二十四節気の大寒、そして、２０１５年初めての新月の日。
五感を研ぎ澄まし、丁寧に時間をかけて行う｢染め｣の手仕事を通して、衣食住と私たち命のつながりを見直すきっかけにもなる茜染めワークショップとお話し会を冨貴工房の冨田貴史さん をお呼びして開催しました。
麻炭染めWSから２回目の方
映画「つ・む・ぐ」にご参加された方
麻畑ツアーにご参加された方
ヒーリングライアーの仲間など
遠くは、ナント！岡山県からご参加いただき、大人子ども２０名弱での茜染めとなりました。
茜の根を用いて、大切な大切な「布」を茜色に染める。
たくさんの手間暇をかけて染めた茜染めは、エネルギーがいっぱいです。
まずは、冨田さんからのふか～いお話し。
人が生活していく上で必要なものは「衣食住」
合成洗剤や化粧品、シャンプーやリンス、ハミガキ剤といったものは、肌から（経皮吸収）体内に入ります。
大気汚染物質（排煙や排気ガス、タバコの煙、アスベスト等）や農薬、防腐剤などは、肺から体内に入ります。
有害貴金属類や化学物質などは、日々の生活の中で、加工食品、化学調味料、薬などの中に含まれていて、口から体内に入ります。
そういったもので、人間はますます弱っています。
そして、機械化とという便利な現代社会で、私たちは、その五感と精神を鈍らせてしまいました。
じっくりと時間をかけて向き合う手仕事に｢面倒くさい」｢疲れる｣と思うココロ。
人間らしく自給自足で生活していく中で、育まれた「手仕事」である｢染め」には、その人間が失ってしまった五感や精神を取り戻すものです。
「薬を飲むこと」＝「薬を服用する」
「服用」･･･それは、布に染められた草木の薬効を皮膚から吸収させる外用薬に由来している言葉。
茜（赤根）は、漢方として使われる程薬用効果も高い植物。
保温作用が高く浄血や造血など血液にまつわる薬効があって、古来より女性に優しい植物として重宝されてきたもの。
月経痛や婦人科系のお悩みにもおすすめなものです。
茜を纏うことで、その薬効で私たちはもっと活き活きと生きていける･･･
今回も丁寧に、その布と向き合い、自分の手のエネルギーを送り込み、時間をかけて茜染めをしました。
①模様付け
↓
②地入れ
↓
③媒染（15分）
↓
④染め(15分）
↓
⑤すすぎ
↓
⑦媒染（15分）
↓
⑦染め(15分）
↓
⑧すすぎ
↓
⑨媒染（15分）
↓
⑦染め(15分）
↓
⑧すすぎ
麻炭染めの比べると、もっと長い行程でじっくりとじっくりと、茜を布に染めていきました。
五感を大切にすること。
自給自足の生活をすること。
手仕事の時間を持つこと。
それらは、すべてが、より自然に寄り添うもの。
出来上がったその茜染めは、本当に自然の色で美しく、また、その作業をした手も指も爪も茜色に染まり、手もカラダもぽかぽかでした。
息を合わせ、手仕事を共にすることを通して分かち合われる沢山のモノ・コト・ココロ。
すべての感覚が気持ちいい時間。
時間をかけて丁寧に創造する時間は、魂が喜び、カラダも喜んでました。
冨田さん、ご参加していただいた皆さん、ありがとうございました。
そして、麻炭染めに続いて、茜染めの開催場所として、快く提供してくださった葛西駅前の美容室ng'aa gugu（んがーぐぐ）さん
ありがとうございました。
今後も、日本人の暮らしを取り戻すこの茜染めのイベントを継続していく予定です。
お楽しみに～
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