考え方は、  
言葉だけに現れるものではない。

むしろ、  
言葉よりも先に、  
どこに立っているかに現れる。

何を語るかより、  
どの場を選ぶか。  
何を主張するかより、  
どの時間を引き受けているか。

その積み重ねが、  
考え方になる。

文章は、  
整えようと思えば整えられる。  
だが、  
場所は整えられない。

そこに立ち続けているか。  
逃げずに引き受けているか。  
軽く扱っていないか。

そうしたことは、  
説明しなくても、  
見れば分かる。

だから、  
考え方を知りたい時は、  
言葉を読むより、  
その人が立っている場所を見る。

そこに、  
どんな人間が集まり、  
どんな空気が残り、  
何が自然と排除されているか。

その流れの中に、  
意図は必ず現れる。

ここまで読んで、  
まだ答えを求めているなら、  
この場所は合わない。

だが、  
「もう見えている」と感じるなら、  
それは偶然ではない。

考え方は、  
最初から、  
場所に現れている。

言葉は、  
あとから追いついてくる。