからね、さすがスムルースです。

今が全国でたくさんの方に応援してもらっている
という贅沢な環境の中だからこそ、
そのころの状況を振り返り、かわいそうに思うだけなのです。

写真の感じでは、みんな鈍感そうでしょ?

自分がかわいそうだと思われるだなんて、1ミリも思っていません。

ハングリー精神でライブしていたというよりも、
のんきそのものでしたね。

しかし、牛歩戦術で自分たちの人生をじらしにじらすという
マゾヒスト気味なスムルースも、
「しとやかイオン」の発売で好転していきます。

その前に「非常にイェイね」「ヒマワリサン」などの名曲も生まれて、
関西では赤丸急上昇(死語?)のバンドの中のひとつに入れてもらえたりしたのですが、
全国区のバンドとして転機になった作品といえば「しとやかイオン」なんですね。

バンドは、曲が命。

この曲が出たおかげでスムルースは一気にデビューへとしゃれこみます。

「冬色ガール」。

スムルースの歴史のすべてはこの曲に集約されます。

次回はそのお話を。