花樣年華 THE NOTES #1

「ソクジン兄さんの携帯番号、 知ってますか?」 ナムジュン兄さんに尋ねた。 

何を聞くのかはわからないが、 まずは会ってみなきゃならなさそうだ。 

でも、 何度かけても兄 さんは電話に出ない。 結局、ソクジン兄さんの家を訪ねていった。 灯りが点いた2階 の窓に兄さんの姿を探していると、 壁に貼られた地図がふと 目についた。 マーカーで印がつけられた中に、 俺が知ってい る場所もあった。 「あれ、 ユンギ兄さんの作業室じゃないか?」

兄さんともう一度話をしようと作 業室に行くと、 到着する前に兄さんが出てくる姿が見えた。 「兄さん!」叫んだが、聞こえないかのように兄さんは角を曲 がって消えた。 夢の中のユンギ兄さんは、 どこかの部屋の中で炎に包まれて いた。 兄さんの作業室にあったライターは俺が持って出たが、 兄さんはタバコを吸うから、 どこかでまた手に入れたのだろう。 俺は兄さんを追いかけようとした。 その時、 兄さんの後ろを つけるように一台の黒いSUVがゆっくり動く姿が見えた。あ の車は何だ?もしかしたらユンギ兄さんの火事と関係がある のか?

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