お疲れ様です。
代表の齊藤です。
フィジカルアセスメントシリーズ第4回目は、『聴診』についてご紹介させて頂きます。
聴診(auscultation)は、聴診器を用いて身体内部の音を聴取する技術です。聴診器を通して音を聴くため、聴診器の性能に影響されやすいです。
ですので、個人的には思いきって高めの聴診器を購入することをオススメします。過去に医師が使っている聴診器を借りて聴いてみると、リハ室で使っているものとの聴こえ方の差に愕然としました、、、。やっぱり高いのには理由があります。よく聞こえますよ。
でも、高い聴診器はなかなか手が出ないな、、、。という方もおられると思います。分かります。そんな際には、耳管を両端を内側に向けて押さえると、イヤーチップが耳孔により密着するため聴診音が大きく聴こえます。
また、チェストピースが対象となる部位に密着していない場合も聴こえ方が悪くなるので注意が必要です。聴診の上手い下手はこの当て方が大きく左右するといわれています。
最後に聴診のポイントをまとめます
聴診のポイント)
①イヤーピースを正しくフィットさせる:自分から見てハの字の形になるように耳に装着する
②膜式とベル式とを使い分ける
・高い音(呼吸音、腸蠕動音、正常心音) → 膜式
・低い音(異常心音) → ベル式
※最近では膜式とベル式が一つの面で使分けられる一体型の聴診器もありますが、この場合は強く押し付ければ膜式、軽く当てるとベル式になります。
③患者さんに当てる部分は事前に温めておく
④チェストピースは対象部にしっかりと密着させる
⑤【重要】衣服の上からは極力行わない:副雑音と間違えたり、音が減弱して聴こえたりする原因となります。
今回はここまで。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回は、『打診』についてご紹介させて頂きます。
それではっ!!
一般社団法人セラピストフォーライフ
http://www.therapist-for-life.com/
代表 齊藤
参考・引用文献)
①はじめてのフィジカルアセスメント:横山美樹
②フィジカルアセスメント完全攻略Book:日本離床研究会
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セミナーインフォメーション
大阪会場)
2017/12/03(日)
セラピストに必要な在宅におけるリスク管理 ~フィジカルアセスメントを中心とした基礎的知識・実技の習得を目指して~
講師:松本重人先生(まつもとファミリークリニック院長・医師)
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参加料:一般 15,000 円 会員 12,000 円
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※筋・骨の触診を中心に学んで頂けます。また、触診を評価・治療へと落とし込む方法についてもご紹介させて頂きます。講師は、徒手療法領域の認定理学療法士が担当させて頂きます。
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徳島会場)
2017/11/19(日)
【初学者向け講習会】歩行動作分析の臨床応用 ~下肢・体幹機能から診た歩行の評価と治療戦略~
講師:野村一太 先生(医療法人さくら診療所 理学療法士)
開催会場:徳島市幸町 貸し会議室 ※受講料は会場での当日払いのみとなります
参加料:一般 5,000 円 会員 3,000 円
※『動作分析をセラピストの武器に』をテーマに、トップダウン評価から治療への展開までを実技中心にご紹介させて頂きます。徳島会場のみで行われる、四国でも数少ない講習会になります。
詳細は下記のURLからもご確認頂けます。
http://www.therapist-for-life.com/pm/outline/display/n/p142