はじまりの一歩と様々なパターンとイートザ大目玉の話 | 考えてる途中。

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おもにエビ中の好きな曲のこととかを考えてる途中。
ふしぎと意味のない文章ばかり書きあがります。

はぁ、ライブが観たい!歌が聴きたい!
ここ数か月、ぼくは狂い咲く光の花の下で、この身体に流れる血にそのように語りかけられ続けています。時を止めたのはいったい誰なんでしょうか…。


と、ここまでぼくの心の叫びを言語化したら、ぐうぜんエビ中さんのファミリーコンプレックスの歌いだしの歌詞とそっくりになりました。いやあ偶然ってあるものなんですねえ。びっくりですね。
とにかくですね、帰ってきたヤスモトマンによるこの歌いだしなんスよ。ファミリーコンプレックスの導入は、安本さんの丁寧かつ静かに燃える情熱的な歌声がイチバンなんスよ。

で。ふと思ってしまったのです。
エビ中楽曲の歌いだしって、各人がどれくらいの割合で担当しているのでしょうか。
思い立ったらすぐにエクセルに向かうのがぼくの困ったところよいところ。さっそくメンバーごとに、どんな曲の歌いだしを担当してきたものか確認してみましたよ。

それでは第1回!チキチキ・エビ中楽曲だれがどんな曲を担当していたか大会!勝手に確認した結果を発表しちゃいまーす。
先に言ってしまいますが、皆様の予感を裏切ることはなく、意味のある内容にはなっていないです。だのでここから先は自己責任で。興味ない方はブラウザの戻るボタンとかを推して、偉い人の話とか読んで過ごすと有意義だと思います。

 

 



まず、ザキミヤさんや矢野さんなど、メジャー前に転校したメンバーが歌いだしをつとめた曲はありませんでした。
というわけでひとまず2014年に転校した3人のデータから見ていきましょっかね。

■瑞季

彼女が歌いだしを担当したのは上記4曲。
結果オーライはだいぶハイテンポな曲ですが、そのほかの3曲はゆったりとした楽曲。
彼女はダンス部長としてキビキビ動くイメージもありますが、長風呂エピソードに代表されるように、どこかおっとりしていてのんびりしたイメージの方が強いのではないでしょうか。
瑞季ボイスからゆったり曲に入ってゆく流れ。非常に納得できる気がするのです。

■杏野なつ

ライブMCとして大活躍だったなっちゃんですが、あまり歌唱に関しては語られることがなかったように思います。でも仮契約といった重要なシングルでの歌いだしとか台詞を担当しているんですよね。期待されているものが大きかったのだと思います。
転校後のドキュメント映画「EP」のコメンタリーでゲスト出演した際には、転校してから歌がうまくなったと本人が言っていたそうで。安本ギター・杏野ヴォーカルのデュオとか、そういうの見てみたかったなあ。元気にしてるかなあ。

■鈴木裕乃

アナザデイは100パーセント裕乃曲ですので印象が大きいと思いますが、実は体操の歌いだしも裕乃さんだったんですよね。
美人だし天然系というわけでもないのに、何かするとなぜだか独特の空気を作りだす裕乃さん。これら2曲のもつ独特な雰囲気も、裕乃さんが歌いだしを務めたことが大きく寄与しているように思えますね。


では合同出発式以降のメンバについても見ていってみましょ。

■真山りか

真山さんは2010年の大爆発No.1にて歌いだしを担当。この年はほかになにがなんでもえびぞりが音源として出ているのですが、これらは全員で歌いだしを担当するもの。エビ中のアーリーデイズにおいて、唯一の歌いだしを担当したのは真山さんだったのです。
そのご仮契約のカップリング大人はわかってくれないでも暴発寸前の思春期のパワーを歌のしょっぱなに載せこんでくれました。そしてキャンディロッガーこりゃめでてぇなさよばい春の嵐と、だいぶバラエティに富んだ方向性の楽曲に彼女はひと息めを吹き込んでおり、それらの曲たちが彼女のひと息めに呼応するかのように、それぞれの曲独特の空気をまとっています。これはひとえに、真山の歌の力によるものだと言っても過言ではないのでは。

そしてその技術の集大成が近作ジャンプの導入です。どこか冷めた目線の主人公が、愛を信じ立ち上がってゆくドラマ。その濃淡を彼女の歌が深くしているものだと僕は思うのです。


■安本彩花

安本さんは2019年作品までで17曲のファーストヴォイスを担当。これはメンバーの中で真山の16曲を超えて最多となっています。楽曲のラインナップをみると、なんとなく誠実な感じの曲が多いような気がしますね。
もうひとつ着目すべく点があるとすれば、2年目からの全ての年の楽曲がそのラインナップに上がっているという点です。これは全メンバーの中で、彩ちゃんだけなんですよ。
ヴォーカロイドと称される正確な音程に裏付けられた歌声は、そのときどきのエビ中総体の歌声を代表するものとして機能していたのではないか。最多楽曲数とコンスタントさからそのような結論へ結びたくなるのは、考えすぎでしょうか。


■廣田あいか

エビ中史上最大の飛び道具であったヒロタヴォイス。その声はコミカルコケティッシュ路線にもシリアス路線にも変幻自在で、はじめの一歩を踏み込むだけで、そのごに続く曲調を大きく引っ張ることの出来るものでした。
でも細かく見ると、このラインナップにコミカルなものはわりと少なくて、シリアスなものの方が多めのようなのです。ヒロタさんはどちらかといえば、後の曲調を引き締める役割を担っていたのかな、なんて感想です。
声質や声色については、そこいらのシンガーに全くヒケをとらないパワーがあったと思っています。あのひ桐嶋ノドカさんと描き切ったChandelierを彷彿とさせるような歌声、いつかまた聴くことが出来ますように。


■星名美怜

星名さんが歌いだしを担当する曲は9曲ありました。

キラキラした曲調には星名さんのキラキラした歌声が活きると、過日の前山田健一も述べていました。売れエモまた明日ガリ勉といった当時の楽曲はまさにその言葉の通りで、美怜イメージがクッキリハッキリと反映されているような気がします。
でも星名さんも色々な歌い方を手に入れて、ここ数年は半世紀優等生ミッションサバイバーなど単なるキラキラ以外の星名さんの姿も、しっかり楽曲に落とし込まれている感じがします。
歌いだしの話とズレますが、PANDORAなどで魅せた彼女の音域の広さなどを聴くにつけ、もういちどエビ中音楽班が星名さんの歌の力を大きな武器としてフロントに据える日が近いように思えます。


■松野莉奈

りななんの担当曲は2曲でちょっと少な目。
ジーザスでは、イントロでギターが感情の揺らぎを破裂させたあと、急激に訪れる静けさとともに彼女が現れます。揺らいだ感情と少しの無邪気さをミックスさせたような声が印象深いです。全力ランナーでは打って変わって、ハッキリした歌声を聴くことができます。冬の日の朝に力強く階段を駆け上がる主人公像が、一小節目からしっかりくっきりと描き出されています。
シアターシュリンプでみせてくれた、憑依型とも言われた演技力。その女優魂が穴空で続けざまに流れるこの2曲の歌声にもしっかり宿っていることがよくわかります。


■柏木ひなた

現エビ中の事実上のエース柏木さん。どしゃぶり手つな星数など、エビ中楽曲の中でもとりわけ旋律をしっかりと聴いてもらいたい曲のスターターを任されることが多いように思えます。
安心安定の柏木さんのピッチングですが、曲数は多すぎも少なすぎもしない13曲。登板過多にならないよう、そしてここぞというところで力が発揮できるように、エビ中音楽チームも考えているのでしょうか。
そのあたり、エビ中さんは色々なタイプのピッチャーを擁しているチーム。決して絶対的エースのワンマンチームになるようなことはなく、様々な楽曲に対応しながら1シーズンを乗り切るタイプ。そんな強いチームなのだと考えることが出来るような気がするのです。


■小林歌穂

小林さんは2014年のバタフライエフェクトからエビ中音源に登場となりますが、初めて先発を任されたのは2016年の配信シングルきっとインフィニティ。ここまで2年間を要したことになります。しかしそこからは、なかなかのハイペースで先発を担当しています。
小林さんはその歌声にセラピー効果を多大に内包しています。インフィニティーでの歌詞も「怖くはないよ」という言葉からスタート。そのほか面皰感情電車など、優しさや平和さなどがバックボーンにある小林さんあってこその楽曲がラインナップされています。
中でも日記はその最たる逸品で、シングルカット版に小林ソロverが収録された理由もよくわかります。
こうなるとライブで未公開のSHAKE!SHAKE!が、どのように聴こえてくるかが気になります。コバヤシセラピーの新たな地平に期待したいですね。


■中山莉子

調べてみて意外だったのですが、りったんさん歌いだし担当の曲って2018年までなかったんです。2019年になって、やっと踊るロクデナシでスターターを任されます。
たとえば報連相は中山曲ですが、歌詞としては全員での歌唱からスタートしています。EBINOMICSは事実上りったんさんの「カ・モン!」の声から始まっているものの、歌詞カード上ではオリビアさんの「プチャヘンズエビバディー」が歌いだしということになっています。うーん。
でも、ぶっきらぼうな感情が渦巻くロクデナシの歌詞世界のスタートは、りったんさんが一番似合うような気がします。彼女の飾らないストレートな歌声は、中学生としてのエビ中の姿を最もストレートに映し出すものに思えます。その一方で、彼女自身の成長や変化といったものが、グループに新たな変化をもたらすようにも思えます。こんごのりったんさんの活躍から目が離せないですね!


■全員で始まる曲

全員パートから始まる曲は上記のようにとてもたくさんです。
楽曲の勢いや賑やかさを出したいときは、大勢の声の方が良いことは明白ですからね。あと貼り紙蛍の光サマーデジャブなど全編全員パートを貫く曲もあります。
時系列的にみると、2013年までは全員パートでスタートする曲の割合がだいぶ高かったことがわかるのですが、そのごは割と控え目になっています。これは各人の歌声のキャラだちというか、そういう表現力がついたことの証左なのではないのかなと感じられます。

そして2019年は(発表した楽曲が多いこともありますが)ふたたび全員パートでスタートする曲数が増えました。この回帰についても、個人スタート曲との対比を活かすための増加なのではないかな、なんてことも考えちゃったりして。
実際のところはどうかわかりませんが、こんな流れを読むのもちょっと面白いですね。


■特殊な曲

特殊パターンの曲もあります。
まずは出席番号の歌1・2EBINOMICSパターン。これらは歌詞カード上の区分で前山田健一やオリビアさんなど、ゲストの声から始まりまるものです。
そして次のパターンはもっと走れイッショウトモダチモラ中マブラガ。これらはメンバーのうち3人ないしは4人での歌唱からスタートするものです。
上記7曲は歌の演出として、全員パートでも個人パートでもないという形がとられています。

そして、そうではない特殊パターンを用いた曲がひとつあります。イートザ大目玉です。
この曲はご存知の通り、星名柏木のデュオ歌唱からスタート。そのごもほぼ全編にわたって様々なペアリングのデュオでの歌唱が続きます。ユニゾンではなくて2声で通す展開。これはここまで見てきた通り、決してエースに頼り切ることはせず、各人の歌の個性を活かして様々な曲と向かい合ってきたエビ中と音楽チームだからこそ辿り着いた、ひとつの到達点なのだと思うのです。
今年のファミえんブルーレイの発売前に、もういちど心して聴いてみるのも良いかもしれませんね。

 

 

といったあたりで皆さまいかがでしたでしょうか。何か見えてきたものとかありましたでしょうか。分析してみたぼく自身はとくになにもありませんでしたよ。

でもですね。
とにかく早いところ、みなさんの歌が早く聴きたい。歌いだしからアウトロに至るまで、全身で歌の世界にダイブしていきたい。その気持ちに間違いがないということはしっかり再確認できました。はぁ。



てなわけでそろそろ寝ますです。
おやすみなさいグー。