学問の自由は憲法23条により保障されていて、その趣旨は真理の探究とその批判的な性格ゆえに特に権力による干渉を受けやすく、明治時代には滝川事件や天皇機関説事件が起こり大学が干渉される立場にあったことから日本においては特にこの規定を設ける必要があった。大学での自治を制度的に保障したのも国がこのように大学の内部に干渉出来ないようにするためであったといえる。学生運動が盛んだった頃は私服警官が校内を巡回したりしていたそうだが、今でも私服ならわからないこともあるだろうし、それは気持的にも学問分野を国家に監視されている気がして気味が悪い。
東大ポポロ事件など、なかなかいまの時代に学問の自由が侵害されるということの実感が湧かないから学問の自由の侵害事件を詳しく見ていく必要があるよね。