大雑把な理解は、生きるときと生きないときがある。
いい加減な知識なら無い方が良い。
大雑把な知識は、大きくものをとらえて判断するのに役立つ。
それが細部の差により大きく異なってしまう事でない限り
多少、不正確であってもそれは大切な知識である。
数値に置き換えて考えてみれば、
桁数と、上の1~2桁くらいまでの数字を間違わなければ
大きな判断はできる。
物事の判断でも同様であり、
大きな骨格が理解できていれば、
そうそう間違った判断はしない。
いい加減とは、もとの数字がどういうものかを掴まずに
大きく変わったとか言うものだ。
例えば、対前年50%アップとか言ったとして、
元の数字が非常に小さい値であったら、50%アップしても大差はない。
その実数自体が意味のある大きさでなければ、率で表現しても、
ただ、いたずらに数字の聞こえを良くしているだけ。
このことを「いい加減」と言う。
物事の判断として、いい加減というのは、
骨格をつかまずに見た目だけの出来栄えで判断してしまうこと。
それでは物事の本質をつかめない。
例えて言えば、工事の出来栄えだ。
骨格がしっかりしていれば、多少見た目が雑でも大きな事故にはならない。
しかし、建物基礎の手抜きのように
骨格自体に問題があるとすれば、
いざというときに大問題となる。
見栄えの良い情報は心地よいが、
本質を見抜いた大雑把でないと
大きな判断間違いをしかねない。