長かった夏休みが明けて、あっという間に週末がやってきました。
やっぱり子供たちの学校があると、一日の流れが更に早く感じます。


でも、なんだかんだとこの夏休みはバタバタすることも多く、

はじめに思っていたよりも子供たちとどう間を持たせるかに

悩まずにすんで、逆にバタバタしたからこそ時間を逆算して、

計画的に宿題もこなしてくれて、けっこう助かったなーという感じです。



予想よりはるかに il||li▄█▀█●il||li 

な瞬間は少なくてすみました(笑)



で、今日はかなり親バカ全開モードで行ってしまうと思います。

多分これを書き上げるころには涙で化粧が完全に落ちているのでは

なかろうかと、既にティッシュの箱をPCの横にスタンバった状態で

キーボードを叩いております。

もういいです。

今日は泣きます・°・(ノД`)・°・



で、その本題・・・

そんないつもの日常に戻った矢先、私が外出先から戻ると

先に帰宅していた長女の桜花が、



「ママ~!ビッグニュース!!」



と叫ぶ。



一緒にいた次女の莉沙と顔を見合わせながら、

なんだかニヤニヤしている ( ´艸`)



こんな時は、大抵私が喜ぶだろうなと想定している時で、

どうやらなんだか、いい知らせっぽい。




「なになに?何がビッグニュースなの?教えて!」




また二人顔を見合わせながらひとしきりニヤニヤして、どっちが話を

切り出すかを揉め出す(笑)




「なに~?早く教えてよ!」



じゃあ、私が言うね!と桜花に目配せしたあとに莉沙が切り出す。




「あのね、りっちゃんが書いた読書感想文が

コンクールに出す代表作に選ばれたのヾ(@°▽°@)ノ」



「え~~~!!すっっごいじゃん

Σ(・ω・ノ)ノ!

わぁ、すごいね、りっちゃん!!

ヽ(*'0'*)ツ


すげーーーー!!!

((((((ノ゚⊿゚)ノ」



一人でこんなふうに喜んだ私(笑)




わが家の歴史始まって以来の快挙で、そこにいた親子女3人で

ワーキャー大興奮(笑)

でも、桜花の立場を考えると、あまり私が喜びすぎるのも

ひがんでしまうかなと思ったら



「りっちゃんは自慢の妹だ。誇りだよ!」



と優しいけど力強い声で言う桜花。

そこにはひがみなんて一切なくて、

本当に心から自分も一緒に喜んでいる姿。
そんな姉の姿を見て、こんな素直に純粋に育って

くれていることがたまらなく嬉しくなりました。

(ティッシュ出動その1)



「ほんとだよね、誇りだよね!

だって読書感想文で代表ってほんとすごいよね!

代表に選ばれたってことはさ、

選んでくれた人の心を動かしたって事だよね!

りっちゃんが書いた文がさ、先生たちの心を動かしたって事なんだよ。

それってすごくない??

2年生のりっちゃんが書いた文が、

たくさんの先生たちの心を動かしたんだよ!」




と私が言うと、照れくさそうに笑う莉沙。




今回莉沙が読んだ本は、こちら。



yukikoの超感覚ブログ



この本は、アメリカの心理学者パットパルマーが書いた本で、

自分自身をありのまま認めること、自分のことを好きになることが

何よりも大切だということを、とても優しくわかりやすい言葉で

簡潔に書いてある素晴らしい本です。


実は当初、この本とは違う本が読書感想文用にすでに

図書館から借りてきてありました。



その本は谷川俊太郎の「うんこ」などが載っている短編詩集で、

小学2年生の莉沙にとっては「うんこ」は神の言葉(笑)

その一言だけで永遠に笑っていられるのです。



その詩だけをひたすら大声で朗読しては自分で爆笑して、

終いにはもう暗記してしまって、本を見なくてもどこでも

うんこ」を立派に詠みあげる始末(笑)




ちなみに「うんこ」の詩の全編はこちら

(なぜかアニメだとうんこがピンクで表現されることが多いように思うので、

ここでも文字をピンクにしてみました 笑)



うんこ / 谷川俊太郎


ごきぶりのうんこは ちいさい

ぞうのうんこは おおきい

うんこというものは いろいろなかたちをしている

いしのようなうんこ

わらのようなうんこ

うんこというものは いろいろないろをしている

うんこというものは くさやきをそだてる

うんこというものを たべるむしもある

どんなうつくしいひとのうんこもくさい

どんなえらいひとも うんこをする

うんこよ きょうも げんきにでてこい



『どんなうつくしいひとのうんこもくさい』のセンテンスで

クライマックスの爆笑(;´Д`)



『うんこよきょうもげんきにでてこい』を

ほんとにあなた自身の中身も出やしないかい?

と思うほど力いっぱい叫んで終了(笑)



それはそれはとっても幸せそうな姿だったけれど、

果たしてこれで読書感想文が成立するんだろうかと

やや心配に思いながらいた、ある日。



ピアノのお迎えに行くと、桜花のレッスンが終わるのを

待っていた莉沙が、レッスン室の外で最近いつも

同じ本を読んでいる。



どんな本なのか気になって、私も手にとってみる。



『自分を好きになる本』




こんなに大きなフォントサイズ

の童話シリーズ絵本にだって今までろくすっぽ興味も示さずに

きた莉沙が、可愛い挿絵はたくさん入ってはいるものの、

活字だらけでしかもまだ習っていない漢字だってたくさん

書いてある本なのに、何週間にもわたってじっくり読んでいる。



しかも、人として最も大切な『自分を好きになる』という、

まさに私にとっても、きっとこれからの人間社会にとっても

タイムリーなキーワードがど真ん中に据えられているこの本を、

なぜ彼女が目にとめて興味を持ったのか。

そこに一瞬にして私の関心が集まったので、莉沙に聞いてみた。




「ねぇ、どうしてこの本を読もうと思ったの?」




「『自分を好きになる本』て書いてあったから、これを読んだら自分を

好きになれるのかなーと思って」




「ふんふん、最近いつも読んでるよね?おもしろい?」




「うん、いいことがいっぱい書いてあるよ」




「へぇ、どんなところがいいなって思ったの?」




「人のマネなんてしなくていいって。

あなたはあなた、そのまんまでいいって。」




「そうなんだ!それはいいことが書いてあるね!
で、それを読んでどう思ったの?」




「りっちゃん、このまんまでいいんだなーって」




「そっか、このまんまでいいと思ったんだね」



二番目でかなり自由に育てた結果なのか、

日頃から自己肯定感たっぷりで自信満々で、

時にはそれが行き過ぎて上から目線なモノの言い方を

しちゃうような莉沙(汗)




でも人一倍、人の気持ちがよく分かって鋭くて、

若干8歳にしていろいろと達観していて、優しくて

、ちょっと照れやで天邪鬼だけど賢い莉沙。




そんな人がこの本に興味を示して熟読していることに、

言葉では上手く言い表せないけれど、なんだかある種の

メッセージ性がありそうだなぁと、なんとなく感じて、

この本が頭の片隅で気になる存在になっていきました。



その頃から事あるごとに莉沙がこの本のことを話題にするように

なっていたので、もしかするとこっちの本の方が感想文をラクに

書けるかも!とひらめき、すぐにAmazonで注文することに。




届いて私もじっくり読んでみると、簡単な言葉の組み合せ

なんだけれどもとっても温かくて、言葉に包まれるような感じがして、

とっても勇気づけられる素晴らしい本だと思いました。




この本の中に書いてあることが全ての人の元に行き渡ったら、

全ての人でなくても、せめて子供たちの元に知れ渡ることが

できたなら、この世の中はきっと変っていくに違いないなぁと

思いました。




この本の世界観に莉沙がいま強烈に反応していること。

もしそこに何か意味があるなら、少しでもどこかで活かしたいな。




「りっちゃんさ、うんこの詩じゃなくてこっちの本で

読書感想文書かない?

多分こっちの方が、りっちゃんの気持ちがたくさん出てきて、

スラスラ書ける良い感想文になりそうな気がするんだけど」




「うん!りっちゃんもこっちがいい♪」






ということで、この本で読書感想文の宿題に取りかかることに。





低学年は400字詰原稿用紙2枚以内という字数制限があるものの、

まだ小学2年生では、どうやって書いていいかなんて分かる訳もなく

そう簡単に書き上がらないわけで・・・。




だからこそ親も一緒になって悶々としてしまって、

最後は案ずるより産むが易しで、親が代筆してしまうことも

少なくない感想文。




でも今回は、私もこの本に対して本気で向き合いたかったし、

何より莉沙が感じたことを一番大切にしていきたいと思ったので、

どうしたらそれがきちんと表に出せるかを考えた結果、私が莉沙に

インタビュー形式で本の感想を聞いて行くことにしました。




この本に興味を持ったいきさつあたりは

ピアノの先生の家で読んでいた時に訊いていたので、

そこから更に掘り下げながら、インタビュー。





一番いいなと思った部分てどこ?



なんでそう思ったの?



その時どんな感じがした?



そう思って、どんなふうになりたいと思った?



そうなったら、どんな気持ちがする?





彼女の心の動きに迫る質問をバンバンする私。

子供の読書感想文でカウンセリングのスキルが

こんなに役に立つなんて(笑)





そしてそこで出てきた言葉を前後が繋がるように、

ちょっと文の形を整えるお手伝いを私がして、

2枚の原稿用紙にギリギリに収めて完成!





で、本当はその書き上げた感想文の全文まんまを

親バカ全開でここに載せたかったっけれど、

今原本が手元にないので泣く泣く、

今回は割愛させていただきます・゜゜・(/□\*)・゜゜・ 

(ティッシュ出動その2)





夏休みに入った時には何日もかかるのを覚悟していた読書感想文が、

たった2時間ちょっとで書き上がって、莉沙も私も手応えと達成感と

開放感を一気に味わえた、最高の瞬間でした!

莉沙が子供じゃなかったら、完全に祝杯を上げていただろうな(笑)




そして新学期初日にその読書感想文は提出されて、

その二日後には市のコンクールに出す作品として、

校内4作品の中の一つに選ばれたとの嬉しいお知らせ!




そんな期待や目論見なんて全然なかったし、

っていうかコンクールなんていうものがあったこと自体、初耳で(汗)




でもやっぱり、ちゃんと心の内側から湧いてきたものを書けば、

きちんと人の心に伝わるんだなということが分かる、いい体験でした。





どうやらコンクールに出す作品を選定する時点で、

校内全ての先生方が莉沙の感想文も読んでくださったらしく、

学校内でいろんな先生に会うたびに、





「いい本を読んだんだね」



とか、



「自分のこと、好きになれた?」



とか、



「どこであの本をみつけたの?」





なんていうふうに、声をかけられているそうです。




そうした先生たちの反応を見ても、この本のテーマ性や

莉沙が感じたことって、やっぱり今この時に、

こんな時代だからこそ必要とされているメッセージで、

関心の高いことなんじゃないかなと、

私は確信せずにはいられないのです。





毎日のようにいじめのことがニュースで取り上げられて、

追い詰められてしまった命が、自らの意思で消えていって

しまうような、切なすぎる事態が頻発している今だからこそ、

もっともっと自分を好きになって、自分を大切にすることの

大事さを、頭ではなく心で実感できる時代が早く来てほしい。





学校で先生方に会うたびに応援されることを、

とても照れくさそうに話す莉沙。



「でもすっごく嬉しいでしょ?だって頑張って書いたもんね!

先生たち、りっちゃんの文を読んで感動してくれたんだと思うよ!」



と私が言うと




「う~ん、なんかねぇ、べつに・・・それほどでも・・・」




と素直じゃないので、






「だって、りっちゃんはりっちゃんのまんまでいいんでしょ?

嬉しいりっちゃんは、嬉しいってそのまんま言っても

いいんじゃなかった?

たしかあの本にはそうやって書いてあってよね♪

だからさ、嬉しかったら嬉しいって言っちゃえば?」





って言ったら、私の膝の上にちょこんと腰掛けて、






「うれし~~~~~~!!!」





って大きな声で叫ぶ、叫ぶ(笑)





嬉しい気持ち100%で、ニコニコしながら叫んでる

莉沙の姿を見て、どうしてこんなに純粋無垢な心は、

人の心をこんなにも動かすんだろうと、感動で私は

涙、涙。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

(ハイ、文句なしのティッシュ出動その3 w)





本当にただその叫んでる姿が愛おしくてたまらない。




一度自分の『嬉しい』っていう感情を認めて、それを大声にして

発してしまったら、気持ちよくなっちゃって止まらなくなったらしく、

それからしばらく莉沙は私の膝の上で叫んでいました(笑)





自分の気持ちに素直に、純粋に表現できるあなたは素晴らしい!



そしてそんな莉沙を愛おしそうに、そばで優しく見守る桜花も

本当に素晴らしいい!!




そしてそして、そんな可愛い娘たち二人をこんなふうに

涙しながら見ている私も、やっぱり素晴らしい(๑≧౪≦)














でもって、全編載せた文章が感想文ではなくて『うんこ』だったことも

また素晴らしい(笑)