整った眉(まゆ)は女性のあこがれ。眉の描き方次第で、その日のメーク全体が左右される。米国を中心に眉専門サロン「アナスタシア」(ANASTASIA)を展開するアイブロウ・アーティストのアナスタシア・ソアレ さんに日本女性の眉についてのインタビュー カラオケ  


――日本人女性の眉に感じることは

 日本人女性は眉を抜きすぎていると思います。特に眉尻。9割以上の方が抜きすぎている印象があります。
しかも眉の下側を抜く傾向にあるようです。眉下ばかり抜いていると、眉位置があるべき位置から上に上がっていきます。こうなると全体のバランスが悪くなり、顔が大きく見えるようになります。
 日本人は西洋人と毛の質が違い、眉尻に行くにしたがって下向きになるような生え方です。これが気になって逆に抜いてしまうんですね。アナスタシアではアイブロウジェルを使い、毛の流れを出して、上向きに流れるようにします。
 日本人は欧米人に比べ、もともと上まぶたが広いのです。このバランスを崩して、無理に眉山を作ろうとし、結果的にその人に合わない眉毛になっているのでしょう。

 日本人は本来、繊細な顔立ちです。それなのに、眉尻を抜きすぎた結果、眉山や眉尻が上がってしまい、怒ったような顔になっています。本来持っている優しさが表れておらず、残念に思います。


――眉専門のサロンをオープンしたきっかけは


学生時代に芸術や人体学などを学び、顔をどうやって描けばいいかを勉強しました。人間の骨格や筋肉の付き方、表情を表すためにはどうやって眉を描けばいいのかも勉強しました。そこで、眉の描き方で若い顔にも老けた顔にもなることを学びました。
 その後、建築デザインなども勉強し渡米しました。そこでアメリカの人々があまりにも眉に関心がないことに気がつき、驚いたのを覚えています。
 ルーマニアにいたころはフェイシャルエステをしても、最後に眉を整えてあげるのが普通でした。当初はサービスで眉を整えていました。
 私が眉を整え百貨店の店員が他のスタッフやお客様に、「あなたはほかの人とどこか違う。あ、眉毛が整っているわ」と褒められ、評価されるようになりました。そうすると今度はその店員が私の所で眉を整えるといいと皆に紹介するようになりました。
 こんなに眉に関心があるなら、眉だけでもビジネスができるのではないかとビバリーヒルズでサロンを開いたのが始まりです。現在サロンが世界各国に110店、物販だけの店舗は世界に400店舗近くに広がっています。

・・・勉強になりますメガネ