お伊勢参りせずに死ねるか! 東海道~伊勢路 徒歩日記 -2ページ目

8月3日曇り

自分の国を体で感じるという点だけでも歩く理由となるのだ。
美しい自然を感じながら歩かないのはとても勿体無い事だと思うのです。


という事で茅ヶ崎から再開です。
まずは茅ヶ崎の松並木に出迎えくれる。松の木好きです。

相模川を超えて平塚に入る。風が気持ち良い。


初めて歩く平塚駅周辺。
いい商店街だなぁと思いながら歩いているとちょっとした
休憩スペースを見て、思い出す。

やっぱりここに来たことがある(笑)
街自体が変わったのか記憶がうすくなったのか。
変わらずに残る目印になるものって大事だな。


こんもりした高麗山が見えると、大磯。


お伊勢参りせずに死ねるか! 東海道~伊勢路 徒歩日記


この日はモデルの杏のポスターを街中でやたら見かけたのでした。
同じ企業のポスターではなくて、それぞれ違う内容で。

ちなみに前回は剛力彩芽を同じように色々なシチュエーションで
見たのだった。摩訶不思議アドベンチャー。


大磯消防署前あたりの雰囲気は素敵です。
うまく言葉にできないのだけれど、家々にあたる日の光が清らかに感じる。
なんだろう、駒沢あたりの雰囲気と似てます。


大磯といえば海岸。
やっぱり海を見ながら歩きたいと思って、道をすこし外したのが失敗の始まり。

小川にも満たないわずかな水の流れを越えなければいけないところがあって、
思い切って飛び越えようとするも、一歩足らず。
靴が片方びしょ濡れに。


気持ち悪さをがまんしつつ、東海道に戻る道を探すもなかなか見つからない。
来た道を戻る気力もいよいよなくなりかけたころ、フェンス越しに駐車場を発見。
これは道に戻れると思い、よじ登って中を進むとそこは大磯ロングビーチの中。
プールで戯れるカップルや家族の中に迷い込んでしまったのでした。

警備の人に事情を話し、開放。そして東海道へ戻る。
いい年して何してるんだろうという羞恥心でうなだれる。


昼ごはんを食べてまた海を眺めつつ歩く。太平洋に見える地平線が美しい。
小田原に入ってハイネケンの看板を見つける。ビール飲みたい!
街中で靴下を買って濡れた靴下と取り換える。


あたりはすっかり山道になってきて17時30分すぎ、箱根町の宿に到着。
温泉直行!ビール!最高に癒されるひと時。この瞬間のために歩いてきたと思えるほど。


翌日はホテルから出発。目指すは芦ノ湖 箱根神社
箱根の朝はひんやり。


歩道がない狭い道のりをしばらく歩いていったん位置を確認すると
どうもおかしい。旧道から外れている。来た道を引き返すことに。。。
ここは箱根峠、旧道辿るのが難しいところ。1時間ロス。

四国で遍路やっていたときは寝る前に翌日のルート確認はしてた。
ビールのんで早々に寝てしまったのがいけなかった!


旧道に戻ると強烈な勾配が次々と出て来る。
車は登れないような坂道を上り下りすると汗が吹き出る。
これこそが東海道の旧道!
でも久しぶりの山道は足にやさしくて楽。土の上を歩くのは足もうれしいね。


お伊勢参りせずに死ねるか! 東海道~伊勢路 徒歩日記



江戸時代から続く峠の茶屋着。
お店の中はクーラーではなくて氷が置いてある。
7年前に貼った千社札がない!と思ったら別の場所に移動していた。
お店の人に尋ねると、建て替えで梁ごと移動させたらしい。

7年ぶりに見る自分の千社札。何かうれしい。またいつか見にきたいな。


お伊勢参りせずに死ねるか! 東海道~伊勢路 徒歩日記


足跡帳に名前を書かせてもらう。六代目の勘九郎もきたらしいです。

ほてった体をかき氷でひやす。美味しい。


お昼前に芦ノ湖着。そのまま箱根神社へお参りに。
杉並木の中歩くのが気持ち良い。まだ紫陽花が咲いてました。
この日の箱根の気温25度。やっぱり涼しいね。


箱根峠も折り返しで、今度は下りがメイン。
神奈川と静岡の県境あたりはまた旧道探すのが難しい。
そのかわり雰囲気はいいところが多いので旧道を見つけると楽しい。
箱根峠は歩いていて楽しいところがたくさんある。


お伊勢参りせずに死ねるか! 東海道~伊勢路 徒歩日記


17時20分、三島着。

三島付近で会った、同じ東海道を歩いている人としばらく同行。

なぜ歩いてるんですか?の問いに、ちょっと仕事関係で、と濁される。

別れ際に名前をきくと、なんと落語家さんでした。なるほど。

小林と同じように区切りながら歩いているようなのでまたどこかえ会えたらと思う。


三島は水の街。川を取り込んだ街並みが素敵です。
さぁー次からが本番。静岡が一番長い道のり。
*********レコード(13.8.3/4)*********
あたま:手拭        
あし :ニューバランスMR967
せなか:オスプレー ストラトス24

ガリガリくん:3本

歩行距離:70.66km
合計距離:134.23km(東京~三島)
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お伊勢参りせずに死ねるか! 東海道~伊勢路 徒歩日記

自己紹介をするときに東京から京都まで歩いた事があるというと、

「ほう、旧道を探し続けるのはなかなか大変じゃなかったかい?」

なんて事は言われません。

大抵のひとはあきれ、驚きます。


なぜ歩くかというと、一言でいうと楽しいから。
交通機関を使うと見過ごしてしまう素晴らしい出会いや
景色がとても多くあります。
そのことが少しでも伝わればいいな、といつもいつも思っています。


2006年に東京の日本橋から京都の三条大橋まで歩いて以来、

7年ぶりにまた東海道を歩こうと思います。ゴールは伊勢神宮。

なんといっても今年は20年に一度の式年遷宮の年。

21世紀はじめての神さまのお住まいのお引越し。


一路伊勢神宮を目指して、てくてく歩き旅。


7月21日 7年ぶりの日本橋からスタート。
気持ちの良い晴れ。二回目なので初めてのときほどの高揚感は
ないけれど、また東海道を歩ける事が嬉しい。



日本橋を抜けて京橋、銀座とまっすぐの道を歩く。
変わっていないようで、変わっている。
前回歩いた時、外観が印象的だった高級ブランド店がなくなっていたりと
街並みは少しずつ変わっているように思う。

やっぱり街も生き物だなぁと感じさせられる。

日曜日のせいか芝付近の商店街はまだ街自体が寝ている感じ。
わずかに海の香りがする。


10:20 泉岳寺で休憩。日陰で日焼け止めを塗る。これ、けっこう大事です。
改めて泉岳寺に弔われている赤穂浪士を想うと、今では考えらえれない
価値観を考えてしまう。

自分の生き方を貫くために、決死覚悟の仕事が今の自分にできるだろうか。
蝉の鳴き声を聞きながらそんなことを考え歩く。


11:00品川宿着。
日本橋から最も近い品川宿は旅人向けの休憩所や案内所が
他の宿場町に比べてかなり充実している。
7年前、ふと立ち寄った駄菓子屋さんもそんな場所の一つ。


初めて訪れた当時、お店の人に無理を言って千社札を張らせてもらった。
記憶を辿って見に行くと、場所が変わってしまっていた。

お店自体は近くに移転していて、お店の人と話すと嬉しいことに覚えてくれていた。
レモンスムージーをごちそうになる。おいしい!

宿場町としての雰囲気もよく残っているしやっぱり品川宿はいいなぁ。
中華料理店で昼食700円なり。

多摩川わたって神奈川入り。何気ない街並みでもところどころ景色を覚えている。
少し不思議な感覚。

川崎を超えて、17:20横浜着。いったん帰宅。35.12km


7月28日 横浜 晴れ。
前回東海道を歩いた時に由比で買った手ぬぐいをして気合いを入れる。
今日も暑くなりそう。

横浜駅近辺をすぎて保土ヶ谷あたりになると昭和が残る商店街が多い。
良い雰囲気の街です。


個人的には神奈川は高低差が多い土地だと思っています。東京も坂が
多かったりするけれど、神奈川はまた違う感じの地形かなと。
小林は千葉出身ですが、実は千葉は日本一高低差が少ないところです。
平らなところで育ったので、ことさら高低差のある風景を感じているかもしれません。


ということで最初の難所、権太坂をのぼります。
ながーい坂で、坂の途中にある高校を見て、生徒にちょっと同情。


高台の上にあるパン屋が良い。平地より、高台にあるほうがなぜか
良さそうに思えてしまう。なぜだろう(笑)


平塚でお昼を食べて歩を進めていると少しずつ松の木がちらほら見えてくる。
東海道はやっぱりこの松並木。東海道に戻ってきた感じがする。


前回歩いた時に休憩した藤沢にある並木茶屋というところに
寄ったけれど、営業していなかった。とても残念!

ここのご主人に旅のお供に黒砂糖を頂き、分けてもらったので
会って挨拶したかった。


ところどころにある松並木。自治体ごとに保全に力を入れている。
茅ヶ崎市の案内を読むと樹齢400年とのことで赤穂浪士が討ち入りする
100年も前からそこにあって、今も生き続けている。自然と畏敬の念が
出てきます。まさに歴史街道。


16:10 茅ヶ崎着 ここで帰宅。2日間の合計で63.57km

7年前と比べて大きく変わった点はやっぱり道具。
特にiPhone。こいつのおかげで歩き度もだいぶ変わりました。

あとはシューズの高機能化。

スポーツシューズスペシャリストの端くれとして、
これからも靴と一緒に快適な歩き旅をしていきます。

次を目指すは小田原・箱根。


*********レコード(13.7.21/28)*******
あたま:手拭        
あし :ニューバランスMR967
せなか:オスプレー ストラトス24

歩行距離:63.57km
合計距離:63.57km(東京~茅ヶ崎)
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10月27、28日に歩いた記録です。

9時40分白石駅着 快晴
この日は気持ち良い秋晴れで歩くのはちょうどいい天候。
白石川沿いを東に歩いていきます。

人のいない川沿いを歩いていると、何にも誰にも侵されない
自分とだけむきあえる時間があって、心と体がとてもすっきりする。


東北を見ずに死ねるか! 奥の細道徒歩日記


それでもしばらくして4号線に出ると、退屈なバイパス歩きに戻る。
大半はこういう道のりです。

白石を出て大河原町に入ると、地方でよく見るバイパス沿いの
お店が立ち並ぶ。


大手チェーンの飲食店、パチンコ屋、バッティングセンターとか
ビリヤード場が併殺されたゲームセンター、漫画喫茶、ブックオフ、
TUTAYA!


全国のいたるところで目にしてきた光景だ。ある意味では
安心するけども、旅人には物足りない。


こうなると逆にお昼ご飯にこだわりたくなり、地元の郷土料理を
出す店がもう少し歩けばでてくるんじゃないか色気が出てしまう。
(実際には簡単に出てきません)


結局、和食屋に入ってえびひれかつ定食を頼む。1050円なり。
それにしても地方で食べる味噌汁はなぜこんなに美味しいんだろうか。

白石川と並ぶように4号線(奥羽海道)は通っていて、白石川は
やがて阿武隈川に合流する。


この阿武隈川とは福島からずっと寄り添うように歩いていたので
なじみ深い。何度阿武隈川の橋を渡っただろうか。
その阿武隈川はいよいよ太平洋へ出る河口となり、お別れです。


東北を見ずに死ねるか! 奥の細道徒歩日記


岩沼市というところでこの日はおしまい。

10月27日の歩行距離:30.9km


10月28日は曇り。午後から雨予報。
いつ降ってきてもおかしくない空で少し寒い。秋の深まりは早いです。
前回歩いた2か月前はあまりの暑さでペットボトルを自販機で4回は
買っていた。。。


さてこの日は岩沼市街を抜けて一路仙台へ北上する日。
頭上を飛行機が飛ぶ。そろそろ仙台空港が近いです。

そして雨が降ったり、やんだりの繰り返し。
傘をさしたりたたんだり、同じようにザックカバーを出したり。
ちょっといらついてしまう。
これは四国の遍路でまず最初に学んだルールを思いだす。

”人間は絶対自然には勝てない”ルール

自然に逆らうのではなく、こちらから自然に合わせるように
気持ちを切り替える。
それが普段都会で住んでいる者が旅を続けるこつだと思っています。


10時30分 ついに仙台にたどりつく。
名取川を渡っていよいよ仙台の中心部へ。

東北を見ずに死ねるか! 奥の細道徒歩日記



中心部に近づくにつれ道幅が広がり、車道も片側3車線の
大きい道路に変わる。仙台駅の近くにある利休というお店で
牛タン定食を食べて、この日はきりあげる。



翌日は仙台観光で塩釜神社を参拝、塩釜港からフェリーで
松島に行って、瑞巌寺を回る。



東北を見ずに死ねるか! 奥の細道徒歩日記


今回の旅はここでいったん終了です。
この奥の細道の旅は正月に東京の清澄白河から歩き始めて
間隔をあけて春、夏と歩き続け当初の目標であった仙台に到着しました。


これまでの事やこれからの事を考えながら、歩き旅をしてきて
また一つ良い経験がつめました。


難易度としては箱根の峠越えのような難所はなく、
仙台までは比較的平坦な道が多く歩きやすいところが多かったです。ただ夏はやっぱりきつい。

あとはこれまで書いてませんでしたが野良犬に追いかけられたくらい(笑)
この歳になって野良犬に追い掛け回されるとは思わなんだ。


さて他にも書いてこなかったことがあります。
震災の様子です。福島に入ったあたりからよっぽど書こうかと
思いましたが、実は書くほどの光景に会わなかったのが本当のところ。


特に今回立ち寄った仙台の塩釜港はひどかったはずだけど、
フェリーにも乗れたし、この地点まで津波がきたことを示す
立派な記念碑も立っていたし、見事に復興されていました。


旅をするきっかけの中に震災後、いま東北を見に行かずいつ行くのだ
という気持ちもありました。
ブログを書くことで少しでも東北の魅力が伝えられればと思ったからでした。
いまはっきり言えます。


東北は復興している!
放射線?!そんなもん気にすんな。
行ったことがない人は行ってみてほしい!



小林はこれまで東京から京都まで歩いた事があり、そのことを
人に言うと大抵驚かれます。


歩くことについて小林はこんな風に考えています。
人類、日本人はここ100~200年で”急に”歩かなくなりました。

遠方への移動といえば電車か車、飛行機です。
交通手段の発達によって、歩くという意味合いも変わってきたように
思います。

歩くという事が生活の中に組み込まれていたものが、
歩いたり、走ったりと体を動かす事を意識的に作り出さないと
本当の意味で健康を維持しにくくなってしまいました。


また、旅や市中の道中での出会いだったり、交流というものが少なくなり、
場所によっては宿場町そのものがきえてなくなってます。
ただ、そのことを嘆くよりも新しい文化が生まれれば良いと思っています。


最後に今回の旅でわかったことをまとめます。

・空調があって座って休める場所があるミニストップは偉大。
・その土地で 郷土料理を出してくれるお店を探すのは結構難しい。
・やっぱり日本を歩くのは楽しい!


10月28日の歩行距離:20.1km

*********レコード(12.10.27/28)*******
あたま:手拭        
あし :ニューバランスMR967
せなか:オスプレー ストラトス24

歩行距離:51km
合計距離:451km(東京~仙台)
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