ボーカルを何度も何度も録り直している。
仕事から帰ってきてお風呂に入るまでのわずかな時間や、家族が寝静まった後とかに。
なかなか納得いくボーカルが録れない。
ギターとかなら「よし、いい感じだ!」みたいな感触があるんだけど。
いつもの感じで弾けたぞ!みたいな感触ね。
それがボーカルに関してはなかなか無い。
なんつーか、「自分の歌い方を忘れている」感じ。
自分のいつもの感じが分からない。
だから何回も何回も録り直していく中でそれを見つけていくしかない。
と言うか、それが「思い出す」ということかもしれない。
自分の歌い方を何年も忘れていたから、それを思い出す。
ここ数年自分で歌うようになって、おれはいつも基準が「自分じゃない誰か」だったからそうなりたくて歌っていたけど。
いや別に、それはそれでいいと思うんだよね。
例えば、ノエル・ギャラガーみたいに歌いたいとか、ジザメリっぽく歌いたいとか、ミスチルの桜井さんみたいに歌いたいとか、そういう憧れに近づきたいって歌うのは全然アリだと思うから。
そういうのを何回もすることで自分っぽい歌い方になるって思うから。
逆にそういうのをしてこなかったって言う人で、「最初からおれはオリジナルの歌い方をしてます」みたいな人って嘘くさくて、これっぽっちも信用できない。
だから今まで自分がしてきたコピーみたいなことは当たり前のことであって、おかしくないと思うんだよね。
ただおれの場合、訳あってあまりにも歌うことから遠ざかっていたから、本来の自分の歌い方みたいのが分からなくなってる。
コピーして身につけた、憧れのボーカルの歌い方を落とし込むベース(本来の自分の歌い方)がいまいち分からない。
ひょっとしてみんなそうなのだろうか?
こんな風に、みんないつも試行錯誤しながら歌っているのだろうか?
とにかく、自分の中でシックリくるまで何度でも歌い続けるしかないとは思う。
少し嬉しいのは、最初の頃のテイクと一番最近のテイクを聴き返したら、最近の方が断然良かったことかな。
音楽レーベル
the nontarou records
では、オリジナルCD、マスクスプレー、バスソルト、貿易相談など「こだわりをもって日常を楽しむ」をテーマにした商品を扱っています。
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