廃ペット 中国への輸出激減で価格暴落 高値が有償委託に | 徒然。気ままな主夫道。

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以下、毎日新聞より抜粋。



廃ペットは、衣類やぬいぐるみの綿などの原料にリサイクルされる。

飲料メーカーや流通業者などでつくる容リ協は、市町村が収集した廃ペットを無償で引き取り、入札で決めた価格で業者にリサイクルを委託する。

処理費用は容リ協に加盟するメーカーなどが負担し、利益が出た場合は市町村に還元する。

この制度が導入された97年度は、容リ協が処理費を払ってリサイクル業者に引き取ってもらっていた。

数年前から中国での需要が増え、廃ペット価格が上昇。

06年度には容リ協が業者から売却益を得る状況になった。

一方、容リ協を経由するより高値で買い取ってくれる業者に独自に売る市町村も増え、環境省によると07年度、廃ペットの半分以上は独自処理に流れた。

ところが、昨年の世界同時不況で中国の製造業が低迷。

原料となる廃ペットの輸入が激減し、荷出し直前の廃ペットが港で山積みとなる事態が起きた。

価格が急落してリサイクル業者が引き取らなくなったため、独自処理に頼ってきた市町村にも、収集しながら引き取り手のない大量の廃ペットを抱える事態が生まれた。

容リ協は今年1月、こうした市町村を対象に異例の追加入札を実施。

34団体が申し込み、3月末までは容リ協が1トンあたり平均1143円を業者に支払って処理を依頼することになった。

横浜市の場合、07年度は約1万1000トンを、「国内処理」を条件に独自に処理、3億5600万円の収入を得た。

昨年12月、業者が引き取りを断ったことから容リ協の入札に申し込んだ。3月までに2477トンを処理するめどが立ったものの、1トンあたり最大900円を容リ協が支払う状況だ。


価格低迷は来年度も続くとみられ、廃ペットを売って利益を得ていた多くの市町村にとっては事実上の減収となる。






昨年書き上げたゼミの論文で、ペットボトルを含む廃棄物の輸出について調べていたので、この記事が気になりピックアップしました。

廃棄物の輸出を調べていた昨年の秋は、ちょうどまだペットボトルの奪い合いが起きていた時期だったので、国内の処理量を増やし、いかに安定的な国内循環システムを構築するか、について厚く論じたのですが、どうやらその心配はなくなったみたいですね。


論文の結論としては、海外に輸出する国外に依存した循環システムは、国外からの需要が無くなった時点で成立しなくなる不安定な制度だから、国内完結型の循環システムを構築すべき、こんな感じで締めくくりました。


いや、しかしまさかこんなにも早く海外から需要が無くなるとは思いませんでしたね。不安定っていうのはどうやら正しかったようです。

これで当分は、容器包装リサイクル法に則った国内リサイクルシステムが順調に稼動し、資源のセーブに繋がると思います。
次に廃ペットの値段が上がっても、国内で!という強い流れが出来ることを願います。



ではでは。

アヴィアント~。