ドバイから成田までは9時間25分。長旅だ。エアバスに乗り込むと我々は最後尾の席。3列シートの窓際がマリオ、真ん中が私。通路側に中東系の奇麗目の若い女性の配置で日本へ向かった。すでにその女の人は席についており一度抜けてもらって私とマリオが座る。その子の「ごめんなさい」という日本語の発音に一瞬気を取られる。発音が完ぺきだったからだ。途中マリオが珍しくトイレへ何回もいくからそのたびにその子にどいてもらってExquse me!とかSorry!とか断りを入れていたが、彼女は「ごめんなさい」とか「大丈夫です」ときれいな発音で日本語で答えてくれていた。なのでこの子は日本語ペラペラなんだと確信した。がマリオは相変わらず英語で対応する。
途中機内食が運ばれてくるとCAはものすごい早口の英語でいろいろ聞いてくるので我々はなかな会話を楽しむことができないのだが、その子は英語が完璧でCA(男)さんと話していた。会話の内容はほとんど聞き取れなかったが機内食を一切もらわないことからおそらくビーガンか何かで食べられないものがあるのだと推測した。機内で隣の人と話したいのだが後のことを考えると話始めるのは飛行機がいよいよ降り始めようとするときになる。
日本語で少し話すといろいろと話してくれた。日本が大好きで年に一回ぐらい一人で日本を旅行するらしい。ドバイに住んでいるけれどそれは仕事で住んでいるだけで出身はフランスらしい。ビーガンですか?と聞くとどうやらビーガンは通じないらしい。「ごめんなさい日本語あまりできないです。」といまさら…。何か食べられないものがありそうですけど?というとイスラム教徒だという。お腹がすいているから日本に着いたらハラルのお店に行って早くおいしいものを食べたいとのこと。写真を見せてもらったが日本にもハラルのお店は結構あるみたいでカツカレーの写真だった。豚は食べられないと思ったがそうでもなりらしい。
日本には桜を見に行くとか...。
そっか、日本を1週間離れていたが桜が咲く時期か...。たった一週間なのに季節は進んでいる。日本を発つ前は桜のさの字もなかったが。桜見れるといいですね。「気を付けて~。」とちゃんと日本語で言って別れた。日本が好きで日本に一人で遊びに来るなんて日本人では考えつかないが我々がイタリアに行くように、日本を楽しみにしている人もいるということでうれしかった。