訪れたのは、徳島産の天然藍の灰汁発酵建てをしている『壺草苑』
時代に流されず、400年前と同じ時間と手間を注ぎ染め上げた美しいジャパンブルーの世界にふれ、藍染め体験してきました。
天然藍灰汁醗酵建
-てんねんあいあくはっこうだて-
藍染の染液をつくることを「藍を建てる」と言います。
天然藍灰汁醗酵建ては日本の藍染の黄金期である江戸時代を中心に行われていた方法です。
化学薬品を一切使わず、自然界からとれる原料のみを用いるため、布やそれを身につける私たちだけでなく、環境にとっても非常に優しい染色方法なのです。
(壺草苑HPより)
いくつもある大きな壷🍯の中には、「藍の華」がぷくぷくと。...
藍は「生き物（＝醗酵している）」といいます。
そこにも、生きた菌が。
科学薬品を使わない、人や地球にも優しい灰汁発酵建て。
壷の中に手をいれると、何とも言えないぬくもりとやさしさ。
染めと酸化を繰り返すこと11回。
（11という数字に、こだわりました
）
腰をかがめ、藍の感触、藍のぬくもり、布の感触を感じながらの藍染めは、藍との対話の時間でした。
染めを重ねれば重ねるほど、緑色から少しずつ青色、紺色へ輝くような色の変化にもワクワクがいっぱいでした。
工房では、手を青くした職人さんたちの寡黙に黙々と丁寧に染めをしていました。
仕事ぶりを見ていると、美しい染物を造る意気込みを感じるほどです。
濃い綺麗な藍染めに仕上げるには、２０回ほど染めを繰り返すとか･･･
１１回じゃ、まだまだ、甘いようです･･･
やはり、自然がもたらす深みある色にうっとり～～
溜め息が出るほどでした・・・
工房の藍染めは、まさにジャパンブルー
たくさん並んでいる壷、ひとつひとつにも個性があるとのことでした。
藍は微生物が発酵している生き物なので、それぞれ個性があり、元気なのもいれば、お疲れだったりするのもあり。
ちょっと力が弱ってるのもあれば、イキイキとして力強いものもある。
人間と同じなんですね～
藍染め・・・思っていたより根気と体力が入る作業でした。
でも、生きた藍に触れることができて素晴らしい体験でしたよ～
立派なお蔵のカフェ「繭蔵」さんでのランチも、お腹に優しいものばかりで、ホッコリできました。
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