歌っているようだ        街の夏草
人混みなんか気にしないで     歌っているようだ

太陽のことや夜空の真ん中の月が
僕らの生命線
車の音にうちひしがれた
くたびれた空や涼しい風が吹いている
どんどん狭まれていく
僕らの居住地

僕らも川辺の花たちも
同じ生命だと言うのに
人間は生きるためだと言って蹴り飛ばす
じゃあ僕らは生きてないの?








夏草が歌っていたよ      全て平等にと
笑ったよ
現実に時々打ちのめされても
地球が回ってくたびに
心の傷は増えてった………、