昨日、小6の長女がとっても嬉しそうに学校から帰ってきました。

クラスに中国からの女の子の転入生やってきたそうで、

早速友達になれたと喜んでいました。




日本語がほぼ話せないその子と一日も早く

もっともっと仲良くなりたい娘は学校から帰ってくるなり、

宿題もそっちのけで一生懸命に中国語の勉強を始めました。




仲良くなりたいって思うその純粋な気持ちだけで

今まで触れたこともなかった中国語に

なんの前準備もなく突然飛び込んで行くんだから、

子供のこのパワーって素晴らしいなって、

完全に親バカモードに切り替わって、

ひたすら感動してしまいました。




中国語っていうものに対して、全く枠がない状態。

難しいとか、分かりにくいとかっていう刷り込みなんてない、

それはまるで誰にも踏み入れられていない、

新雪の上をザクザクと進んでいくかのような

一種の快感みたいなものを、

傍で見ている私は感じていました。




私もなんとか力になってあげたいなぁと思い、

大学生の時に第二外国語で習った中国語の

記憶にある数少ない単語を頭の奥底から引っ張り出して、

娘と二人であーだ、こーだとやっていました。




でもあっという間に限界が来てしまい、

どうしたらいいかなぁと思っていた時に、
そうだ!とあることをとひらめきました( ̄▽+ ̄*)



たしかスマホのアプリに、

しゃべった言葉を翻訳してくれるのがあったよね!

しかも無料で!!




早速探してインストールして

中国語にも対応していることを確認し、

翻訳したい日本語をスマホに向かって

しゃべる、しゃべる。




スゴイ!!!




単語だけじゃなくて、

ちゃんと文章をそのまま認識してくれて、

ちっとも不自然な感じじゃなく、あっという間に翻訳してくれる!




へぇ~~~

こんなことがタダでできちゃう世の中になったんだねぇ。

娘と一緒に感動しながら、どんどん翻訳。




途中次女がやってきて、

お約束のように、どうでもいい言葉(ほぼ下ネタ)を翻訳しては

ゲラゲラと笑ってスマホ独占状態なのを奪い返し(笑)、

気を取り直して長女が再び、

『学校ですぐ使える日常会話』を翻訳。




「次は国語の授業だよ」 → 「其次是国的上」
 
「次は算数の授業だよ」 → 「其次是算术的上」


・・・・・・





発音はよく分からなくても、

そのうち言葉の構成の規則的なものに気付き始めて


「次は~」 → 「其次是~」

ってなってるんだな、とかって言いながら、

日本語と中国語をノートにメモっていく娘。





さすが6年生!

自分なりに工夫して、ノートに分かりやすくまとめていくその姿にも、

いちいち感動(笑) 





そして、そのことももれなく娘に伝える私。

いい感じにかかっているエンジンに

燃料を絶妙に投下するのが、もはや私の役目。





どんな会話をよくするだろう?って想像しながら

言葉を選んで、それを翻訳をしてノートに書くっていう作業を

夢中でしている娘の姿に燃料を投下しながら、

羨ましささえ感じてしまいました。




誰かにやらされているではなく、

自分がそれをしたくて夢中になっている姿って、

無条件で人を惹きつけるし心を動かされてしまう。




自分がしたくてしているからこそ、

そこから受け取るものが大きくて、例えば今回みたいに

言葉の規則性的なものを、あっという間に自分で見つけて

憶えてしまったり、きっと同じことをしたとしても、

やらされているか、自分がしたくてしているかで

発揮できるエネルギーも受け取れる情報も、全然違うんだよなぁ。

そんなことをまた改めて、目の前で感じる機会になりました。




お風呂に入る時間も遅くなったし、宿題も最後まで後回しになったけど、

でも今この瞬間に

彼女が心から夢中になってやっているっていうことを

絶対に大切にしたかったから、

思う存分にその充実した時間を

味わい尽くして欲しいなと思って、

生活のリズムはずれたけど、そのまま見ていました。




とにかくこういうチャンスにめぐり合ったら、

自分の心も体も勝手に動くような充実感とか、

次につながる発見とかをたくさん体感して欲しい。




大人になったらこの感覚、

日常のなかで味わうことって少ないし、

私も最近こんなふうに何かに夢中になって

ひたすら取り組むっていうことが本当にないなぁって

欠乏感と焦りみたいなものを感じていたので、

目の前の娘の経験が、自分のことのように嬉しくなりました。




ママ、こんなふうに楽しむんだよ!

って教えてもらっているような感じがしました。



そして、

一通り「日本語」→「中国語」の翻訳を楽しんだので、

今度は「中国語」→「日本語」の翻訳をしてみたくなり、

うろ覚えの発音で私が中国語を話すと、

無事きちんと日本語に翻訳されるものもあれば、そうでないものもあり。

そうすると、今度はちゃんとした日本語に翻訳されるまで

やらなければ気が済まなくなり(汗)

気が付けば私も一緒に夢中になってました(^▽^;)




中国語には「四声」という4種類の発音があって、

発音が少し違ってしまうだけで

全然違う意味になってしまうのです。

私も学生時代にとっても苦労したところで

そんなことも説明してやりながら、




「ねぇねぇ、小6で中国語の四声のこと知ってる人って、

きっとそんなにいないよね。

今これを知った時点で、

小6の数パーセントの中に絞り込まれたとしたら

それってある意味すごいことじゃない?

知るってさ、面白いよね♪」


なんてことを話して、知的好奇心をくすぐってみたり(笑)




だけど四声なんてまだ憶えられないから、

どうするのかな~って見ていると、

中国語の横にカタカナでフリガナ付けて、

さらにその横に例えば、

“アコーム(アコムのCMの曲)みたいに言う”

とかっていうふうに

彼女にしか分からない発音方法が書いてあって、

娘と一緒に大爆笑!





でもその自分の今持ちうる限りの知識、情報を駆使して

なんとか転校生とコミュニケーションを図りたいってする

娘のけなげさに、爆笑しながらもまた感動。




久しぶりに子供と一緒に、昔の学生時代のことも思い出しながら

熱く夢中に、そしてたくさん笑った夜でした。





昨日まとめた翻訳ノート、活躍してくれたかな?





あとちょっとで卒業式を迎えちゃうけれど、
中国からやってきてくれたお友達と、

もっともっと仲良くなれるといいね♪




転校生がやってきてくれたおかげで

娘には新しい経験と、そして私にはまたひとつ、

卒業式で私の涙腺を決壊させるであろう娘の姿を

胸に焼き付けることができました。