・ ドクターパーティー…医者になって一年が経とうとしていたときに、とあるパーティーつながりでドクターパーティーを主催している会社員と知り合いになった。というより、その子が出席してくれるドクターを渇望しており、僕が網にかかったわけである。彼らの中では医者=金持ちであり、是非玉の輿にあやかりたいと考える女子がいまだに大勢おり、そこにビジネスチャンスを見出した巧みな業者がおり、誘われて突っ込んでくる僕らがあるという構図。そういう女子はたいていがそういう下心をもった人間である。業者は巧みにそこから金を引き出す。年会費のみで10万は越すらしい。毎回パーティーに参加すればその度に支払う。僕らは自慢の(?)商品なのであるが、そんな会によってくる僕らは魚ではあっても鯉ではなく、稼ぎもそこそこの勤務医、沈殿層なのである。そんな会に御曹司は来ないし、当然セレブ女子もいない。意図せずではあるが、バランスがとれていると言える。僕も友人を連れて行ったり後輩を連れて行ったり…みんな片っ端から好き放題に荒らしていくのであるが、大抵飽きて数ヶ月で卒業していく。僕もだいぶ姉妹が増えてしまったが、かれこれ長くこの会を見てはいる。全国紙に顔出しで広告塔になった友人もいるし、ストーカー騒ぎにまで女子が不良債権化してしまった友人もいた。女は恐し。
僕だけがいまだに残っている理由は…単純にパーティーが好きなのである。たしかに関係をもった女子とパッタリ会場で会ってしまうと気まずい。なかにはもう結婚相手みつかったから!って寿メールもらった子もいました。ただ僕は変わらず、とは言っても月に一回くらいのペースですが、コンスタントに参加し、時の流れを眺めつついる。僕が参加している会では、女子は2年という期限がついているらしい。実際には結婚相手がみつかるケースは少ないという。喰われるケースは数知れず、男子は無期限のバイキングである。たしかに毎回来てる子とはもう顔見知りになってしまい、「お久しぶり~」と世間話。そんな女子は他の男子とも同様の会話を繰り返し、2年の期限をひた走る。厳しい世界である。
そういう女子も、僕もとうにここにいい出会いは期待できないではいるが、やめられないんだな、これが。
パーティーは大きく2種類に分けられ、着席ゆっくりトーク系と、立食かたっぱしトーク系がある。こういうと立食のほうが確率も上がってよろしいかと思われがちだが、実際は着席系に軍配が上がる。着席の方が料金が高く、そういう余裕のある方は当然美にも心意気があり、立食より概ねレベルが高い。レベルの少しでも高い子とできるだけ長時間話せる。これが立食になると、9割の女子とは会話を回避しつつ、いかにかわいい1割の女子に効率よく回っていけるかという、戦略が必要になる。大きい会だと100対100、確率は5分もないときもある。広い会場を効率的に最短時間で回り、終了前に会場を脱出するのが僕のいつもの作戦である。よっぽどいい子がいて二次会に誘うときもあるが、一回目はさわやかに別れ、すぐ連絡→次回のアポのほうが自分に合っている。できるだけ早く会うことが大事である。「膣は熱いうちに打て」名言である。
着席パーティーでは、席の配置が極めて重要である。僕のようなリピーターになると、スタッフともツーカーであり、僕は「単独ライブ」を決行する。これは、一人で女の子の席を回っていくというものである。僕の参加する会では、テーブルに女子が二人。そこに男子二人が時間で区切られながら回っていくシステムである。実際は男子が奇数になってしまうことがあり、その場合は僕を一人にしてもらうのである。そうすれば自分が進行役で相手の印象に残ることができ、会話を有利にもっていくことができる。不慣れな男子と組むと、時間に気づかずに一人の女子とずっと話されたり、美女子であればなおさらずっと話そうとする非常識者もいる。そんな行為は当然女子からも好かれないし、僕にも大損害である。リスクはできるだけ減らさなければならない。会話は自己紹介、仕事、居住地、趣味、休日の過ごし方など、退屈極まりない内容を制限時間まで繰り返すのであるが、むしろここで退屈と感じる女子とは交尾はあっても心のシンクロは生まれないため、見極める尺度とも言える。一人あたり5分程度の会話を規模にもよるが、20回は繰り返す。お互い重労働である。終わったときには疲労困憊となる。しかもなんかスカッとしない疲労なのである。
会に参加する女子としては、親から入会を勧められて(費用は親負担!!)参加の20代、適齢期に自ら危機感を覚えた30代前半、やけっぱちの40代に大きく分類される。20代はまだ焦りも少なく、若さからもある程度はパートナーをゲットしているようである。成就したかは不明。30代は期限の2年間を走りきる方も多いようである。いろいろな苦労がありながら、去っていく。40代はたいてい立食で壁際に直立されているようである。医者も人間。というより人間性としてはかなりタチの悪い部類に入ると思われる。自分は老いつつも、相手は若くてかわいい子を求む。そんなこんなで、ここの会では地球規模の大きな需給バランスはとれていないようである。
会は当然季節に大きく左右され、春、夏前、クリスマス前、バレンタイン前の四回が特需となる。玉石混合のせめぎあい。以前に見た女子も、この会では必ず再会する。自分のスペックを最大限に生かしたドレス・メイクで、すこしでも男子に錯覚(幻覚)をみせようと必死である。僕も何度となく誤り、個別に会うときに逃げ帰ったこともシバシバ。僕はスッピンがたまらなく好きなのであるが、化粧に勝る「映え(はえ)」はないと断言できる。逆にここでゲットできないと寂しい季節となる。お互い本気なのである。
僕もいろいろなところまで会いに行ったものである。福岡在住なのだが、日帰り、夜着・朝発コースなどで、大分、熊本、宮崎(片道300キロ!)まで遠征したこともある。僕は愛した女でないと自宅のベッドで一晩過ごすことはない。一緒に長い時間、特に睡眠時間を共有したくないのである。睡眠時間は自分が一番無防備は時間帯であり、迂闊に放屁したりもしてしまう。それをお互いに自然ととらえてくれる女子を求めているが、パーティーにはほぼ皆無である。女子はよくても、なぜだか僕がガードを下げられないのである。それは100%僕の問題なのであるが…。自宅に招くと、ファックして即サヨナラもなかなか難しい。実際は時折してしまうが、さすがにそれは僕でも心が痛む。よってできるだけ外ですまして、良心の呵責に耐えているわけである。大都会福岡とはいえども地方都市。天神を女子と歩いていると職場関係者や他の女子ともバッタリ、なんてことは意外と多い。セキュリティーも含めて、初期には県外者に対しては僕から行くことにしている。その時間は惜しまないが、宮崎往復はかなりこたえた。今はそこまでのパワーはないなぁ(笑)
記憶にのこる面白い女はあまりいないが、熊本の女は覚えている。熊本までわざわざ行ったのであるが、初対面時はメイクに騙されていた。実際はかなりの老女だったのである。美女が魔女に変わったようで、皺の模様はナスカの地上絵を思わせた。僕は食事を済ませて早々に帰宅の途につこうとしたのであるが、老女は交尾する気でいるらしい。僕はやんわり断って脱走した。高速のインターに乗る前にはすぐさま電話がかかってきて、渋々でるとかなりご立腹の様子。僕は意を決して、自分の思いをオブラート30枚くらいに包んで伝えた。老女の怒りは収まらず、であったが、とりあえず体は守ることができた。怒りたいのはこちらも同感である。だれかれ問わず交尾できるのは学生時代まで。僕もそんなえり好みする大人に成長したわけである。
あとはセレブな25歳。彼女はいままでお金の苦労とは縁がない子で、マンションとBMWを就職祝いにもらうイカシタ福岡っこ、ふっくらナイスバディであった。ちょっとお茶するだけでも化粧はパテ塗り、頭も巻き〇〇並みに盛ってくるのである。「お父様」「~ですの」と自然に使える女子をみたのは後にも彼女だけである。しかしながら僕の車が(ローン地獄の)イカしたオープンカーであり、これをみただけで感激し落ちてしまった。中途半端なセレブは一般人よりも安い好例である。
これからもいろいろいなドラマがあるに違いないが、恋愛、交尾、子孫繁栄は動物の性であるからして、この業界は今後も細々と発展していくに違いない。