かれこれ20数年ぶり。
ずいぶん様変わりしていて驚いたなあ。
初めて行ったのは、20数年前。
当時は、従来の温泉観光地のイメージを覆す新しい温泉場だと、もっぱらの噂でした。
「湯布院てね、何にもないの。それがいいのよ！」と。
当時、行ってみて私もそう思いました。
スナックない(本当はあるんだけど目立たない)
ストリップ劇場ない。
宴会場＆酔っ払い客いない。
これといって見るものも拝むものもない。
(いい意味で)
田んぼや畑が広がる景色の中を馬車がゆっくり走っていたのを思い出します。
当時は、旅館以外で楽しめる場所が民芸村とその馬車くらいでした。
ところが、今は…
こんなにも建物立ってたかな？
と思うにくらいにびっしりと建ち並んで、たぶん当時より旅館も増えたんだろうなあ。
ギャラリーとか、雑貨屋さんとか、カフェとか、とにかくいっぱい「ある」！
そして何より、外国語が飛び交っている。
(それはどこの観光地も同じだけど)
湯布院のブランドイメージと現状とのギャップに戸惑いつつつ、金燐湖を眺めながら、亀の井別荘へ。
昔と変わらぬ佇まいにほっ。
つくばいに浮かぶ椿の花。
よく見ると近くに椿の木は無いんです。
わざわざ水面に浮かべてあるんですね～。
さりげない演出に感動！
こちらもさりげない演出。
天井のはりにぶら下げられた瓢箪の飾りかと思いきや、これ、スピーカーでした！
聞こえてくるBGMも何だか不思議なサウンド。
内装のイメージからだとジャズが流れてそうでしよ？
でも違うんです。
なんかね、不思議な音楽？
お経？かなあ、モンゴルのホーミーかなあ？
この席、じつは、幽霊が出るという噂を聞いたことがあります。
時々、誰もいないはずなのに、この席からソファーの軋む音や珈琲カップが皿に置かれる音が聞こえてくるのだそうです。
さあ、この席はどこでしょう？