力強い父親としての自分
しっかりとした大人としての自分
実際は全然できていなかったんだけど、僕はとにかくそういう風になろうと必死だったんだ。
まあでも柄じゃないことを続けているといつか破綻が起きるわけで、僕の場合は3年くらい前がその時だったと思う。
そんな訳でそれから僕は音楽を再び始めることにした。
なぜって?
それくらいしか自分を取り戻せるものを知らなかったんだもん!
「Dolphin」という名義を使って、自分がやりたいように曲を作りCDにしてネットショップで売り始めた。
それは結構楽しい行動だった。
自分の中にあった「ちゃんとしなきゃ」を壊しながら、作品を発表していくのは気持ち良かった。
「Dolphin」は僕の分身であり、当時の僕の良いところも悪いところもすべて音楽に投影してくれたからすごく役に立ってくれた。
僕が「Dolphin」を始めたのは2019年の3月20日から。
この日が当時の会社の退職日だったからしっかり覚えてる。
すごく自由で清々しい気持ちで音楽を始めたのを覚えてる。
それから3年が経って、僕は色々な経験をしたなぁと思う。
それまで知らなかった世界にも踏み出した嬉しさも味わったし、挫折もそれの100万倍くらい味わった。
つーわけで、もう僕は「Dolphin」を名乗る必要は無くなった。
別に自分の名前でギタリストとして活動していいなって思う。
まあこれはもう半年くらい前からそうしてるんだけど。
「Dolphin」を自分を発信するための隠れ蓑みたくしなくていいかなと思う。
「Dolphin」と実際の僕は3年前から3年の期間を経て少しずつズレてきた。
それはとても嬉しいことだ。
「Dolphin」は自分の過去に対する清算だと思っている。
過去に自分がやりたかった音楽、言いたかったこと、発信したかったことを「Dolphin」を通してやってきたからだ。
だからその清算が少しずつ終わりに近づくにつれて「Dolphin」としての自分と、今の自分がズレていったのだ。
少しずつ今の自分に近づいてきたのだ。
もう無駄に怒っていたり、シリアスになる必要は無い。
ギターを好き放題弾きながら、オナラをブーとかます余裕があると言うか。
そんな自分が自分だと思ってる。
つーことで2019年3月20日からキッカリ3年が経つ2022年3月20日をもって「Dolphin」を名乗るのをやめようと思う。
「Dolphin」を手放す!
今現在販売中のCDも2022年3月20日をもって販売を終了します。
応援してくれた家族や友達やみんな、今まで買ってくれたみんな、本当に本当にどうもありがとう。
僕が「Dolphin」として最後に作った曲、「サルの王国と盗む者たち」もCD販売しようかどうか今考え中。
「Dolphin」のCDは音楽レーベル
the nontarou records
から。
minneとSTORESとBASEで展開しています。