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世界の大事故

以前別な場所でやってた珍盤レビューと、その書き足し。

世界の大事故 世界の大事故

Tortura
The Sound of Pain and Pleasure... (1965)

変なレコードある?って訊かれた時に答えやすい
AB面ともに、鞭と悲鳴だけが収録された
SMのレコードです。
レーベル名もBondageレコードで
実にわかりやすい。

もちろんこういう世界のものですから
今もなお愛好家がいて、
かなりレアなコレクションアイテムになってます。
赤の1と青の2があるんですが、
どっちも「バシッビシッおう、おう」ってだけなので
分けてる理由もよくわかりません。

こういうレコードはおそらく
レコードショップではない場所で売られてたはずで、
アメリカにはほかにも
スーベニアショップとかアダルトショプとか
あるいは長距離トラックの運ちゃんが立ち寄る場所とか
そういうところでしか売られてないアイテムが
山程あるみたいで、
ほんとこう、レコードってメディアだったんだよなあと
改めて再確認させられると同時に、
まだまだ知らないものを掘っていけるんだなあと
武者震いさせられる一枚でもあります。

2009/05/11記
世界の大事故
自民党/水前寺清子
話し合いのマーチ (196?)

写真ではわかりにくいかもしれないけど
ジャケにマジックで「みソラヒハリ」
と書き込まれた
自民党の公式ノベルティレコード。
活字と手書きのバランスが素晴らしいです。
こちらの「楽しむ能力」を
試されているかのようです。

ただ、これ中身は、水前寺清子自身による
365歩のマーチのパチモンソングなんです。
作詞も同じ星野哲郎先生なので、
オリジナルそっくり。
きっとギャラが良かったんでしょう。

由来から書き込みまで、
隅の隅まで完璧に
昭和の幸福感を体現した一枚でもあります。
ヤフオクで購入。

2004/01/12記
世界の大事故
JohnSwerdan
Startup Sounds (2001)

以前HotWiredで紹介されていた
Mac愛好家によるMacのための自作曲集CD。
詳しい歌詞はわからないけど、
全曲Macintoshに関する、あるいは
Macintoshにかこつけた曲になっております。
例えば「Poor Sad Mac」「Hard Drive」
中には「Quickdraw Bill」という
ビル・アトキンソンに捧ぐ曲なんかもあったり、
キックドラムが旧型iMacの空き箱だったりして、
マカー仲間としてはたまらないものがありますね。

ただ、曲の方は、あれですよ。
えーと、すごくその、ふつう。そう普通。
カントリー系シンガーソングライター物。
まあ、そんなことはどうでもいいですね。
これは聴くためのCDじゃありませんから。

ちなみにこのCDを入手するには、
ジョンさんに直接メールを出すしかありません。
もちろん俺もそうしました。
メールでMacへの想いを熱く語ったのに、
返事はやけにそっけなくてガッカリです。

2004/05/07記
世界の大事故
Andrew Loog Oldham
Gullivers Travels (1968)

Lovin' SpoonfulやSmall Facesの曲を
勝手につぎはぎコラージュ、逆回転、
引用、カットアップして作られた
とてもクレージーな「音によるガリバー旅行記」。
ジャケにはクレジットが一切記載されておらず、
私たちの周りでも長らく謎の一枚だったんですが、
インターネットのおかげで
リリースのだいたいの経緯がわかってきました。

Rolling Stonesのマネージャーだった
Andrew Loog Oldhamという人が、
1968年に音楽監督を務めた演劇「Gulliver's Travels」
の劇伴を、彼自身のレーベルからリリースした、
というのが真相のようです。
Small Facesと彼の関係はココ、
このアルバムで歌を歌っているのが
Manfred MannのMichael D'aboであることは
ココでわかります。
あ、CDも出てたのね。

にしても、ネットは本当に便利だなあ。
ただ、謎がどんどん解き明かされちゃって
妄想に歯止めがかかってしまうのが
ちょっとばかり悲しいけど。

2003/12/12記
世界の大事故
企画物・鈴木松美
過去との遭遇 (1978)

8/21に紹介した
人工音声シングル「過去との遭遇」に
アルバムバージョンがあるという話は
ムードマンから聞いてたんだけど、
この度無事ゲットォォォォ!いたしました。
シングルに収録されたメンバーのほか、
坂本龍馬、シーザー、夏目漱石、ベートーベンなど、
あと弥生人や縄文人、果てにはマンモスまで
総勢23人+1頭のモンタージュ・ボイスが
思い思いのセリフを喋っております。

聖徳太子は「この物価高は大変ですねえ」なんて
世相を心配してくれてますが、
生きててもそんなオバちゃんの世間話みたいな言い方
しないよなあ。

そして再びやっぱり芳村真理はいました。
比較のため生きている人の声も収録した、なんて
ライナーには書いてあるけど、
ただ鈴木松美がファンなだけなんじゃないかな。
「芳村真理です。え?浮気!?エヘヘヘ...」とか言わされてて、
当時最先端の音声合成でセクハラしてる感じですね。

2003/12/03記

ちなみに、声紋という概念や言葉自体、
鈴木松美先生が発明者らしい。偉かったんだ、あの人。
世界の大事故

製作者不祥
Playbacks Vol.44~45 Serge Gainsbourg (2000)

ゲンズブールに関しては、コレクターとして
レコードコレクター誌にまで登場した俺ですが、
最近はぐっとカバーバージョンばっか収集中。
そんな中、パリのFnacで見つけたのがコレ。
ありそうでなかったセルジュ・ゲンズブールのカラオケCD2枚。
しかしこれが意外と良く出来ててですね。
ただの打ち込みじゃなくて、アコギ、エレキ、パーカッション、
時にはBBやバーキン役の女性コーラスまできちんと入ってます。
フランス語が出来れば気持ち良く歌えるんだけどなあ。
ていうか、これ日本でも売ればいいのに。

2003/08/20記
世界の大事故
NISSAN
異次元への招待~謎のカプセル (1979)

おそらく日産プリンス発売時のノベルティ。
ソノシートのほかに、エッシャーのトリック絵ハガキ、
錯覚を利用したパズルなどの小物がセットになってます。

「過去との遭遇」と名付けられたソノシートは
コンピューター合成音で、過去の偉人の声を再現するという
みるからに胡散臭い企画モノ。
収録メンバーは、モナリザ、リンカーン、徳川家康、三億円犯人、
そしてなぜか芳村真理。
まだ生きてる上に、偉人とは言えないよなあ。
んで、とりあえず聞いてみたところ、
これが、どう考えても合成音声じゃないんです。
普通に録音された声を多少EQした程度。
おいおいと思って制作クレジットをみたら、
声紋研究で数々の報道番組に登場、
最近は白木屋のCMにも出演してる
日本音響研究所の鈴木松美先生ではないですか。
道理で胡散臭いはずだ。
ちなみに、モナリザの声はかなり色っぽかったです。
グッドバイブレーション!

2003/08/21記
世界の大事故
David Cunningham
Grey Scale (1977)

デヴィッド・カニンガムと言えば
フライング・リザース名義での活動や
マイケル・ナイマンのプロデュースなどで知られてますが、
こういうソロもひっそり出してます。

ジャケやタイトルからは想像できませんが、
このアルバムは「エラーシステム」という
間違いを意図的に発生させるルールによって作られています。
ある演奏者が弾いたフレーズを次の人が間違えて、
それをどんどん連鎖させていく、という、
システムとしては、いかにもカニンガムらしい
思いつきっぽいレベルのものなんですが、
当時からこうした「間違う仕組み」に興味があった俺は
とりあえず買わないわけにはいかなかったと。

で、久しぶりに針を落としてみたんですが、
やっぱり面白くはなかったです。
やはり「間違い」の肝は「意味のズレ」であって
意味の違いがなければ、ドがレであっても
それは間違いではないのです。
そしてこれは「笑いの仕組み」の話に繋がっていくのですが、
それはまたほかの機会に。

2003/12/01記