若者の「大丈夫です」の使い方が変だと記事になってました。
http://dot.asahi.com/aera/2016021700126.html(元ソース:アエラ)
blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1872040.html(2ちゃんまとめ)
上司「飲みに行こうか」若者「大丈夫です(ノー)」
の使い方がおかしいだろ、大丈夫なら飲みに行こうぜというオッサン世代からの指摘です。
私はこの「ノー」の使い方をする若者なんですけど、
「(私にお気遣いいただかなくとも)大丈夫です(放っておいてください構わないでください)」
の意味で使っています。
「私に構わないでください」を嫌味なく表現できるのが素晴らしいです。便利です。
そもそも若者は「スルースキル」に長けています。
バブル崩壊後の失われた20年、物が売れない時代しか経験してません。
生きている間ずっと供給過剰な中で、様々なゴリ押しが行われ、
向こうから来るモノをスルーする必要がありました。
例えば、モノの売り方としても
90年代にクーリングオフの制度ができ、学校の授業でもそれを学び
「訪問販売」や「キャッチセールス」など
「向こうから声をかけて売りに来る商法はすべて悪」というレベルに刷り込まれています。
また、メディアでは、
2000年代にテレビの韓流ブームがありましたが
ネットでは「ゴリ押しうぜえ」といった反応でした。
今の若者は昭和世代と違い、子供の時からモノや情報が沢山あり、
そしてネットがある世の中を生きてきています。
商品を買う時には企業側の宣伝文句・都合の良い情報は話半分にして、
ネットの口コミサイトや比較サイトを見て判断します。
また、ネットのニュースを見る時は、見出しを見て
興味のあるタイトルについてだけ情報を得ます。
要するに若者は、向こうから来るモノ・情報が多すぎるので、
適度にスルーする必要がある時代を生きてきて、スルースキルを身につけました。
それだけでなく、中立的な情報や
自分に必要なモノ・情報を主体的に得る能力も身につけました。
呼んでもないのに家に来る「保険のおばちゃん」とは保険の契約は結びませんが(スルー)、
保険に入りたい時に「ほけんの窓口」に行って加入するんです(必要なモノは主体的に動く)。
こういうことです。
日常生活の中でスルーが必要になる場面が非常に多いので、
どんな場面でもどんな相手でもスルーできる「大丈夫です」はとても便利な言葉なんです。
このへんの若者思想をわかっといてほしいですね。