夢をあきらめていくことが、
大人になるということなのだろうか。
幼い頃に憧れた、
ステージの上のミュージシャンや、
スタジアムの中の野球選手、
雑誌の中のファッションモデルには、
もうなれないのか。
多くの子供が思い描く夢のほとんどは、
宝くじで大金が当たるくらいの確率でしか得られない、
環境や才能といったチャンスを必要とする。
輝いてるからこそ、憧れるのだが、
輝いているからこそ、その分の陰がある。
そういうことに気づき、ほとんどの子供は、
夢からうつつを見るようになり、妥協していく。
でも、人生は一度きり。
本当にそれで良いのか!?
少ない休日を楽しみに、やりがいの感じられない仕事に耐え、
尋常ではない量のストレスを抱えながら生きていく。
つまらない仕事の中でも、
なんとか自分なりのやりがいを感じられる部分を見つけ、
というか、無理矢理自分を納得させたりもする。
溜まったストレスは、仲間とマイクを握って歌声、
というか、叫びにしたり、
バットを握って、向かってくる白球にぶつけたりする。
そんな人生も良いかもしれない、なんて大人ぶったりもする。
でも、夢の叶え方は一つじゃなかった。
夢を叶え、大きなステージの上でギターをはじいている
ミュージシャンが教えてくれた。
「CDを100万枚売って、
武道館をいっぱいにするミュージシャンだけがプロ、じゃない。
何か別の仕事をしながら、
週末だけバーでピアノを弾いている人だって、
本人が思えばプロ。
夢の叶え方はいくつもあるんじゃないかな。
夢っていうのは、目標とは違う。
関わる人たちとどういう風になるか、
そういう大きな絵が、夢だと思うんだよね」
おれは、一度きりの人生を楽しみたい。
今まで出会ってきた大切な仲間たちと。
それぞれの輪の中でできる、
楽しいことを思いっきりやりたい。
守りの姿勢より、攻めの姿勢をとる方、きっとうまくいく。
小さなテニスの大会で優勝したときもそうだった。
小さなことで人間関係がこんがらがったときもそうだった。
とにかく攻めの姿勢で、自分から。
ココは、そのための第一歩になる。
by Rigel

