先に言っておくが俺は強い政治的な思想のないノンポリだ。
自民党や安倍晋三元首相の熱烈な支持者という訳ではない。
まぁ、俺は金融機関で働いているためアベノミクスの影響は様々な場面で目の当たりにしてきたし、安倍元首相が日本経済に齎した功績は計り知れないと感じている。
そして反安倍政権を主張する人達から如何に叩かれようとも、国益のために信念を持って尽くしてきた政治家だと思う。
当然献花には間に合わないと分かっていたが、会社帰りに日本武道館に立ち寄ってみた。
時刻は18時。
武道館周辺はおびただしい数の警察車両と警官、黒服のSP、報道陣だった。
報道されていたような国葬反対のチンドン屋のお年寄り達はどこにもいなかった。
きっと毎日20時には就寝する年代だろうから18時には帰路に着いたのだろうか。
国葬反対で大騒ぎしているのは、小汚い老人や、見窄らしい身なりの低所得者層が中心だからな。
靖国神社から半蔵門に向かって歩くと、献花に向かう長い長い行列が見えてきた。
もう日が暮れる時間だったので割と良いペースで行列は流れていたが、行列はどこまでもどこまでも続き、しばらく眺めていても行列が途切れることはなかった。
仕事帰りのサラリーマンも多そうだったが、貧困老人が中心の反国葬とは明らかに雰囲気が違い、みんなきちんとした身なりの’普通’の人達であった。喪服に黒ネクタイも多かった。
国の功労者の悲惨な死を悼み、こうして花を手向けようという人がこんなにも集まるのか。
日本人はこうやって同じ思いになれるんだ。
そう思うと胸が熱くなった。
自分は外から手を合わせることにした。
家に帰ってからニュースを見ると、国葬は賛否が半々などとひたすら報道していた。何故だろう。恐らくそんなことはないと思う。
あの場所に行った人間には分かる。
安倍さんの死を悼み、まだこの国の未来を諦めていない人は大勢いた。