ここイギリスと日本の間にある時差は8時間。
その時間はどこに落ちているのだろうかと考えることがある。
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僕は人間関係において非常に不器用であることを自覚しているし、かつてしていたように、そのことを僕は今嘆かない。
不器用な僕にしかできない触れ方、敬い方、愛し方があるから。
僕は僕が思っているよりも遥かに多くの欠点を持っていることを、今は悔やまない。
彼女はそれは長所の裏返しだと言って愛してくれたから。
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恋人の短所を見つけることに臆病にならないでください。
それを見つけることができるのは、誰よりもあなたがその人を深く愛し、よく見ているからなんです。
それは相手を尊敬し、愛情を抱いていなければ、興味もなく人生が交わることはありえなかったと僕は思う。
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僕が今もある女性を好きでいるのは、彼女が僕の沢山の機会を僕に与えてくれたから。
自分自身をよく知ること、人を深く愛するということを教えてくれたから。
僕は彼女を心から尊敬している。
彼女も僕も、お互いに欠点を持っていることを知っている。
僕は彼女の欠点を含めた全てが完璧だと思っているし、欠点を含めた何かが一つでも欠けてしまえば、彼女は彼女でなくなると思ってる。
たとえこの先、欠点や長所、のいずれか、もしくはその両方が増えてもそれは彼女のままだと僕は思う。
これは至極感覚的な問題なのかもしれないけれど、彼女の中で何かが変わって、全く異質な者となっても、その根底に深くにあるものを知っているから、信じるということを止められない。
彼女が僕の感じること全てを否定しても、僕が選んだ感覚を僕が否定しない限りは、僕は彼女を信じていられるし、それを選ぶのは他の誰でもなく自分だということを忘れてしまわぬ限り、僕は僕自身を信じているのだろう。
僕は他の誰のためでもなく自分自身の為に彼女を愛しているし、それはこれからも変わらないと思う。
僕がその態度を選び取ったことに対して、彼女がどう感じるかは僕が決めていいことじゃない。
ただ、それで少しでも微笑ってくれたり、嬉しいと感じてくれたら、僕も幸せだというだけで。
この8時間という長い時間は僕に彼女が与えてくれた機会を考えさせ、道を選ぶ時間であったのだとすれば、僕の身体の中をゆっくりと回っているのだろう。