いつもお世話になっている包材やさんの見本市に行ってみた。カズと共にワイン屋、イタリア食材、古くはギフトショーなんかには行った事があったのだが、一人で扱い慣れない名刺片手に出向くのは初めてのこと。なんか良い商材ないかな?って覗いて見たけど、この道24年目‥さすがにハイハイ知ってます、って業者が多かったが、今後のお仕事に繋がるヒントも得られた。




夜は仲良しと久しぶりに会い、乾杯!


今晩は独りで過ごさずに済んで良かった。


25年前の今日は雨だった。






カズが生きていたら今日、銀婚式を迎えていたのだった。相棒が死んでいたら銀婚式とは言わないものなのかな?


‥だから夜の会に少し余分な時間があったので、28年前に彼と出会ったその場所にも立ち寄ってみた。


彼の死後、親友から聞かされた、「(私の)旦那はオレにしか務まらない、タイヘンな人だから」なんて言っていたらしい。私もその通り、ハイ、タイヘンな人です、って自覚、大いにあるけれど‥お言葉返すようだけれど、カズの奥さんは私にしか務まらかった‥と思う。


ジェットコースターみたいな結婚生活、駆け出しの自営業の妻はそりゃもう大変で、何度か子ども達連れて蒸発してやろうかな?って思った事もある。


でもその度に、結婚式でお祝いして下さった130名の皆さんの顔を思い出し‥おもてなしするどころかとんでもはっぷんな式だった為、何があっても絶対に添い遂げなきゃいけない、と思ったものだし、結局のところ、どんなに苦しい時も惜しみない愛を注ぎ続けてくれた彼だったからこそ、ずっと一緒に居れた。


娘が小さい頃、ミスチルの「youthful days」が流れると「あ、パパの好きな歌だ」と必ず言った。「何で好きなの?」と聞くと「ずっと二人でいられたらいい」のとこ。

‥ならば、私一人残し、何故自分だけジェットコースターから飛び降りてしまったのだろう?私の旦那さんは自分にしか務まらないと思うなら何故?








藁葺き屋根の建物は三つの島の意味を持つモルジブの元祖「ティンラ」

新婚旅行の写真は芸能人でもないのにテレビ明日の「若大将のゆうゆう散歩」にて電波に載せたもの。


結婚式の写真を見ては「カズは今の方がかっこいいね!」「ありがと〜う!」「私は全然変わらないね」「図々しいね」の同じやり取り、何回した事だろう。


銀婚式のその日、一緒にお祝いするはずの最愛の人はいない。 




友と別れた帰り道、駅にはずっしり重く響く絵手紙が飾ってあった。