私は今まで憲法が保障する人権についてあまり深く考えなかったのは自分が恵まれた環境に置かれて何不自由なく生きてこられたから。
日本で日本人として生まれ、戦争も経験せず、五体満足で健康にも恵まれ、家族に愛情をいっぱい注がれてしかも幼稚園から大学まで親のお金で通わせてもらった。
つまり、どこをとっても社会において強者側にいた私。そんな私だから憲法の本当の意味に気づかなかったし、気付こうともしていなかったのね。
そんな私が法律家になっていいのかと考えたら客観的に見て答えはノー。
法律家の仕事は相談者にはなれなくても、限りなくその人の悩みに共感出来なくては本当の意味での解決には繋がらない。
自分が同じように苦い経験をしないと人の痛みが分からないのではあまりに情けない。
どれだけ人の立場にイマジネーション出来るかが大切でそのためには自分で積極的に行動して共感力を高める努力を日々する必要がある。
そこには色んな経験が欠かせない。
沢山の犠牲の上に自分がいて、その犠牲を共感するためにいま私に出来ることは苦しんできた人はもちろんそれを伝えるものの本を様々なジャンルにおいて読むこと。でもまずは歴史からかな。
歴史の上に今の自分がいるから歴史のそれぞれを頭で想像して、そこから現地に足を運んだり人の話を聞いたりして実感できたら少しでも共感力を養えるんじゃないかな。
日々鍛錬。がんばるぞ。