ではありませんが、なんとなく言いたくなりました( ´,_ゝ`)
もうすぐ引っ越しなのでもそもそと荷造りをしております。
案外、何がいるか分からず手間取る。
引っ越し先はめちゃくちゃ遠いわけではないですが、近くはないので、忘れ物がないようにしないと……。
**
今日もそもそしながら考えたのは、よろず屋の男の子の話でした。
よろず屋と言っても最近はほとんど夜活動しかしてない感じ。自分が陰間認識されてるのは不本意だけど、生活のためには仕方ないし、気持ちいいことは嫌いじゃないから、現状維持。
って子がふんわりした絵師と出会って、なんとなくほんわかした毎日を送るようになる話。
舞台は江戸中期くらいでしょうか。あやふや知識なので、書くならがっつり下調べが必要ですね。
なんでかは分かりませんが、私は陰間茶屋やら陰間やらが好きみたいです。舞台になりやすい。
以下、殴り書きクオリティー
何かが擦れる音。誰かの息遣い。そんな音を耳にしながら、ふわふわと揺れる意識を必死に手繰り寄せる。微かに鼻孔を擽るのは何かが燃えるような匂い。何かが燃えるような匂い……? 燃えてる!!??
「っ!!!!」
勢い良く瞼を上げると広がったのは薄ぼんやりとした天井。背中の感触から俺は布団に寝かされているようだ。体を起こそうと力を入れると頭に鋭い痛みが走った。
「ああ、気が付きましたか?」
視線だけで声を辿ると髪の長い一人の男。一見すると女人のようにも見える其奴は俺を見て柔らかく笑む。その男の背後で蝋燭のような物がゆらりと揺れ、男の髪色が変わった。
さっきの燃えるような匂いはこれか。どこかぼんやりとした意識の中、そんなことを思う。
柔らかな笑みのまま、その男は手元の本のような物を閉じると音もなくこちらに寄った。
ああ、擦れる音はこの男が本を読む音だったのか。
「大丈夫ですか?」
ひやりとした男の手が俺の額に触れる。
「まだ熱いですね」
どうやら俺は熱があるようだ。そう言われてみると頭が重い気がするし、体に力も入らない気がする。意識もぼんやりしたままだ。
「あなた、は……?」
喉に声が貼り付くみたいだ。掠れた醜い声に思わず顔をしかめた。
「何か飲んだ方が良いですね」
男は俺に背を向けると手際良く何かを用意し始めた。カチャカチャと陶器がぶつかり合うような音がした後、慎重に体を反転させた男はやはり柔らかな笑みを浮かべている。
「どうぞ。起き上がれますか?」
男の手には湯飲みがひとつ。俺の背にまわった男の手が優しく俺を抱えるように支える。ゆっくりと起き上がると途端に頭に鉛を付けたように頭全体が重くなった。おまけにガンガンと響く痛みも増した。
「飲めますか?」
口元に当てられた湯飲みが少し傾けられて、温い茶が流れ込んでくる。うまく飲めずに口の端から零れているが仕方ない。他人に飲ませてもらうのは案外難しい。だが、零れはしたが噎せはしない辺り、男が上手いのか、俺が器用なのか。ああ、でも、俺は無理矢理されても噎せたことはないのだから、確かに器用だ。俺のおかげかもしれない。
熱のせいかイマイチ味の分からない茶を飲み干すと随分と喉の動きが楽になった。あの張り付く感じがなくて良い。
俺を布団に戻した男は湯飲みを元に戻すと「さて」と俺を見た。相も変わらず微笑んだままだ。
「どの辺りまで記憶はありますか?」
先ほどよりもはっきりした視界の中で男を見つめながら、思考を巡らせる。
今日は馴染みの男に「紹介したい奴がいる」と言われて約束の刻限まで湯屋にいた。それで、指定された柳の木の下に行った。そこまでははっきりと覚えている。しかし、そこからは曖昧だ。確かに誰かに会った記憶と路地を歩いた記憶はぼんやりとあるが、誰だったのか何処だったのかは靄がかかったようだ。何故だか誰かがひどく焦っていた気がする。
端的に男にそう伝えると微笑みが苦笑いに変わった。
「君は柳の下で会った時から随分と具合が悪そうでした。ここまで来られたのが可笑しいくらいに」
ふぅと吐き出すような溜め息のあと、男はまた先のような微笑みを浮かべて、俺の目元に掌を当てた。目隠しをするように。
「一先ず今は休んで下さい。私は柳の下で会った者です。安心なさい」
ああ、この男が……。ならば、仕事をせねばならん。
思いとは裏腹に体は休息を求めているようで、意識が遠くなる。
今晩は報酬なしか、と頭の片隅で考えだが、そのまま沈み込むような感覚に身を委ねる以外なかった。睫毛を擽る男の掌がなんだか心地良い。
.
ふはっ、荷造り頑張ります(`・ω´・ 。)っ