外国人を装い相手に恋愛感情を抱かせる国際ロマンス詐欺が後を絶たない中、
今度は宇宙飛行士だと信じ込ませる“宇宙ロマンス詐欺”の被害が出た。
滋賀県警東近江署は8日までに、同県東近江市の女性(65)が、
国際宇宙ステーション(ISS)で勤務する外国人男性を名乗る人物から
「地球への着陸料」などの名目で約440万円をだまし取られたと発表した。

 捜査関係者によると女性は6月にインスタグラムを通じて、ISSで勤務している男性を名乗る人物と知り合った。
その後、LINEやメールを利用してメッセージのやりとりをする仲に発展。
男性からは「日本に来て人生をスタートさせたい」「日本に着いたら結婚してくれませんか」
「1000回言っても伝わらないけど言い続ける。愛している」などのメッセージが届き始めた。
女性は次第に男性に好意を抱くようになった。

 男性はNASA(米航空宇宙局)、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などという
専門の言葉を度々使用し、女性に宇宙飛行士だと信じ込ませた。

 しばらくするとメッセージの内容が「1週間の休暇費用」「地球に戻るためのロケット費用」
「地球および日本への着陸料」など金銭を要求するものに変化。
男性の話を信じた女性は、9月5日までに5回にわたって計約440万円を指定口座に振り込んだ。

 その後も要求が続いたため、不審に思った女性が消費者センターに相談し、
警察へ被害届を提出して事件が発覚した。
国民生活センターによると国際ロマンス詐欺の相談件数は、2018年に12件だったものが21年には187件に急増。
今回の件で、悪質詐欺のスケールも、世界から宇宙とエスカレートした。

 ≪過去には外国軍人や女性ライターを装い≫19年2月には関東在住のナイジェリア人の男ら4人が、
複数の女性に外国の軍人や米軍関係者らを装ってSNSで接触し「日本に行くチケット代が必要」
「軍を辞めるには金が必要」と言って多額の現金をだまし取った疑いなどで逮捕されている。
約600万円の被害に遭った女性もいたという。男性が被害に遭うケースもある。
今年8月には、仲間と共謀し19〜20年に米国人女性ライターなどに成り済まし、
男性2人に「口座が凍結された」などとうそをつき計約150万円をだまし取った疑いで、
ガーナに潜伏していた男が逮捕されている。 

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