まずは皆さん、驚かせてしまってごめんなさい。
ホームページやニュースなどで発表があったように、僕の喉に出来ているポリープの摘出手術のために2ヶ月ほどに渡ってライヴ活動を休止させていただきます。いつもオーラルのライブを楽しみに来てくれているみんなや、これからオーラルのライブを見に行こうと思ってくれていたみんなには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今までの活動を通してオーラルのファンのみんなとは、真っ正面からぶつかって信頼関係を築いてきたと思っています。
だから隠し事無く、正直に全部ここで話すね。
まずポリープって何?って思う人もいると思うので・・・
ポリープっていうのは、炎症によって声帯の粘膜が一部腫れて出来てしまうタコのようなもので、
これがあると、歌う時にすぐに声枯れを起こしてしまったり、喉の回復力が下がったりするんです。
さらに一定の音域が出しづらかったり、すぐに声が裏返ってしまったり。歌がすごく歌いにくくなっちゃいます。
去年の12月に喉に違和感を覚えて、病院にいったところポリープが出来ている事がわかって。
その時は本当にショックだった・・・
自分にとって歌が思うように歌えないほど辛いことはないし、まず何よりもみんなの顔が浮かんで本当に悔しかった。
で、その時に今後のライブ活動を休んで治療するかを考えてください。と担当医さん言われました。
めちゃめちゃ悩んで、メンバーにも先輩にも相談して。
「早めにとっておいたほうがいいよ。歌えなくなったらどうすんの。」って本気で気遣ってくれる先輩もいました。
でも誰と話しても、結局自分の中で変わらない思いがあることに気づいたんです。
その当時、僕はまだオーラルファンのみんなとの関係に少し不安を持ってました。
うん。
誤解はされたくないので長くなるけど、説明するね。
7月にメジャーデビューをして、起死回生STORYを出したとき。
本当に多くの人に「おめでとう」とお祝いの言葉をもらって、ライヴの時にはフロアのみんなから半端じゃない量の力をもらって。
あぁ、僕らはこんなにたくさんの人に愛されてるんだな。って実感しました。
でも、そんなみんなの姿を見て、色んな事を自分達に対して思うようになったんです。
僕らは、信頼関係を作れるようなことを、みんなにしてきてあげれたのか?とか
僕らは、みんなにもらった分、なにか返してあげれたのか?とか
僕らに着いてきてくれたファンが、胸はってオーラルを好き。っていえるバンドに今なれてるのか?とか考えた結果、
答えは全てNOでした。
みんなに、なにもしてあげれてなかったんです。
みんなに大事なものをもらったまま休止するなんて、そんな自分が許せなかったし、もっとみんなと固く繋がりたかった。
みんなに胸はって、オーラルが1番カッコイイって言って欲しかった。
でも、その時の僕らにはまだその自信はなかったから、もっとしっかりしなきゃって思いました。
僕らはブレてちゃダメだし、みんなをしっかり引っ張って、みんなにとっての自慢のバンドになるまでは活動をやめれないと思いました。
だから、今年の頭の時点では、自分が納得いくまでライブ活動は続けようって。せめて今年の夏フェスまでは頑張ろうと。
そこから今年の約半年間は、このポリープと向き合って、どうすればベストのライヴができるかっていうのを考えながら前向きに活動出来たし、オーラルとして曲げられない芯をしっかりもって活動出来ました。
4月に出したエイミーというシングル。この曲をオーラルの推し曲として出した時、激しいオーラルを期待しているお客さんが離れていったと思います。
でも、そんなこと出す前から分かってたんです。今のフェス主流の時代に、オーラルに求められている音楽じゃなかっただろうし。
ただ、僕らは自分達のスタイルの音楽を大切に思ってくれてる人たちともっと理解し合うための決断(リリース)でした。インディーズの時からファンと一緒に大事にしてきた曲を、上京1周年の時期にリリースすることで、みんなに感謝の思いを伝えたかったんです。お客さんは減ったかもしれないけど、伝わった人との繋がりは太く実感する事ができました。
みんなとオーラルのあいだに、すごい信頼関係ができた出来事だったなぁって思いました。時々周りの人に、『あの選択は間違いだったんじゃない?』って言われるけど、全然後悔してないよ!!だってさ、エイミーのおかげで、4/25のなんばハッチメモリアルライブも、5~6月の対バン4本、7月の全国ワンマンツアーも最高やったやん?あのときフロアにいたのは、心の底からオーラルを愛してくれてた人間しかいなかったし、だからこそ作れた雰囲気だと思います。あんなにファンと繋がれたって思えた瞬間は今までで初めてでした。
そして更に、この夏フェスシーズンで、今度はみんなに胸はって『俺らが好きなオーラルまじでカッコイイだろ』って言ってもらえるように、カンタンナコトという最強の曲を引っさげてライブをしてます。ライブを観てもらって、CDを会場で買ってもらう。とてもシンプルなことだけど、それにチャレンジしたことで、実感がさらに確かなモノとなってきてるんです。
最近、『オーラル好きの友達に勧められて、フェスで初めてライブ見たんですけどハマりました!』っていうメッセージをよくもらいます。本当に嬉しいよ。なんかお客さんと一つになって色んな人を巻き込んでいけてる気がして。
チームみたいだなって思います。
みんなのおかげで、人の噂とかそんなんじゃなくて自分の目で僕らを判断してくれるお客さんが増えて、広がってきてます。
ありがとう。
まだまだ、みんなに助けてもらってる部分はあると思うけど、今はみんなとかなり深く繋がれてるって自信持って思うんです。
だから今、決断しようと思います。
ボーカリストとしても人間としても更に大きくなる為に、手術します。
ポリープを患ってからの9ヵ月間、薬の副作用で肌が荒れたり、精神が病んでしまったりとかつらいこともあったけど、本当にここまでやれて良かったなって思います。自分にとって本当にかけがえのない大切な時間でした。
ポリープがあるのに活動を続けた事で迷惑をかけてしまったこともありました。
SiMとのツアーで行った函館公演。ワンマンツアーでのZepp Diver City。必ず治してリベンジします。
このタイミングで1度ライブ活動を休むのは正直悔しいけど、自分の中で決めたライブは全力でやり切れたし、後悔はありません。
ライブやってて思った事があります。
フロアには色んな人がいるんだなって。
1人で楽しんでる人を見ると、なんかそいつのこと守ってやらないとなーって思います。
2人で楽しんでる人を見ると、この子達が帰り道に今日のライブを振り返って、『あそこよかったよねー』なんて話に花を咲かす手伝いをしたいなーって思います。
3人以上の大勢で楽しんでる人を見ると、この子達がこれからも仲良く繋がっていられるようにって思います。
だから結局、僕らはあなたがたを思って歌ってるんです。まじで。
あなたの耳から入った音があなたの心に行き着くまでに、あなたがどんな事を思うのか、考えるのか、もっと知りたい。
だから歌い続けたいし、こんなとこで歌う事をやめたりしません。今までも、たくさんの逆境乗り越えてきましたから。
だから安心してね。しっかり治します。
この夏フェスで、また新しい仲間がたくさん増えたんだよ!!
だから、またみんなに会いたいし、死ぬ気で治してくるから、1月から始まる復活ツアーに会いにきて欲しい。
今までより絶対レベルアップして帰ってくるから。また、とんでもないオーラルを見に来てください。
この4人やから、ここまで歌えたし。
支えてくれるバンド仲間がいたから、精神的にも潰れないで頑張れた。
みんなの幸せそうな顔と、みんなからもらったとてつもないパワーがあったからここまでやれました。
本当に感謝してます。ありがとう。
みんなと少しのあいだ会えませんが、お互いまた成長した姿で会えるのを楽しみにしてます!!
待っててな!!