傘を持って外出ずる時、雨に降られずに帰宅をする。
それ吉日なり。
世にはあらゆる不運があるが、自らの行いによって運気爛漫どこれか、天候まで変えてしまう場合がある。
しかし雨はそう悪くない。どちらかと言えば嫌いではない。
雨は天の恵みにより、草花に力を与え、草花は人に心を与える。
心を温まれば、人は人に心を配る。
それすなわち心配であり、気遣いである。汲み取れるもの全てを拾おうと心掛けること、この上ない行いであるががそれもまた苦労である。
無理に苦労を買って出る必要は無い。苦労は自ずと人の肩を叩く。頼まれてもいない苦労毎が訪れるのはその成である。
傘を持って外出ずる時、雨に降られずに帰宅をする。
それ吉日なり。
雨は時に苦労と呼べるであろう。