22年5月2日
今、ジョングクは
ユンギの作業室の前で2階を見上げている。
ジョングクがユンギの作業室に入って
10分ほど過ぎた。
2階の窓から何かが割れるような音が聞こえたかと思うと、唇が裂けたユンギがふらつく足取りで姿を表した。

僕は、2階の窓を見上げた。
今頃、ジョングクは割れた鏡の横にしゃがんでいるはずだ。
とるに足らない自分はユンギを救えないと思っているかもしれなかった。

希望がないと感じてるかもしれない。
ジョングクが建物から飛び出してくるのを見て、僕は車を出発させた。