夢を見ました。

高校の後輩が泣いてて、私も泣いてた。

「やめたくないよー。」

って、泣き声で叫んでた。

遠くに、取り壊しの決まった地元の屋外50mプールが見えた。空は曇ってた。そうだな。いつもダイジな試合の時は曇ってた。

「やめたくないよ・・・。」

声も出なくなった時に、景色が変わった。雑草だらけのプール裏。

「先輩。」

後輩が笑った。

「濾過槽が直ったんですよ。」

私は振り返った。

何十人もの部員がいた。皆、後輩だという。でも女子はあんまりいない。それでも、性別なんか関係なく、みんな私の後輩だった。

これからは、壊れたプールじゃなくてちゃんとした環境で、私の大好きだった水泳部を背負っていく後輩。



ああ、もう、大丈夫だ。



「よかったねぇ。」



私は笑った。

声はかすれて出なかった。



目が覚めて、思い出した。私は、いつの間にか自分が部活でやり残したこと、まだやりたいって言う気持ちを押し殺して、置き換えていた。

コーチになればきっと、「あの場所に戻れる」だろうという思いを「コーチがやりたい」っていう思いに置き換えていた。


違うんだね。


この間から、なんとなく卒業研究を進めていくことで自分の答えが見える気がしていた。
私は、



ベストで泳ぎきれなかった引退試合の場所に戻って、

塩素の匂いのする、あの空気を感じ、

ベストタイムで泳ぎきりたい。


その空気を感じて、自分が生きている瞬間を輝かせたいんだ。

コーチになって、それを生徒に代わりにやらせたかったんだね。
でもさあ、それってきっと一生満たされないよ。自分がやらなきゃ、意味が無いんだよ。


私は、卒業研究であの場所の1コースを貸切りで使う。プレ実験では自分も被験者になるつもりだ。


もう一度、全力で泳げる。


後悔に固執するのは、それで終わりにできるだろう。




ああ、そうゆうことか。




じゃあ、もうコーチにこだわることはない。




手段に拘らないで、「たのしい」を起こしたい。
それが水泳でもいい。スイミングの子どもがはしゃいでるのは大好きだ。
他のイベントでも良い。

そういう仕事がしたいな。



あー・・・・・・・・昼寝してよかったなぁ。