長年に渡ってギターと付き合ってきた経験から、ついにギターレッスンを始めてしまいました‥。
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というわけで、ギターの上達法…というか、楽しみ方を人生にからめて書いていきたいと思う。
長年ギターを弾いていると、
身につけておくべき技術とそうではない技術
があることが分かる。
もちろんこれは、人それぞれ違う。
例えばロックを弾きたい人とクラシックを弾きたい人では、当然求められる技術は違ってくる。
ただ、いかなる場合も共通なのは
必要な技術と不必要な技術がある
ということだろう。
そして、注意しなければならないのは「不必要な技術」を習得するのに時間を費やさないようにするということだ。
なぜなら、そういう無駄なことに時間をかければかけるほど、ギターはどんどんつまらなくなっていくからだ。
例えば、ブルースを弾きたい人がいるとする。
ブルースというのは基本的に3つのコードから構成されていて、だからこの3コードを覚えれば弾ける。
しかし、ギターには何百というコードが存在する。
ブルースを弾きたい人が、このすべてのコードを習得するために自分の時間を費やすことは、ハッキリ言って
無駄無駄無駄無駄
だ。
無駄なんだ。
無駄無駄‥。
そんなことをしている暇があるなら、ロバート・ジョンソンのフィーリングを身につけ、BBキングやクラプトンの手グセを盗んだ方が良い。
その方が、断然楽しい。
こうして書くとみんな、
そんなん当たり前やん!
とツッコミたくなることだろう。
だけどね、ギターの教本には沢山の「不必要な技術」や「不必要な知識」が載っているのよ。
だから、なんの楽しみもないそんな無機質な技術や知識をお勉強しているうちに、だんだんギターがつまらなくなってしまう。
ギターがつまらなくなるカラクリがコレだ。
まず、ギターを始める時に知っておいた方がいいことがある。
ギターは、やりながら覚えるもの
だということ。
野球のボールを投げるように、サッカーのボールをドリブルするように、やりながら技術を体得していくものだ。
そういう意味ではスポーツに近いのかな?
野球やサッカーを、本を読んで技術について学んでから始める人はいないだろう。
やっていく中で、何が今の自分に必要で、何が今の自分に不必要なのかが分かってくる。
そして、不必要な技術を練習する馬鹿はいない。
なのにだ!
ギターは不必要な技術を身につけることに時間を費やしている人がとても多い。
それ、楽しいか?
自分が弾きたい曲があって、その曲を弾くための技術が「必要な技術」であり、それ以外は「不必要な技術」だ。
自分が弾きたい曲が高難易度の曲の場合、求められる技術も当然難しくなるけど、
ギターが好きで、楽しくてしょーがねーぜうひょー!
と弾いていると、不思議にそれを身につける過程も楽しくて仕方がないはずだ。
さて、少し話を戻して。
ギターには「必要な技術」と「不必要な技術」があり、なぜか「不必要な技術」を身につけることに時間を費やす人がいる。
これはなぜか?
答えは
念のために
というせせこましい考えのせいだ。
使わないかもしれないけど、念のため身につけておく
みたいな、なんか貧乏くさい考えのせいだ。
カッコイイギターを弾きたいなら、この考えは今すぐに捨てるべきだ。
ギターというのは、その人のクセや感覚が反映される楽器だ。
だから、それが突出すればするほどカッコよく聞こえる。
仮に、すべてのギターのコードをマスターし、あらゆるギターフレーズを弾けるようになったとしても、そこに突出したクセや感覚が無ければ
スゴイね。それで?
で終わってしまうのだ。
だったら「不必要な技術」を身につけることに時間をかけるのではなく、ひたすら「必要な技術」を身につけることに集中して、ギターを楽しみまくった方が良い。
気がついたら、カッコイイギターが弾けるようになっているはずだ。
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