戦争で両目の視力と両手を失った方がいのちの初夜という本を読んで心が救われ盲学校の教師として活躍されている方がいます。
私は平成生まれで戦争で苦しんでいる人や一般市民から隔離されて施設に入れられたハンセン病患者の方がいたことを基本的に本だけを頼りに知ることができます。
本を読むことはもちろん、体験者が高齢になっていることもあり生で話を聞く機会があればこれから積極的に聞いていきたい、いまはイマジネーションだけが頼りですがそれを最大限に生かして共感しそして少しでも後世の人に伝えていけたらいいなと思います。
いのちの初夜の中にこんな言葉が書いてあります。
『人間ではありませんよ。生命です。生命そのもの、いのちそのものなんです。』
『僕らは不死鳥です。新しい思想、新しい眼を持つ時、全然癩者の生活を獲得する時、再び人間として生き復 るのです。復活そう復活です。びくびくと生きている生命が肉体を獲得するのです。新しい人間生活はそれから始まるのです。』
『あなたは今死んでいるのです。死んでいますとも、あなたは人間じゃあないんです。あなたの苦悩や絶望、それがどこから来るか、考えてみてください。一たび死んだ過去の人間を捜し求めているからではないでしょうか」』
過去ではなく、いまの自分をありのままに見つめ、その自分に背を向けずに、まえに向かって歩いていく。そう考える時私たちは二度目の誕生日を迎えるのかもしれません。
いまある自分に感謝していま自分に出来ることをする。いい本に出会えました。ありがとう。