ロイは今日も靴を磨き続ける。


照りつける日差しの中、冷たい西風が吹く中、


シャワーのような雨が降る中、


それでもロイはただひたすら靴を磨き続ける。


壊れかけの社会をしらけた眼差しで、


どう見ても明らかに体型に合っていない


ピチピチのスーツ人達は、そんなことは


お構いなしに減りもしない腹の中に、


入りきらないくらいの食料をかけ込む。


ロイは客を選ばない。少しでも稼ぎたいから。


それでもムリをしてまでも、という訳でもない。


必要な分だけ稼げればいいと思っている。


ロイは引き締まっている。ムダなものは


排除しているから。


醜い腹をさすりながら、何ごともなく


街を徘徊する輩を、ロイは今日も


お待ちしています。