レスポール・カスタム。
黒いボディに金色のペグ、ピックアップ。
とってもゴージャスなデザイン。
音もすごくロックで、それまでエピフォンのレスポールを弾いていたオレにはその音は衝撃的で、一瞬でオレのギターの音のレベルを刷新してしまった。
深みがあって、奥行きがあって、太くて、暖かくて、それでいて尖っていて、グッとくる音。
何よりも、ギターのヘッドにある憧れの「GIBSON」の文字は、弾く時に目にする度にテンションを上げてくれた。
若かりし頃のオレのギターはまさにこのレスポール・カスタムと共にあった。
オレの音楽人生、バンド人生を、一番近いところで見ていた、いつもそばにいた相棒。
このギターが無かったら、今のオレのギターは無いと100%ハッキリと断言できる。
弾きまくったから、金色のパーツは汗で錆が浮いてきたし、ボディの裏側はベルトに当たって傷だらけ。
他の部分も日焼けして、当初の色からだいぶ変わってしまっている。
オレがレスポール・カスタムと歩んだ歴史の証拠のようで、そのすべてが愛おしい。
例え傷だらけでも、オレにとってこれほどまでに愛着ある素晴らしいギターは他に無いだろう。(エピフォンのカジノがそれになりつつあるけど。)
とまあ、ここまでレスポール・カスタムのことを書いてきたけど。
ギターを自慢したくて書いた訳ではなくて。
このギターを売ろうと思うんだよね。
今、欲しいアコギがあって売って資金にしようかなって思ってる。
で、この間状態をチェックしようと思って久々に(本当何年振りくらいに)ギターケースを開けた。
やっぱり、良いギターだった。
だけど、リア・ピックアップの音が出なくなっちゃってて、配線を色々見てみたけどやっぱり直らなくて。
だから今度メンテナンスに出そうと思ってる。
正直今の状態で売ってもそれなりの値段では売れると思う。
でもそれでは売りたいない。
嫌だ。
それはレスポールに対して失礼だ。
この愛するレスポールは、やっぱり一番最高な状態でお嫁に行って欲しい。
音はもちろん、錆とかギターの汚れとかをきちんとキレイにして、しっかりお化粧させてお嫁に行かせたい。
レスポールの一番良い状態を見てもらいたいから。
子どもが生まれてからめっきり弾く機会が減っていたこのレスポール。
今はカジノをメインで使用しているし、音も今の自分が求めるものとは少し合わなくてなってきている。
でもとても良いギターであることは間違いないし、 誇りを持って自慢できる。
だからせっかくなら、次のオーナーに、このギターを楽しんで弾いてくれる方のもとに行くべきだと思う。
そういう人から弾いてもらうことこそ、このレスポールにとって本望なんじゃないかって思う。
音楽レーベル
the nontarou records
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