1492年のコロンブスの「発見」以前の旧世界とアメリカ大陸との往来についてのHistory Channelのドキュメンタリーを観ました。
コロンブスの発見に近いところでは、
・1421年の中国の鄭和によるジャンク船団の大航海がアフリカどころかアメリカ大陸まで辿り着いていたのではないか?
・だって、アメリカ大陸沿岸で見つかった真ん中に穴の開いた巨石が、中国で使われていた船の錨(いかり)に酷似してるんだもの
といったように、中世ウェールズ王やバイキングによる大西洋横断、ポリネシア人の航海、果ては古代イスラエル人が既にアメリカ大陸に移住していたとかいう話を、住居の跡、カヌーの作製技術、文字の刻まれた石版など、それぞれに対応する物証を取り上げて紹介する内容で、なかなか面白かったです。
そして最後に…
縄文日本人もアメリカ大陸に到達していた?
という仮説がっ!
なんでも、エクアドルで縄文式土器にクリソツの土器が見つかってるとのこと、鬼界カルデラの大噴火による降灰の影響で生活ができなくなった九州の縄文人が移住した結果、という仮説らしいのですが。
土器に付いた縄目の模様の類似性だけでは、それぞれが偶然に同じようなデザインを思いついたという可能性も否定できないわけですが、他にも九州・沖縄地方特有の成人T細胞白血病の原因ウィルスHTLV-1が当地でも見られることなど、仮説を支持する事実が他にも見られるそうです。
原住民が居た以上、コロンブスの航海以前に旧世界とアメリカ大陸の間で何らかの交流があったことは間違いないんでしょうが、原住民が移り住んだ古代とコロンブスの「発見」との間の長い長い時間については、まだまだ解明されていない謎がたくさんありそうです。