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奪い合えば足らぬ、
分け合えば余る。


☆ ................


土の中の水道管
高いビルの下の下水
大事なものは表に出ない


☆ ................


できない約束はしないことだな


☆ ................


あなたの心がきれいだから
なんでもきれいに見えるんだなあ


☆ ................


アレもコレもほしがるなよ


☆ ................


名もない草も実をつける
いのちいっぱいの花を咲かせて


☆ ................


負ける人のおかげで 
勝てるんだよな


☆ ................


いまここに 
だれとも くらべない
はだかのにんげん 
わたしが います


☆ ................


だれにだってあるんだよ 
ひとにいえない くるしみが
だれにだってあるんだよ 
ひとにいえない かなしみが
ただ だまっているだけなんだよ 
いえばぐちに なるから




☆ ................


あなたにめぐりあえて 
ほんとうによかった
ひとりでいい 
そういってくれる 
ひとがあれば




☆ ................


みかんには みかんの味があり
りんごには りんごの 
美しさがある
しあわせは いつも 
じぶんのこころが きめる




☆ ................


かんのんさまは どうして 
こんなにしずかなの
かなしみに たえた人だから
どうしてこんなに やさしいの
ひとの世の くるしみに 
一番泣いた方 だから




☆ ................


うつくしいものを 美しいと思える 
あなたの こころが うつくしい




☆ ................


諦念


なんでもいいんだ
ともかく一生懸命やって
みることだ


いのちがけでやってみることだ
そうすれば 人間の
不完全さが よくわかる
自分の至らなさが
骨身に沁みて よくわかる
頭でなくて からだ全体で
よくわかる
諦念の世界は そこから
ひろがってくる


手をあわせずには
いられない
諦念の世界が




☆ ................


七転八倒


つまづいたり
ころんだり
するほうが
自然なんだ
にんげんだもの




☆ ................


無為不待


人里はなれた
谷間の白百合の花は
誰にも
見てみてもらえないですが
少しのかけひきもなく
精一杯の美しさで
咲きます


このような
純粋な行為を
仏教では
無為不待と
いうそうです




☆ ................


いいですか
いくらのろくても
かまいませんよ
たいせつなことはね
いつでも前をむいて
自分の足で
自分の道を歩く
ことですよ
いいですか
どんな大事な
ものでもね
荷物はみんな捨てゝ
くださいよ
自分のからだも
捨てるんですからね




☆ ................


にんげんはねぇ
どんな人でも
人それぞれに
悩みや苦しみを
いっぱい抱えて
生きているんだね
ほとけさまにも
いえないような
悩みと苦しみをね




☆ ................


ぐちをこぼして
ゆくんだね
なみだをながして
ゆくんだね
だれにも気がねは
いらぬから
えんりょしなくて
いいんですよ
ぐちをこぼして
ゆくがいい
なみだをながして
ゆくがいい




☆ ................


外灯というのは
人のために
つけるんだよな
わたしはどれだけ
外灯をつけられる
だろうか




☆ ................


気が小さくて臆病で
人のこと気になって
三日もねむれぬ
こともある


おだてられれば
いい気になるし
わるくちいわれりゃ
腹立つわたし


物欲色欲名誉欲
人間はねぇ
欲望のかたまりだな
人間のわたし




☆ ................


にんげにんげん
一番いやな
ことは
じぶんが
じぶんに
うそを
いうときだ




☆ ................





がまんをするんだよ
がまんをするんだよ
くやしいだろうがね
そこをがまんを
するんだよ
そうすれば
人のかなしみや
くるしみが
よくわかって
くるから




☆ ................


人生の的


ふたつあつたら
まようよな
ひとつなら
まようことが
ない
人生の的は
ひとつがいい




☆ ................


うまれかわり
死にかわり永遠の
過去のいのちを
受け継いで
いま自分の番を
生きている
それがあなたの
いのちです
それがわたしの
いのちです




☆ ................


自分の花


名もない草も
実をつける
いのちいっぱい
自分の花を
咲かせて




☆ ................


アノネ
仕事はなんでも
いい
ただひたすら
じぶんの仕事に
打ち込んでいる
姿はみんな
すばらしい




☆ ................


かねかね
かねと
金追いかけても
行きつく
ところは
一体どこ
なの?




☆ ................





道は自分で
つくる
道は自分で
ひらく
人のつくった
じぶんの道に
ならない




☆ ................


人間
追いつめられて
はじめて
本音を吐く
その時
どんな本音を
吐くか
それが大事




☆ ................


ある日自分へ


おまえさんな
いま一体何が
一番欲しい
あれもこれもじゃ
だめだよ
いのちがけで
ほしいものを
ただ一ツに的を
しぼって
いってみな




☆ ................


べんかい


あのねぇ
どんなに上手な
べんかいをしてもね
べんかいは
やっぱり
べんかいなんだよ
なあ




☆ ................


みんなほんもの


トマトがねぇ
トマトのままでいれば
ほんものなんだよ
トマトをメロンに
みせようとするから
にせものに
なるんだよ
みんなそれぞれに
ほんものなのに
骨を折って
にせものに
なりたがる




☆ ................


飾り物


あのねぇ
財産 肩書き 地位
名誉 その他
自分についている
誇り高き飾り物を
みんな落として
すっぱだかに
なってごらん
人間としての本当の
自分がわかるから




☆ ................


目にみえないを


わたしの住み家は道ばたの
アスファルトの小さな
割れ目の中 わたしは
人の足にふまれてばかりいる
栄養不足の名もない雑草です
名もない雑草ではあるけれど
人の足にふまれるたびに
涙をこらえて歯をくいしばり
土の中ふかく根を張るんです
いつかくる春の日に
いのちいっぱいの
自分の花を咲かせるために
いまは ただ
目に見えない
たくましい根を
育てるんです




☆ ................


慣れるな
なれるな
どんなことにも
慣れるな
慣れると
感動が
なくなるから




☆ ................


無常


因も変り
縁も変る
なにもかも
みんな変って
ゆくんだね
人間関係も
変ってゆく
世の中
無常だから


☆ ................


どうでも
いいものは
どうでもいいんだよ
いちばん
大事なことに
一番大事な
いのちを
かけてゆくことだ


☆ ................





いまはなんにも
いわないほうがいい
語らないほうがいい
つらいだろうが
黙っているほうがいい
いえばべんかいに
なるから


☆ ................


わかって
たまるか
人に踏まれて
ばかりいる
雑草の
くるしみが


☆ ................


うん


「あんなやつ
  死んじゃぇばいい」
わたしのこころの中の
鬼がさけぶ
「あのね人を恨んでね
ほんとうに傷つくのは
じぶんなんだよ」
鬼のうしろで
仏がそっとささやく
鬼心
   仏心同居の
わが家
   家主はじぶん


☆ ................


おたがいに
なあ
不完全
欠点だらけの
にんげん
ですがね


☆ ................


おさいせん


百円玉一つ
ぽんと投げて
手を合わす
おねがいことの
多いこと


☆ ................


人の為と
書いて
いつわりと
読むんだね


☆ ................


自己顕示


「この花はおれが
  咲かせたんだ」
土の中の
肥料は
そんな
自己顕示を
しない
  おれのような


☆ ................


つまづいたって
いいじゃないか
人間だもの


☆ ................





強がりなんか
いうことないよ
やせがまんなど
することないよ
だれにえんりょなんか
いるもんか
声をかぎりに
泣くがいい
ただひたすらに
  なけばいい


☆ ................


あんなにして
やったのに
「のに」がつくと
ぐちがでる


☆ ................


子供に一首


どのような
道を
どのように
歩くとも
いのちいっぱいに
いきてれば
いいぞ


☆ ................


眼横鼻直


眼はヨコ
鼻はタテ
まっすぐなものは
まっすぐに
曲がったものは
曲がってみえる
あたりまえのことを
あたりまえに行う
道元禅師の教えです


☆ ................


肥料


あのとき
あの苦しみも
あのときの
あの悲しみも
みんな肥料に
なったんだなぁ
じぶんが自分に
なるための


☆ ................


点数


にんげんはねぇ
人から点数を
つけられるために
この世に生まれて
きたのでないんだよ
にんげんがさき
点数はあと


☆ ................


相手がある
ことじゃけん
のう
こっちの思う
ようにはならん
のう


☆ ................


琴の糸


張りすぎてもダメ
たるんでもダメ
ちょうどいい
あんばいのときに
ちょうどいい
あんばいの音が
出る


☆ ................


わたしの坐右銘


あとでやろう
と思っても
やれた試し
がない
やるならば
いつでも
いまだ
青春浪人


☆ ................


真理


生まれて
老いて
病んで死ぬ
だれにも
避けられない
永遠の真理
真理の中に
生かされている
わたしのいのち


☆ ................


しあわせは
いつも
じぶんの
こころが
きめる


☆ ................


ボロは
初めに
見せておけ
そうすれば
いつでも
天下泰平だ


☆ ................


ただいるだけで


あなたがそこに
ただいるだけで
その場の空気が
あかるくなる
あなたがそこに
ただいるだけで
みんなのこころが
やすらぐ
  そんなあなたに
   わたしもなりたい


☆ ................


昨日までの
自分を否定し
今日の自分に
生きる
今日
新たに
生まれ変わる


☆ ................


あとでやろうと
思っても
やれた
試しがない
やるならいつでも
いまだ


☆ ................


自分の番


うまれかわり
死にかわり 永遠の
過去のいのちを
受けついで
いまの自分の番を
生きている
それがあなたの
いのちです
それがわたしの
いのちです


☆ ................


自分の番
 いのちのバトン


父と母で二人
父と母の両親で四人
そのまた両親で八人
こうしてかぞえてゆくと
十代前で千二十四人
二十代前は...?
なんと百万人を越すんです
過去無量の
いのちのバトンを受けついで
いま ここに
自分の番を生きてる
それが
あなたのいのちです
それがわたしの
いのちです


☆ ................


アノネ
かんのんさまが
みていてくれるよ
なにもかも
みんな承知でね
かんのんさまが
みていてくれるよ
いいわけやべんかいなんか
しなくてもね
かんのんさまが
ちゃんと
みていてくれるよ


☆ ................


生きてきて
楽しいと思う
ことの一つ
それは
人間が人間と
違って人間に
ついて話をする
時です


☆ ................





長い人生にはなぁ
どんなに避けようとしても
どうしても通らなければ
ならぬ道というものが
あるんだな
そんなときはその道を
黙って歩くことだな
愚痴や弱音を
吐かないでな
黙って歩くんだよ
ただ黙って
なみだなんか見せちゃ
ダメだぜ
 そしてなあ
  そのときなんだよ
   人間としての
    いのちの根が
     ふかくなるのは


☆ ................


どうでも
いいものは
どうでもいいんだよ
いちばん
大事なことは
一番大事な
いのちを
かけてゆくことだ


☆ ................


正直者は
ばかをみる
だからといって
うそばかりも
通らない
世の中
単純じゃねんだよ
なあ


☆ ................


運転手


あれもほしい
これもほしい
ああなりたい
こうなりたい
欲望いっぱいの
この自分
そういう自分の
運転手は自分


☆ ................


仕事


おなじやるならば
本腰入れて
やってごらん
さのほうが
つかれないで
たのしいから


☆ ................


むりを
しないで
なまけない
わたしは
弱い人間だから


☆ ................





歩くから
道になる
歩かなければ
草が生える


☆ ................


うれい


なみだで
あらわれるたびに
まなこがふかくなり
うれいが
ふかくなる


☆ ................



君看よ 双眼の色
語らざれば
憂い無きに似たり


憂い...が
無いのではありません
悲しみ...が
無いのでもありません
語らない
だけなんです
語れないほど
深い憂い...だからです
語れないほど
重い悲しみ...だからです


☆ ................


ひとりでもいい


あなたにめぐり逢えて
ほんとうによかった
生きていてよかった
あなたにめぐり逢えたから


つまずいてもいい
ころんでもいい
これから先
どんなことがあってもいい
あなたにめぐり逢えたから


ひとりでもいい
こころから
そういって
くれる人があれば


☆ ................