長年に渡ってギターと付き合ってきた経験から、ついにギターレッスンを始めました。
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というわけで、ギターの上達法…というか、楽しみ方を人生にからめて書いていきたいと思う。
まず、最初に言っておく。
俺は「ギターの技術・フレーズ・音色」などに関して
「ゼロから開発したオリジナルのギター」
などとホザく馬鹿が大っ嫌いだ!
一昨日出直してきやがれ!
と、叫びたい。
というのも、基本的に「オリジナルのギター」なんて存在しないと思っているからだ。
すべては過去の偉大な先人からの引用だ。
これ↑はカッコイイ言い方だけど、もっと言ってしまえば
パクリ
なんだよ。
みんな、どんな人も、最初は好きなミュージシャンを一生懸命コピーしたはずだ。
コピーすることで、そのミュージシャンのニュアンスを盗み、自分の中の「引き出し」を増やしていったはずだ。
だから、今のギターがあるのはパクリまくってきたおかげなのだ。
「ゼロから開発したオリジナル」などということはあり得ないのだよ‥。
と、前置きが長くなり、しかもその前置きの中で言いたいこともだいたい言ってしまったけど、今日言いたいのは
とにかくコピーしまくれ!
ということ。
これは、ギターの初心者・上級者に関わらず、すべての人に言いたい。
まず、初心者。
これは改めて言う必要は無いかもしれない。
好きなミュージシャンの曲を、とにかくコピーしまくる!
これが上達する道だ。
曲をコピーすることで、コードを覚え、テクニックを身につけ、ギターのニュアンスを学ぶことができる。
特に俺が言いたいのは、ギター中級者に向けてだ。
これはギターあるあるなんだけど、ある程度ギターが弾けるようになってくると、ピタッとコピーをしなくなる人がいる。
そして、まるでギターについて「大抵のこと」はマスターしたような錯覚に陥る。
先述した「ゼロから開発したオリジナルのギター」などとホザき始める人が多いのは、この時期だ。
(ちなみに俺は、「ゼロから開発したオリジナルのギター」などと口にしたことは一度も無いが、ギターに関してこの時期があったことは間違いない。なんて傲慢な奴だったんだろうか!)
ギター中級者の人が、なぜこのような状態になるのかは、自分も通ってきた道だから分かる。
ある程度ギターが弾けるようになってくると、自分の中に万能感が芽生え始める。
自分のギターは特別なんだ。
そんな風に自分を神格化し始める。
そうなると、それまでコピーしてきたミュージシャンの影響下に自分があることを、否定したくなる。
俺は誰の影響下にも無い。
俺のギターは唯一無二!
などという考えに陥って、コピーすることをやめてしまう。
ギターにおいて、これは危険信号だ。
というのもギターというのは、様々な曲のコピーをして「引き出し」を増やすことで進化していく楽器だ。
したがってコピーをやめるということは、自分のギターの進化を自ら止めるということになる。
実は、ギターの上級者は今でも色々な曲をコピーしている人が多い。
それはコピーすることの大切さを知っているからであって、だからこそ自分が影響を受けたミュージシャンへのリスペクトを惜しげもなく表明したりできる。
ギター上級者の人はそうやって自分のギターを日々アップデートしているわけで、だからこそ彼らはギター上級者になっているのだ。
自分の好きなミュージシャンへのリスペクトを表して、その影響下にあることを認め、思う存分そのミュージシャンのニュアンスをコピーしてパクろう。
くどいようだけど、コピーすることによって様々な「引き出し」が自分の中に増えていく。
そしてその「引き出し」を使って弾くギターこそが、自分のギターだ。
「オリジナルのギター」は無いと思うけど、「自分らしいギター」ならあると俺は思う。
「自分らしいギター」っていうのは、どんなギターでもカッコイイもんだと俺は思う。
今日はなんか精神論的な話になったな。
とにかく、コピーしまくろう!というお話でした。
人生と同じだね!
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