この間、渋谷のイメージフォーラムで「ジンジャーの朝」を見たよ~。

エル・ファニングの成長っぷりにまず驚き。そして演技にも。
1960年代のロンドン。ジンジャーとローザの友情は、2人が生まれる時に病院で母親同士のベッドが隣り合わせだったことから始まる。
なにをするにも一緒の二人だったが、思春期を迎えるにつれ、考え方の違いのせいで2人の間に亀裂が入ってしまう。
と、こう書くとすんなりまとまってしまうわけだが、考え方の違いだけではそれほど簡単に友情は崩れないものだ。
ジンジャーは、ローザが「女」になっていってしまうのについていけなかったのだろうと思う。
ローザは、自分を守ってくれるものは「愛」だと思っている。ジンジャーはそうは思っていないが、もしもその「愛」が永遠に続くものならば彼女も同じように考えていただろう。「永遠」というのがこの映画のキーワードのひとつになってくる。
自分の家族関係やローザとの関係が変化していくなかで、外の世界でも核戦争が起ころうとしていたり、ジンジャーは永遠に続くと思っていた世界の終わりを意識するようになる。そしてそれを強く恐れるようになる。
他のレビューを読む限り、ジンジャーはまだ子どもでローザは大人だと言われていることが多いけれど、私は本当にそうなのかな?と思ってしまう。
ジンジャーは自分のまわりの小さな世界が変わっていってしまう様子、そしてその小さな世界を取り囲む大きな社会の変化に板挟みになって身動きが取れなくなってしまうほど知性溢れる女の子だ。むしろ私には、ローザがただの「イロボケ」をしてしまっている少女にしか見えなかった。
すべてがとても繊細に儚いものとして描かれていて、作品を見たあと、私は心が重たかった。もしも「愛」が永遠ならば、どれほどの人たちが救われたことだろうと思うが、実際に永遠に続く感情なんてこの世に存在するのだろうか…しないからこそ、そのときどきの「愛」が美しく見えるのかもしれないなとも思う。
今回初めて行った渋谷にあるイメージフォーラムもとてもいい雰囲気の映画館だった。次に見たい作品もあるし、また近いうちに行こうと思う。
